暗闇で、手を
シナリオ概要
シナリオ名:暗闇で、手を
プレイ時間:約3時間前後
人数:1人
推奨:暗闇で探索するのに必要と感じる技能
非推奨:盲目探索者
これは、暗闇で手を伸ばし真実を探る探索者の物語。
同時に、暗闇で手を伸ばし真実に恋する人外の歴史。
注意事項
本シナリオはma34様作『沼男は誰だ?』に多大な影響を受けたオマージュシナリオです。
ギミックは違いますが、背景と神話生物の行動理念・シナリオのテーマがパクりレベルに似通っています。
このシナリオをプレイする際は、プレイ前に「元ネタとなったシナリオがあること」プレイ後に「沼男は誰だのオマージュであること」を告知してください。
ありとあらゆる改変が自由ですが『沼男は誰だ?』が元ネタであることだけはセッション後にPLへ伝えてください。
- 所謂うちよそシナリオ。ただし、恋愛関係・無二の関係である必要はありません。
- むしろ「ちょっとした知人」「数回セッションであっただけ」を想定しております。
- 探索者としては暗闇で探索しているから相手が本物か分からない。PLとしては「なにかしらに寄生されているのか」「なにかの成り代わりか」「実はヤンデレだったのか」と悩んでいただきたいシナリオ。
- 回す時の合言葉は「ガチ拘束したい探索者できてね!」です。
- 元ネタがあることさえPLさんに知らせていただければいくらでも改変してください。
登場キャラクター
- 原ショゴス(以下、コピー)(マレモンP45ページ参照)
- NPC(KPの探索者でも、即席で知人を作ってもOK)
…NPCは導入前にコピーにより拘束されているので、登場するとしたらラストのみ。
概要
人工の原ショゴス(オリジナル要素あり)が「人は何をもって人なのか」を知るために、探索者を拘束する。『視力を奪う』で視界も奪う。
拘束する理由は『危機的状況に置いて、信用を得たい』
視界を奪う理由は『すぐに偽物とバレるかもしれないから』
NPCは導入で幸運がファンブルし、コピーによって噛みつかれ、シナリオラストまで登場しない。探索者が拘束される施設にて貧血と黒い蓮の毒で意識を失っている。
ただし、コピーには探索者・NPCに対する殺意はない。成り代わりたいという態度・言動を見せるが、自分が成り代われるとも思っていない。探索者がどのような形であれ「人は何をもって人なのか」という回答をくれるなら、二人を日常に返すつもりである。
コピーの行動方針・性格
コピーはとある狂った魔術師によって生み出された原ジョゴス。
その性格は「善良・人懐っこい・承認欲求が強い」「自分を魂のない化け物と定義している」。これはコピーが最初に取り込んだ「魔術師の子供(享年12歳)」の性格である。
自我なき化け物だったコピーは、もしも最初に取り込んだ子供が人殺しを良しとする人格であれば、NPCを食い殺していたのかもしれない。もっと欲望のままに、何人も食い殺していたかもしれない。
ロールに関しては序盤は「NPCの性格」そのもの。
身体の作りはNPCの形をとっている間は、NPCと遺伝子情報が一致。クローン人間のようなもの。
ただし、NPCの中の優先順位の低い記憶、例えば10年前の近所の人の話などは覚えていない。直近1年の記憶がある。
探索者とNPCが1年以上の付き合いであるなら、NPCにとって、探索者が大切な存在であればあるほど、探索者に関する記憶が鮮明だ。
コピーは「よく思い出している人間・出来事」「よく考えている人間・出来事」の記憶をトレースしている。
青月が回す際には、正体をばらしたいタイミングで、コピーの性格を出すノリ。(でも好きにロールしてください)
コピーに関しては、NPCのクローン人間であり、二重人格とでも思うとロールがしやすいかと。
探索中は嘘をつくタイミングがいくつかあるので、心理学ふられたら素直に情報を出しましょう。神話生物ではありますが、人型なので。
ただし、視力を取り戻していないタイミングならば、マイナス補正・あるいは技能の却下はKPにお任せします。
医学をふっても人の形をしているうちは「人だ」というアナウンスになります。遺伝子をまるっとコピーしているので。神話技能を振るのなら「なにか嫌な感じがする」くらいだしてもいいと思います。
とはいえ、こちらのコピーの行動方針・性格は一例であり、改変自由です。各々性癖を込めて、最強のコピーを作ってください。
シナリオ作者の卓でのコピーの裏話はこちら→見なくても問題ないコピーの裏話
タイムスケジュール
- 探索者に会う数日前、NPCがコピーの経営する喫茶店(随時改変)を訪問
- 人目がなかったので、黒い蓮の毒を盛られて拉致。死なない程度の血を摂取される。
- コピー、数日NPCとしてすごすことを決める
- 探索者と偶然出会う・あるいは呼び出し、自分の経営する喫茶店へと招く
(喫茶店については、知人の経営している喫茶店・穴場の喫茶店・あなたと出かけたい等、二人の関係性によって好きに誘ってください)
- 探索者に黒い蓮の毒を盛る
(本来CONロールが発生しますが、マスターシーンとしてちょっと意識を失ってもらいましょう)
- 探索者が意識を失っている間に「視界を奪う(基本P258)」を施す。丸1日経過。
