あんたのことが大好きよ。
 そんなことを口にだせたのは、昔のこと。
 昔のことに、なってしまった。
 すぎさった時間を、降り積もった過去を、どう名づけよう。
 きっと、それは、どんなものをつけても――――


きずな


お嬢様と従僕


ふさわしくて、ものたりないの。