暗闇で、手を・裏話
背景
とある場所に、子供を交通事故で亡くした父がいた。
望月琢磨(もちづき・たくま)という男で、子供は望月陽真(ひさな)といった。(性別はデフォは女・好きに改変可能)
父は子供との再会を夢み、とある魔術師と手を組み。
原ショコスという人をまねることができる存在を知る。
いかなる方法か父はそれを作り上げることに成功。(マレモンにあるよりは弱体化している+オリジナル要素がある)
それは人の血を媒介に、その人のすべてを真似することができた。
それは父の保存していた遺体をたいらげて、子供の記憶をすべて継承した。
そこにいたのは、在りし日の我が子の記憶をすべて持ち、姿をそのまま持った生き物だ。
けれど父はその<陽真>を否定し。
陽真―――以下、コピーは父の役にたとうと魔術に手をそめた。
ある日父は姿を消し、それ以来人の世をさまよっている。
NPCはうっかりその店にはいり、うっかり蓮の花入りのお茶を飲み。
うっかり血をとられ。
うっかりマネされただけである。
導入のお茶にも本来対抗ロールがあるわけですが。ごめん、導入だから自動失敗なんだ。
黒幕:人の心をトレースする原ショゴス
- 人工的に作られた原ショコス(マレモン45)。ステータスはサイズやSTR・CONがちょっと小さいくらいで原ショコス。いわばミニ原ショコス。
- 血を接種した相手の記憶・遺伝情報の一部をそのまま取り込むことができる。どれだけ取り込めるかは血の量次第(オリジナルエネミー要素)
- NPCが執着のある人間関係に関する記憶を所有しているが、細かい記憶を継承していない。かつ、コピーのもとになった12歳子供の要素がちらちら見え、少し幼い。
- 始まりはとある魔術師から。彼の子供の遺体をすべてたいらげ、その子供へと擬態する。記憶、思考回路は当時すべて子供(享年12歳)のものだった。
- が、魔術師はお気に召さなかったため、そのまま放っておかれる。
- 放っておかれるが、なおも魔術の道を探求する父の役に立つべく、傍らに付き従う
- 色々と頑張った。探索者に頑張ったねと褒められると、割と嬉しくて困る。
- 父と組んでいた魔術師に協力を仰ぎ、魔術師街道を歩む。
- 習得呪文が支配・平凡な見せかけ・視界を奪う。…と、お前なにをどんな方面に頑張った。という方向に。黒い蓮の睡眠薬の製造だけはお父さんが元からもっていた知識である。
- 医学も元から50くらいあるので、NPCへの怪我の処置は大変適切である。なにしろ、数回やっていることだし。
- 色々と父のためにやらかしたりやらかさなかったりしたが、ある日父親は失踪。「お前には魂がない」という言葉だけを残して失踪。
- 一人残されたコピーは、気まぐれに人を味見しつつ喫茶店を営むことになる。
- ちなみに冒頭の喫茶店のマスターはコピーが「支配」で連れてきたその辺のPOWが低い人である。ケーキはコピーが作ったけど。
- 実年齢は30歳くらい。
- 人は食べなくても全然平気。人間を研究したくてたまにつまみぐいしてただけで。食事の必要はない。人間の格好している時は、Con以外は人間レベル。
- ちなみに被害者は20人くらい。殺してない。おとうさんの役に立ちたかった頃は数人やっているかもしれないけれど。
- 基本的に食べるだけ食べて、考える。「ああ、私はなにをすれば人になれるのかな」と。
- うち半分くらいが今回のシナリオみたいなことをされています。
- コピーは「なぜ自分は人と認めてもらえなかったのか」を訪ねてきますが、本当は自分自身が誰よりも自分を人と思っていません。人の血で化ける化け物だと思っています。
- だから、NPCを生かしたまま眠らせてる。
- 選ばれることはないと思っているから。
- コピーの根っこには「12歳子供」がいる。
- ほかの被害者の情報はすべて劣化する。すべてを覚えてはいられない。
- けれど遺体のすべてを食らったコピーのことは、忘れない。
- たとえ愛する父に認めてもらえなくとも。コピーは彼の子供なのである。今も。
- シナリオ中は2重人格みたいなもの。
- コピーの名前は尋ねるなら「蔦本陽真」(つたもと・ひさな)
- 調べるなら、同姓同名の人間は存在しない。
- 望月陽真という人物は20年ほど前に亡くなっている。
- 蔦本はコピーに魔術を教えた「おとうさん」のお友達の苗字。
- 誰よりも、コピーが。コピー自身を父の子供とは思っていないのである。
- 普段は「フルムーン」という喫茶店を経営している。蔦本陽真名義の戸籍もある。偽装だけれども。
あとがき
推しを、縛りたい。そんな不純な動機から生まれたシナリオです。
回してみたら「目星を使えない探索回すの楽しいな…」となったので数回回しています。これからも回します。皆さん別々の方法で拘束から抜けようとしてくれてるから、つい楽しくて……
元ネタが沼男は誰だであることだけ明記していただければ、好きに改変してください。特にコピーのロールは改変推奨なところすらあります。
最初は屈強なSTR強者に回す予定で書いたので、最初の縄とかすごい抜けづらいですしね。
コピーの性格は、取り込んだNPCによって微妙に異なります。
コピーの行動は、取り込んだNPCに影響されます。
コピーの芯の部分には「最初に取り込んだ12歳の子供」と「これまでのコピーの経験」があります。
そのどれが一番強く出るかは、探索者の行動次第でしょう。
NPCが探索者へ友情を抱いているならば、その心によりコピーは探索者に傷をつけることはできないでしょう。
NPCが探索者へ強い執着を持っているのならば、その執着のまま成り代わろうとするのかもしれません。
NPCが探索者へコンプレックスを抱いているなら、それをこっそり暴露するかもしれません。
皆様の楽しいうちよそライフの手助けができれば、と思っております。
ほら、ベッドとかあるし。なんなら台所の長机、人ひとりくらい組み敷けるよ。
いえ、これ、友人知人レベルでも行けるうちよそを、って側面もあるんですけどね!
2019/03/08 第1版作成
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