- 起きた時、探索者に恩を売る機会を得るために拘束する。
探索者が目覚めた際、導入から一日経過している。点滴を打ちつつとっても気をつかって視力を奪ったため、空腹感はない。身体は痛むだろうが、どちらかといえば縛られているのが痛みの原因である。
補足するなら、喫茶店のマスターとしている老人は適当にその辺歩いてたPOWが低い人。つまり支配の呪文の被害者である。
「老人であるから探索者を拘束・拉致するのは難しい」と言いたいがためなので、喫茶店マスターが登場する必要性は低い。
シナリオMAP
拘束部屋
椅子・懐中電灯しかない。懐中電灯は基本的にコピーが使用する。
廊下
窓のない、コンクリートが打ちっぱなしの廊下だ。
拘束部屋、1の部屋、2の部屋、3の部屋に続く扉しかない。
カギがついているのは、拘束部屋のみ。
他の部屋にはカギがないが、コピーは「カギがしまっている」とウソをつく。
扉の材質は、一律で耐久5のスチール性。
なお、コンクリートがそのままなのは放火対策。
シナリオ中に適切な火種はないと思いますが、PLの発想は柔軟なので。燃えにくそうなのがいいかなぁ、と思います。
1の部屋:寝室
テーブル・ベッドしかない部屋。窓はない。
蛍光灯は割れている。スイッチそのものは扉のすぐわきにある。
かつてコピーが暮らしていた部屋であり、今もたまに布団を干にきているので、ある程度の使用感はある。
父が戻ってくるとは思っていなくても、戻ってこないかと願っているためである。
家具はすべて安物。テーブルの上に用意されたお茶も、安物の陶器ポットに入っている。
2の部屋:台所
コンロ・食器棚・食卓机以外はない。
窓もなく、蛍光灯はやはり割れている。
ちなみにこの施設の電力は自家発電。
蛇口をひねれば、飲んでも問題ない水が出てくる。
かつてのコピーの生活空間その2.
3の部屋:父の研究室・生活スペース
カーテンに区切られ、生活スペースと実験スペースにわかれている。
カーテンの奥を除かなければ、ビーカーなどの理科室レベルの容器が散らばっているだけ。
ちなみに、コピーは探索者にそれをあまり見せたくはないので、カーテンの手前で最後の問答を始める。
カーテン手前にあるものは、テーブルとイスと玄関。玄関わきには探索者とNPCの荷物が置かれている。
テーブルには、貧血状態のNPCがつっぷしている。
カーテンの向こうには、なにかの実験に使うような器具がたくさんおいてある。
医学・生物学などをふれば「専門性が高い」と出るだろう。
ちなみに手錠や足枷があったのもこの辺り。
カーテンの向こうには血のシミがとれなかったベッドとかもある。
探索者がカーテンの向こうの探索を望むなら、是非おどろおどろしく描写してほしい。
かつて、コピーの父が行っていた、人や他の哺乳類を使った実験の痕跡が見てとれる。
導入
探索者がどう行動しても結果が変わらないので、回想シーンとして飛ばしてしまっても構わない。
日常ロールを楽しみたいなら、セッション時間を押さない程度に茶番をするシーンだ。
偽りの日常
探索者が町を歩いていると、コピー(NPCの姿)に出会う。
コピーは「今は急いでいるが、今度ゆっくり話したい」「知り合いがいい喫茶店をしているから、一緒にいってくれないか」などと誘ってくる。(人気のないところに誘ってくれるならばなんでもいい)
このシーンの意図は「既にコピーと入れ替わっているにも関わらず、その言動に違和感はなかった」と後に思い返してほしいだけ。
コピーが自ら怪しい行動をしなければ、もしかしたら気づかなかったかもしれない、と思って欲しい。
服毒シーン
任意の人気のない場所に誘ったら、なにかを一緒に飲食して「黒い蓮の毒」を盛る。
どうしても飲食してくれない探索者であれば、PLに「マスターシーンです!」と謝りながら背後から殴り倒してもシナリオ上問題ない。
<探索者を拉致できたのはNPCの姿をしたコピーだけである>と判断できる状況であれば、何でも構わない。
なお、この時服毒する羽目になるのはマレモンP74の黒い蓮の睡眠薬。POT対抗は導入シーンなので自動失敗になる。その点は終わった後PLに謝ってほしい。
描写例
あなた方が喫茶店を訪れると、「NPC名」が語った通り。
こじんまりとした喫茶店はお世辞にも流行ってはいない。席も、あなた達が座っている場所の他に、一席あるのみだ。
とはいえ、腰の曲がったおじいさんが一人きりでいれるコーヒーの匂いは香ばしく、壁に飾られた四季の写真は美しい。
このような郊外に店を構えていなければ、あるいは店がもっと大きければ、繁盛していたかもしれない。
「元々、あのおじいさんの道楽でしているような店だから」
「でも、いい店でしょう? 探索者と一緒にきたかったんだ」
「道楽とはいえ、閑古鳥が鳴いてるんじゃあ、おじいさんもさみしいだろうからね」
「NPC名」はいつもと同じようにあなたに話しかけ、笑っている。あなた方はしばし、近状報告や思い出話に花を咲かせるだろう。
拘束部屋:椅子に拘束されての目覚め
探索者が目を覚ますと、持ち物はなく、衣服はそのままで椅子に拘束されている。
この拘束部屋にあるものは椅子と懐中電灯(コピーが使用中)だけだ。
描写例
あなたはを覚ます。
けれど、視界は闇に閉ざされている。
なにか、皮のようなものが視界を覆っている。
さらに、気づく。
背中と尻側には固い感覚があり、おそらく椅子に座らされている。
腕は椅子と思わしきものの後ろへと回された上で、上半身は背もたれに縛り付けられているようだ。
身体を動かすと、頭の後ろ・手首・足のあたりからジャラリと金属質な音がする。
手首は手錠と思わしきもので拘束され、動かせない。
さらに、足も動かせない。
こちらは足枷をつけられたうえで、縄でぐるぐる巻きにされているようだ。
あなたはおそらく、身じろぎをするだろう。
あるいは、椅子ごと倒れようとするかもしれない。
椅子はどうやら床に固定されており、倒すことはできそうにない。
ようは、あなたは固く拘束されている。
あなたの状況は以上です。お好きに行動ください。
KP向け補足:手錠と足枷の鍵は本シナリオに存在しない。古い物なので引きちぎることも可能だ。
目隠しの鍵に関しては、NPCが隠し持ってる。
今の状況
・上半身→縄で縛られている
・腕→椅子の後ろに回され、手かせがつけられている。(縄にも巻き込まれている)
・太もも→縄で縛られている
・足首→足枷がついている
・目隠し→とてもキツイので、ほどくのは難しいかもしれない。どうやら後ろにカギがついている。
椅子は床に接着されていると思われる。材質は木のようだ。
縄抜けをするなら→下記共有メモと説明。
しばらくしてKPが適切と思ったタイミングで、拘束部屋の扉が開き、コピーが部屋に入ってくる。
(部屋1にお茶をセッティングしていたが、物音がしたのでこの部屋に戻ってくる)
探索者が声を上げるのであれば、コピーはすぐに戻ってくる。
縄抜けについて
腕力で対抗するなら、1回目はSTR半減の上、STR20との対抗。
以後、1行動ごとに縄はゆるんでいく。(探索者のSTRが+2ずつ元の値に近づく)
2行動後は、DEX*5に成功すれば対抗に+10%の補正を与える。
ただし、縄からぬけようとする以外のことをする場合、この処理は行われない。
1回目:STR半減の上、で20と対抗
2回目:STR半減+2で20と対抗
3回目:STR半減+4で20と対抗
こちらは腕力で抵抗する場合であり、他の方法を試しても構わない(KPにお任せ)
コピーと共に腕力で抵抗する場合は、合算する。
シナリオ作者が回した際は、椅子のカドで縄をギリっとしたり(DEX対抗)コピーでナイフで切らせたり、コピーと一緒に腕力で抵抗したり、大正時代は懐中電灯ではなくロウソクが灯りであることを利用してあぶったりしていた。
コピーの登場
描写例
探索者の耳に、NPC名の声が届く。
「大丈夫?」
以下、性格によって好きにロールを。
コピーが開示する情報は、以下の通りである。
- 自分が意識を取り戻した際、探索者は既に拘束されていた(嘘)
- この部屋には椅子しかない。窓もなく、出入り口はひとつきりだ(真実)
- 懐中電灯があり、扉が開いていたので脱出の手がかりを探していた(懐中電灯については真実・実際は部屋2でお茶を入れ、部屋1に置いているタイミングで探索者が目覚める。)
- この部屋の向こうは、窓のない廊下だ(真実)
- 廊下にはこの部屋以外の扉が三つある(真実)
- 一番手前のドアだけがカギが開いていたので、入ろうとしていた(嘘)
- 目隠しをとるのは、あまりにぴったりとしたデザインで難しい。鍵を探したい。(STR対抗でも壊せるが、真実)
証言まとめ:廊下には扉が三つ・空いているのは手前の部屋のみ
*この証言のうち重要な嘘は「扉は三つとも鍵などない」ことだ。
基本的にコピーが扉を開けていくが、探索者が自ら扉を開くタイプであり、鍵穴を確認するタイプであれば「いや、鍵が下の方にあるんだって」と嘘をついて、強引に部屋に入ってしまうか「でも、自分が確かめた時はなぜか明かなかった」や「暗いから鍵が閉まっていると思ったけど、なにか訳の分からない力だったのかも」などとごまかすことを想定している。
勿論、KPが望むなら、その時点でボロを出しても構わない。
コピーが登場した時点で、探索者は上半身か下半身を拘束されているはずだ。
このままコピーに他の部屋の探索を任せて、その間縄抜けを試みるなら、コピーは部屋1の情報を正確に伝える。
だが、嘘もつく。
「部屋1に目隠しの鍵が落ちていた」と嘘をつき、目隠しをとる。
「部屋1にナイフが落ちていた」と嘘をつき、拘束を解く。
まずは拘束を任意の方法でとき、一緒に探索するのであれば、鍵のこと以外は嘘はつかない。(目隠しの鍵については、元からコピーがポケットあたりに所有している)
各々探索者の性格・NPCの性格に合わせて楽しい拘束ライフをお楽しみいただきたい。
目隠しについて
陶器のようなもので壊す・腕力でものを言わせて壊す・探索者が持っている呪文で壊す・NPCの隠し持つカギを使うなどの方法で目隠しが取れる。
・もし素手で強引に目を覆っているものを外すなら
確かにその目隠し皮は目をぴったりと隙間なくおおい、爪をたてるには少々危うい。
けれど、鍵の方はあなたの腕力を持てば壊すことが可能だろう。
STR*5での判定になります。
→成功
あなたは、忌々しい目隠しをはずす感覚がある。
なぜ感覚か?
簡単なことだ。
あなたの目を覆うものは、もう、なにもない。
それは確かだというのに、視界は闇に覆われたまま。
瞼を開いている感覚はある。痛みも、違和感もない。
けれど、視界だけがない。
あなたは視力を完璧に失っている。
SANチェック 0/1d6
部屋1:手前の部屋・寝室
描写例
あなたが部屋に踏み入ると、コツリと固い音がする。この部屋も廊下と同じく、コンクリートがむきだしのようだ。
隣からは「NPC名」の声がする。
「ここは、まるで寝室みたい」
「テーブルがあって、ベッドがある。窓はない」
「蛍光灯は、割れてる」
「あと、テーブルの上に…お茶があるね。ご丁寧に、カップもあるよ、二つ」
証言まとめ:テーブル・ベッド(寝室のような部屋だ)
テーブル
あなたがテーブルに行くことを望むなら、「NPC名」は手が手をとり、足音が響く。
こつ、こつ、こつ。
固い足音がしばらく響き、あなたの手は木のような、硬い感覚に触れる。
NPC名が言う通り、そこは木のテーブルのようだ。
お茶に試せる技能・一例
- 聞き耳
- →紅茶のようだ。ダージリンだ。
- 薬学
- →特に薬のようなにおいはしない
- 手をつっこむ
- →熱い。CON*5に失敗したら火傷する程度に。
テーブルは壊そうと思えば壊せる。
お茶が入ったポットは陶器なので、たたき割れば1d3のナイフに相当する武器になる(耐久は使い捨て。ポットひとつにつき、1d6の役に立つ破片ができる)
この陶器のカケラで目隠しの鍵・手錠・足枷を壊すことも可能だ。
ベッド
あなたがベッドに行くことを望むなら「NPC名」につれられ、足音が響く。
こつ、こつ、こつ。
固い音がしばらく響き、あなたの手はなにかの布に触れる。
「白い布団と、白いシーツと、枕がある」
「整えられてるけど、新品ってほどピンとはしてない」
「あんまり高そうにはみえないな」
「ベッドの下も手が入りそう」
ベッドに試せる技能・一例
- 聞き耳
- →おかしな匂いはしない
- 値切り
- →あまり高級そうではない。ニトリ的な価格帯の気配を感じる。
- 枕の中やシーツの下に何かないか手探りで探す
- →ない
- 寝てみる
- →可もなく不可もない、普通の寝心地だ。
- 医学
- →極度の貧血であることと、点滴がほどこされていることがわかる。
首の傷の手当そのものは、とても適切であると分かる。
また、首の傷を見るなら、人間の歯によるものと感じる。しかし、人間にはあり得ない力でかみつかれているとも感じる。 - 応急手当
- →首の傷の手当は適切であると分かる
- 生物学
- →首の傷を見るなら、人間の歯によるものだと感じる。しかし、人間ではありえない力で噛みつかれているとも感じる。
KP向け補足。このベッドはたまにコピーが使っている。カビない程度に管理もしている。
コピーは喫茶店で大半を過ごしているが、この施設はコピーが父親と過ごした思い出があり、ある程度は清潔に保ちたいと考えているためである。
ある程度探索を終え、まだ目隠しが破戒されていないようであれば、コピーが隠し持っていた鍵を取り出す。
「ベッドの下に、よく見たらあった」と取り出してくるのがよくあるパターン。
探索者が自ら手探りでベッドの下を探索しているのであれば「よくみたら、隅の方におちていた」「暗くて気づかなかった」といって取り出してくる。
万が一音で気づかれたら嫌なので、床に落として置いたりはしない。
あるいは、探索者が自らベッドを探索した場合「コピーは先にベッド下に床にカギをおとしておいた」ということにして、探索者に発見してもらってもいいだろう。
適宜改変し、最初の部屋か1の部屋のあたりで目隠しをとっておいてほしい。
目隠しを隠す
陶器のようなもので壊す・腕力でものを言わせて壊す・探索者が持っている呪文で壊す・NPCの隠し持つカギを使うなどの方法で目隠しが取れる。
もし素手で強引に目を覆っているものを外すなら
確かにその目隠し皮は目をぴったりと隙間なくおおい、爪をたてるには少々危うい。
けれど、鍵の方はあなたの腕力を持てば壊すことが可能だろう。
STR*5での判定になります。
→成功
あなたは、忌々しい目隠しをはずす感覚がある。
なぜ感覚か?
簡単なことだ。
あなたの目を覆うものは、もう、なにもない。
それは確かだというのに、視界は闇に覆われたまま。
瞼を開いている感覚はある。痛みも、違和感もない。
けれど、視界だけがない。
あなたは視力を完璧に失っている。
SANチェック 0/1d6
1の部屋の探索後の廊下
描写例
廊下に戻ってくれば、NPC名が声を上げる。
「カギ、しまっているって話をしたでしょう?」
「それなのに、今扉が少し開いてる」
「物音なんて、しなかったよね?」
扉が少し開いているというのは、真ん中の部屋だ。
あなた方はそこに向かうことも、他の場所を探索することもできる。
ここで3の部屋も空いているか確認するというならば、コピーがドアノブを回し「やっぱりカギがかかっている」と嘘をつく。
探索者がノブ回せば、ドアは開く。
その際、コピーがどのような反応をするかはKPのお好みで。
ただ、コピーは真実のすべてを語る前に、探索者の視力を元に戻す。
目も含めた探索者のすべてで、真実を知ってほしいからだ。
部屋2:真ん中の部屋・台所
あなたが部屋に踏み入ると、コツリと固い音がする。この部屋もこれまでと同じく、コンクリートがむきだしのようだ。
隣からは「NPC名」の声がする。
「ここは、台所かな」
「テーブルがあって、コンロがあって、食器棚がある。窓はない」
「蛍光灯は、割れてる」
証言まとめ:テーブル・コンロ・食器棚(台所のような部屋だ)
コンロ
あなたがコンロに行くことを望むなら「NPC名」につれられ、足音が響く。
こつ、こつ、こつ。
固い音がしばらく響き、あなたの手はなにかステンレスのようなものに触れる。(ごくごく普通の家庭用二口コンロである)
「ガスは通ってるみたい」
「さっきのお茶はここでいれたのかな」
「下の方が棚になってる。あける?」
前開きの棚を開ければ、そこには包丁(1d3+1・ナイフ技能・耐久5)とまな板(耐久5)がある。
コピーは基本的に「誰がいるか分からない」「探索者を守りたい・自分の身を守りたい」と包丁を持っていいかと訪ねてくるが、NPCの性格によってロールが変わるだろう。
コピーの本心は「このわけのわからない状況で、探索者が自分という訳の分からないはずの存在に武装を許すのか知りたい」だ。
テーブル
あなたがテーブルに行くことを望むなら「NPC名」につれられ、足音が響く。
こつ、こつ、こつ。
固い音がしばらく響き、あなたの手はなにか木のようなものに触れる。(4人掛けくらいの縦に長い食卓机)
「テーブルの上には、特に何もないな。木のテーブルだね」
この机に特に役目はない。生活感の演出アイテムだ。
食器棚
あなたが食器棚に行くことを望むなら「NPC名」につれられ、足音が響く。
こつ、こつ、こつ。
固い音がしばらく響き、あなたの手はなにかガラス戸のようなものに導かれ、ついで、取っ手に触れる。恐らくは前開きだ。(ごくごく普通の家庭用食器棚)
「お茶碗が一つに、お箸が一膳。お皿がいくつか入ってる。…やっぱりだれか住んでるんだね」
かつてはコピーがここで食事をしていたし、何度も父を誘ったが、二人が食卓を共にしたことは一度もない。
コピーが用意した食器は父によりたたき割られたため、この棚にはコピーがかつて使っていた食器しかないのである。
主に部屋2の探索が終わったタイミングで、コピーは真相を語る。
探索者の行動によっては、前倒しになるだろう。
この辺りはKPの趣味と、探索者とNPCの関係性にお任せする。
しかし、原則コピーはNPCの殺害・長期拘束するつもりはない。
探索者がコピーを疑わずにいるならば、罪悪感に耐え兼ねたために。
探索者がコピーを疑っているのならば、やはりだめだったと諦めながら。
どちらにせよ、コピーの知りたいことは変らない。
「人はなにをもって人だというのか」「探索者はなにをもってNPCをNPCと定義しているのか」だ。
→真実の告白
目隠しを隠す
陶器のようなもので壊す・腕力でものを言わせて壊す・探索者が持っている呪文で壊す・NPCの隠し持つカギを使うなどの方法で目隠しが取れる。
もし素手で強引に目を覆っているものを外すなら
確かにその目隠し皮は目をぴったりと隙間なくおおい、爪をたてるには少々危うい。
けれど、鍵の方はあなたの腕力を持てば壊すことが可能だろう。
STR*5での判定になります。
→成功
あなたは、忌々しい目隠しをはずす感覚がある。
なぜ感覚か?
簡単なことだ。
あなたの目を覆うものは、もう、なにもない。
それは確かだというのに、視界は闇に覆われたまま。
瞼を開いている感覚はある。痛みも、違和感もない。
けれど、視界だけがない。
あなたは視力を完璧に失っている。
SANチェック 0/1d6
ED例
主に部屋2の探索が終わったタイミングで、コピーは真相を語る。
探索者の行動によっては、前倒しになるだろう。
この辺りはKPの趣味と、探索者とNPCの関係性にお任せする。
しかし、原則コピーはNPCの殺害・長期拘束するつもりはない。
探索者がコピーを疑わずにいるならば、罪悪感に耐え兼ねたために。
探索者がコピーを疑っているのならば、やはりだめだったと諦めながら。
どちらにせよ、コピーの知りたいことは変らない。
「人はなにをもって人だというのか」「探索者はなにをもってNPCをNPCと定義しているのか」
描写例
不意に、前を歩いているはずの「NPC名」が声を上げる。
「探索者は、ここに来るまでのことを覚えているんだよね?」
「なら、お茶を飲んだのも覚えてる。店長が到底私達を抱えることなんてできそうなおじいさんだったことも。
なら、どうして私を疑わなかったの?」
「うん、私だよ。っていったら、あなたはどうする?」
「そもそも、あなたはなにをもって、私を「NPC名」と判断した?」
「声? そう名乗ったから? それとも、言動かな」
「偽物? ううん、私は「NPC名」だよ」
「でも、どうしてそう思ったの?」
*探索者のこれまでの行動・普段のNPCの言動その他諸々で問答は変ると思うので、好きに改変をどうぞ。
ひと段落つけば、コピーは探索者の目を覆う。
描写例
「真実を教える前に、あなたからとったものを戻しておくよ」
「全部の答えは、一番奥の部屋にある」
「それを見てもらうのが、一番早いから」
あなたの耳に、2、3の言葉が滑り込む。
ひどく冒涜的な、背筋が寒くなるような。どう発音しているのかも定かではないその言葉は数度続き―――手が離れていく。
あなたは反射的に瞬きをするだろう。
数度またたけば、そこには懐中電灯の光で照らされた室内がある。
あなたをじっとみる「NPC名」の姿も。
普段と寸分変わらぬ容貌で、そこにいる。
*本来「視界を回復させる」の呪文は丸一日かかるが、今回はアレンジバージョンということで納得していただきたい。MPのコストは払っているので、実はこの時コピーは結構疲れている。
「目は、大丈夫?」
「大丈夫なら、いきましょう」
ここまできたらあとは大アドリブ祭りです。
部屋3:実験室と父の生活スペース
描写例
そしてあなたは、その部屋にたどり着く。
そこは、あいかわらずコンクリートがあるのみの冷たい印象の部屋だ。
どこか実験室のような雰囲気と、器具もある。保健室のようにカーテンでくぎられた向こうには、おそらくベッドがあるのだろう。
けれど、そこには清潔感も存在した。
窓があり、どこかへと続くトビラがある。
テーブルがあり、椅子がある。
椅子には意識を失った人間が、白い顔をして座っている。
白い服の首元から肩のあたりまでを黒く染めて、目の前の人間と同じ顔をした人間がそこには横たわっている。
「その人、生きてはいるよ」
「あなたに呑ませたのと同じ、特殊な薬を飲ませてるし、打ってるから…起きないけど」
NPCの容態
技能なしで分かる状況は「顔色が悪い」「腕に注射痕がある」「首元にガーゼがある」だ。手当は適切だが、貧血状態の上で黒い蓮の毒を服用している。死んでは困るので、数日間点滴を打たれている。
セリフ例(スーパーアドリブタイム)
「じゃあ、真実を語ろうか。私は偽物。…人のなりそこない」
「私を作った人がいたんだけどね。その人の要望に応えられないから、捨てられてしまったの」
「その人の要望に応えられるように、っていろんなお薬の作り方とかも覚えたけど…捨てられちゃったの」
「私はね。血をくれた人間と同じ姿になれる」
「記憶も一部引き継げる。性格もおんなじになれる。
血を全部もらえば、ぜーんぶ引き継げるけど。…その人は生きてるでしょ? 死なない程度にしか、もらってないよ」
「今ここにいる私が知っているのは、その人の中の優先順位の強い記憶」
「あなたのことも、強く印象に残ってた。…そレで、偶然会ったから。聞きたくなったんだ」
「人って、なに?」
「私は化け物だけど…胸をついても死なないけど。それでも。たぶん、再生する間もなく細切れにしたら死ぬよ。すごい力で押しつぶしたり、突き落としたりしても死ぬ」
「…人を殺さなくても、人にもなれるよ」
「でもだめだ、って。私を作った人はいったの。…私のお父さんは言ったの。娘をよみがえらせたかったお父さんが、言ったの。
私には魂がない、って」
「ねえ…人は、どうあれば、その人なの?」
「私は、お父さんの子供だった。
死ぬまでの記憶を全部持ってる。
お父さんが私を大事にしてくれたことも覚えてた。
たくさん、他の人になりかわったから、忘れてしまったこともたくさんあるけど―――…私は生まれた瞬間、あの人の子供だったののに」
「なんで。ダメだったのかな…」
「…その人は、そのうちおきるよ」
「あなたと同じ、黒い蓮の毒を飲ませたけど…死なない程度にしか、飲ませてない」
「どのみち、この人がおきれば。
この人はいったよね。自分が本物だ、って」
「うん、事実、その通りだけど―――」
「あなたはどちらを、信じたかな」
「人はなにをもって、真実を定める?
あなたはなにをもって、私の言葉を信じていた?
視界を奪われれば、相手の言葉を信じるしかないから?
それとも、この人だから? この人の言うことだから、信じた? 信頼って、そういうもの?」
探索者から納得できる答えを引き出しても、引き出せずとも、コピーはしばらくすれば探索者達を家に帰します。
そもそも、問答を無視して、NPCを抱えて家に帰ったとしても、コピーは追いません。
コピーは、成り代わるためにNPCを拉致したわけではありません。
多くの人を取り込み「人が人である条件」「誰もが納得する条件」を知りたいのです。
NPCを選んだのは偶然であり、数日NPCとして過ごしていたのは研究の一貫です。
探索者を拘束し、このような目に合わせた目的は「危機的状況において、得体のしれないものを信用するかを知りたい」「信用してもらえたなら、自分は人と大差がないといえるのではなか」です。
…あるいは、NPCが探索者をなにか唯一無二の存在として認識・執着している場合はその感情に引きづられて「探索者に会いたい」と呼び出しているかもしれません。
その感情がNPCからの借り物で終わるか、コピー自身にも芽生えるかは、探索者のロールとKPの気分によるでしょう。
帰還の描写例
あなた方が玄関を抜けると、空には夕日が広がっている。
あたりを見回せば、なにやら雑木林と思わしき場所だが、車の音がする。
コピーに教えられた通りの道を行けば、ほどなくしてバス停があった。
もしもあなたが振り向けば、そこには先ほどまでいた施設がある。なにかゴミ処理施設のような、その施設が。
目立つはずなのに、不思議と思う。「あれはとるにたりないものだ」(平凡な見せかけ)
その中身について、あの施設の今の主について。あなたがどう思うのかはあなたしか知らない。
確かな事実は、一つ。
あなたとNPCは生きて、日常へと帰っていく。
夕日は明るく、これから帰る町はなお明るく。既に暗闇は、遠い。
*NPCが起きるタイミングはKPとPLの好きなようにどうぞ。
EDに行く前のこれまで回せていただいた方々の反応は、下記にまとめますが、この通りにロールする必要はありません。お好きに描写をどうぞ。
コピーはNPCの性格をコピーしているので、探索者に言っていない本音とかエピソードとか暴露しても面白い気がします。
コピーとの戦闘がなければ、生還報酬はSAN値+1d3です。
もしも探索者がコピーを肯定し、また会いたいと望むのならば、おそらくは会うでしょう。
もしも探索者がコピーの排除を望み、武力を行使するのであればコピーは逃亡し、二度と探索者達の前に姿を見せません。(否定的な言葉を言っただけでは攻撃はしかけてきません・攻撃のためのダイスをふるのがこのエンドへの条件です)→<コピーの逃亡>
エンド周辺・ロール例
これまで回せていただいた方々の反応をまとめますが、この通りにロールする必要はありません。お好きに描写をどうぞ。
コピーはNPCの性格をコピーしているので、探索者に言っていない本音とかエピソードとか暴露しても面白い気がします。
コピーとの戦闘がなければ、生還報酬はSAN値+1d3です。
もしも探索者がコピーを肯定し、また会いたいと望むのならば、おそらくは会うでしょう。
もしも探索者がコピーの排除を望み、武力を行使するのであればコピーは逃亡し、二度と探索者達の前に姿を見せません。(否定的な言葉を言っただけでは攻撃はしかけてきません・攻撃のためのダイスをふるのがこのエンドへの条件です)→<コピーの逃亡>
なぜNPCや探索者を殺さなかったのかと尋ねる
「私の元になった人達は、みんな善人過ぎる」
「私が唯一全部食べた、最初の子供も…他の人も、みんな言う」
「人を殺しては、いけないと」
「…みんな言うの」
「私がその人そのものの形をとれるのは、大体一年で…あとは全部まじるけど。でも、そういう声は残るから」
*今回のNPCが殺人肯定派・極端な話殺し屋の場合も、最初の子供の意思によりコピーは探索者達を殺す気はありません。
ただ、NPCの性格・探索者との関係性によっては途中で殺しにくるかもしれません。
要はヤンデレを取り込むと若干ヤンデレになり探索者を殺して独占したいとか言いだすかもしれないし、人生に絶望した探索者を取り込むとどうせ自分も報われないと最後自殺したりするかもしれません。
コピーは人間であると肯定する
「そう、あなたは優しいね」
「今までの人も、そうとは言ってくれるね」
「でも、お父さんはいってくれなかったよ」
「私の望みは、お父さんに認められることだから……うん、でも、ありがとう」
父を探すと提案する
「探す…探すは、少し違う」
「お父さんが帰ってくれなきゃ、意味がない」
「それまで、ここで待っていたい。…それが私の、したいこと」
コピーの人間研究に共感し、血を提供すると申し出る
「あなた、私の話聞いてた?」
「その人も、見てるよね!? 危ないでしょ!? 私の気が変わって食い殺されるとか、思わないの!?」
「…これ以上迷惑かける気はないよ。……帰ってよ」
こんな怪しい施設にこもってないで、一緒に帰ろう
「ここはお父さんがいた頃使ってた研究施設で…今は、普段はあの喫茶店にいるよ」
「本当は、今と違う形で店長してる」
「昨日の店長さんは…その辺を歩いている人と目を合わせて、ちょっと、ね?」(支配の呪文)
*呪文を教えろと言うなら基本的に渋りますが、そのあたりの裁量はKPにお任せします。
また会いたい・会いにこい
「そうだね」
「その時、私はきっと違う形だけど…会いに行っても、いいかな?」
コピーは既にNPCの一部であるので、コピーのことも大切にしたいと伝える
「…なら、一緒に行ってもいい?」
「NPCと折り合いついたら、NPCと一緒に暮らして、会いに行っても迷惑じゃない?」
「………嬉しいな」
*「取り込まれたNPCが探索者に強い執着を持つ」+「探索者がコピーがNPCの姿であることを肯定し、今後も交流することを望む」で生まれる状況。
一言でいうと「コピーまで探索者に惚れる・入れ込む」
一緒に暮らすとまでは言わずとも、NPCの姿のままコピーは割と楽しく過ごすかもしれません。
NPCが独占欲が強いタイプならば、コピーも「あなたが自分だけのものにならないなら嬉しくない」「本物を殺してくれる?」とか言いだすパターンかもしれません。
下手をすると同じ人間が二人が暮らすことになり。なによりも後日談ロールが大変。
大アドリブ祭り。延長戦。
なんならテキセも駆使して修羅場ロールを楽しめます。
コピーの逃亡
「そう、許してもらえないか。そうだね。人を傷つけた化け物に、相応しい末路だ」
「でも、私、お父さんに認められるまで、死にたくない…だから」
「ごめんね、よけてね?」
「お父さんと一緒にいた、私に魔術を教えてくれた人は……人口の原ショゴス、って呼んだけど」
いうと同時に、その体がとろける。人間の肌を持つ、大きな肉片のような姿へと変貌する。
その球体のような、ぐずぐずにとけたものには乳首があり、へそがある。
筋肉や骨がつきだしたような突起があり、目らしきものもある。
そんな、おぞましい肉の塊だ。
おぞましい肉の塊を目撃したあなたは、SANチェック1/1d10
人工原ショゴス(弱体版)ステータス
STR:17 CON:20 SIZE14 INT18 POW20 DEX5 移動値4 耐久17
装甲:なし。ただし、いかなる攻撃も最小のダメージしか受けない。1ラウンドに耐久が2回復する。
押しつぶし:50% ダメージdb*2
蝕肢:25% ダメージ db
噛み付き:15% ダメージ1/2db
基本的には探索者に押しつぶしを一回かまして逃げますが、探索者がどうしてもコピーを殺さないと夜も眠れないタイプだったら、随時改変をお願いします。
EDですので、PLの気が済むように描写をお願いします。
このEDを選んだ探索者は「原ショゴスの姿を見たことで神話技能+1」「神話生物を打破しようとしたことでSAN報酬+1d5」です。
処理・報酬など(コピペ用資料)
今の状況
・上半身→縄で縛られている
・腕→椅子の後ろに回され、手かせがつけられている。(縄にも巻き込まれている)
・太もも→縄で縛られている
・足首→足枷がついている
・目隠し→とてもキツイので、ほどくのは難しいかもしれない。どうやら後ろにカギがついている。
椅子は床に接着されていると思われる。材質は木のようだ。
縄抜けをするなら→下記共有メモと説明。
しばらくしてKPが適切と思ったタイミングで、拘束部屋の扉が開き、コピーが部屋に入ってくる。
(部屋1にお茶をセッティングしていたが、物音がしたのでこの部屋に戻ってくる)
探索者が声を上げるのであれば、コピーはすぐに戻ってくる。
縄抜けについて
腕力で対抗するなら、1回目はSTR半減の上、STR20との対抗。
以後、1行動ごとに縄はゆるんでいく。(探索者のSTRが+2ずつ元の値に近づく)
2行動後は、DEX*5に成功すれば対抗に+10%の補正を与える。
ただし、縄からぬけようとする以外のことをする場合、この処理は行われない。
1回目:STR半減の上、で20と対抗
2回目:STR半減+2で20と対抗
3回目:STR半減+4で20と対抗
こちらは腕力で抵抗する場合であり、他の方法を試しても構わない(KPにお任せ)
コピーと共に腕力で抵抗する場合は、合算する。
シナリオ作者が回した際は、椅子のカドで縄をギリっとしたり(DEX対抗)コピーでナイフで切らせたり、コピーと一緒に腕力で抵抗したり、大正時代は懐中電灯ではなくロウソクが灯りであることを利用してあぶったりしていた。
目隠しを外した際の描写
陶器のようなもので壊す・腕力でものを言わせて壊す・探索者が持っている呪文で壊す・NPCの隠し持つカギを使うなどの方法で目隠しが取れる。
・もし素手で強引に目を覆っているものを外すなら
確かにその目隠し皮は目をぴったりと隙間なくおおい、爪をたてるには少々危うい。
けれど、鍵の方はあなたの腕力を持てば壊すことが可能だろう。
STR*5での判定になります。
→成功
あなたは、忌々しい目隠しをはずす感覚がある。
なぜ感覚か?
簡単なことだ。
あなたの目を覆うものは、もう、なにもない。
それは確かだというのに、視界は闇に覆われたまま。
瞼を開いている感覚はある。痛みも、違和感もない。
けれど、視界だけがない。
あなたは視力を完璧に失っている。
SANチェック 0/1d6
視力を取り戻す描写例
「真実を教える前に、あなたからとったものを戻しておくよ」
「全部の答えは、一番奥の部屋にある」
「それを見てもらうのが、一番早いから」
あなたの耳に、2、3の言葉が滑り込む。
ひどく冒涜的な、背筋が寒くなるような。どう発音しているのかも定かではないその言葉は数度続き―――手が離れていく。
あなたは反射的に瞬きをするだろう。
数度またたけば、そこには懐中電灯の光で照らされた室内がある。
あなたをじっとみる「NPC名」の姿も。
普段と寸分変わらぬ容貌で、そこにいる。
*本来「視界を回復させる」の呪文は丸一日かかるが、今回はアレンジバージョンということで納得していただきたい。MPのコストは払っているので、実はこの時コピーは結構疲れている。
生還報酬
生還のみ:SAN+1d3
原ショゴスの姿を目撃した場合:生還報酬、SAN1d3。神話的恐怖に挑んだ報酬としてSAN+1d5。神話技能+1