志賀様作:【CoC/KPレス】九樂のセッションログ。
「描写」部分はシナリオからお借りしています。
「HO:あなたは大切な人をなくしたことがある」を満たす、ある復讐鬼(になりたかった子供)のセッションログ。
 →ネタバレセッションログ。































CoCシナリオ「九樂」 セッションログ

描写 : 1.
───遠くて近きもの。
極楽。舟の道。人の中。 そこは地獄。
探索者は全ての苦楽を経るだろう。

CoCシナリオ「九樂」

::::::::::::

描写: 3

あなたの周りでは、最近火災についての騒ぎがとても多い。

なんでも、夢遊病患者が病院を抜け出して歩いていった先で炎を建物につけただとか、子供がライター片手に芝を燃やして回るのだとか、あるいは山奥の小屋から勝手に発火した山が丸ハゲになっただとか。

そんなことに巻き込まれたくはない。

雪城静帆 : ▽★聞き耳

雪城静帆 : CCB<=74 【聞き耳】 Cthulhu : (1D100<=74) > 3 > 決定的成功/スペシャル

描写 : 4

帰り道を急ぐあなたの横を、すすり泣く赤子をあやす女が通っていく。
彼女は血の涙を流していた。

女はゆらゆらと彷徨っている。その腰や腕はグラグラと頼りなく、彼女の生がおそらく長くないことを知らせている。

きっともう長くはないだろうに、それを理解しているだろうに、その女はただ泣いていて───そして、あなたと目が合った。

雪城静帆 : (あ。まずい)

描写 : ゆっくりあなたを見上げたその女は、ぼそりと何かを呟く。
あなたの足元には何か、大きな光輪が浮かび上がっていた。
そうして、あなたの意識はそこで途切れてしまう。


▽POW11との対抗

雪城静帆 : RES(13-11) Cthulhu : (1d100<=60) > 58 > 成功

描写 : 6

少年は立ちつくす。そして叫ぶ。

どうして燃やした!絶対に許してはやらない!明日にはこの家に新たな命が生まれるはずだったのに!

ああ、ああ、絶対に、絶対に許してはやらないのだ…たとえ、今臓腑が地面に落ち、指先から体が灰になっていようとも!

絶対に、あの暗黒の塊に負けてなどやるものか!

雪城静帆 : 10


▼SAN値[-1d3]

雪城静帆 : 1d3 Cthulhu : (1D3) > 2

[メイン] system : [ 雪城静帆 ] SAN : 61 → 59

描写 : ・・・

あなたは酷い悪夢を見て、そうして目を覚ます。
目を開けるとそこは、黒、黒、黒で塗りつぶされた空間だった。
もちろん、あなたの知るものではない。

持ち物はなく、服装はあなたが目を閉じる前の、最後の瞬間に着ていたものであるらしいと分かる。

突然見知らぬ場所に放り出された探索者。
▼SANチェック0/1

::::::::::::

雪城静帆 : CCB<={SAN値} 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100) > 38

雪城静帆 :(許さない、とは、ずいぶんとなじみが深い…) (…ところで、どこ、ここ)

雪城静帆 : ここから探索者は、探索を行うことが可能になる。

▽聞き耳

雪城静帆 : CCB<=74 【聞き耳】 Cthulhu : (1D100<=74) > 56 > 成功

描写 : 12


マッチ箱がひとつ、落ちているのを手探りで見つける。
そこにはおそらく10本のマッチが入っている。

探索者はこの暗がりから抜け出すために、そのマッチをつけるだろう。

雪城静帆 : (…ロクなものを見ない気がするけど)

雪城静帆 : (手がかりがなきゃ…逃げようがない……)

[メイン]描写: 11

火をつけてみれば、ぼんやりと周りが照らされる。

現在地は円形の部屋で、どこかに繋がるらしい道がいくつか伸びている。
その向こうにも道が続いているらしく、迷路じみた場所だと思うだろう。

::::::::::::

雪城静帆 : (とりあえず、このマッチはなにかしら)

雪城静帆 : (…知ってるお店とかなら…少し、色々と希望があるんだけど)

描写 : 14

マッチは10本入りのもので、そこまで長持ちするタイプのものではない。
また、箱の上面には毛糸玉のマークが刻印されている。

雪城静帆 : CCB<=74 【聞き耳】 Cthulhu : (1D100<=74) > 33 > 成功

描写: 15

箱の覆いを外したり、よく触ってみると、その箱にある絵が薄く描かれていることに気づく。
それは鍵のマークである。

雪城静帆 : (…知らない柄だし、ああ、そろそろ認めておきましょう…。…またか。今度はなに)

::::::::::::

描写 : 11

火をつけてみれば、ぼんやりと周りが照らされる。

現在地は円形の部屋で、どこかに繋がるらしい道がいくつか伸びている。
その向こうにも道が続いているらしく、迷路じみた場所だと思うだろう。

::::::::::::

雪城静帆 : →最初にいた部屋

雪城静帆 : (…鍵のマークがなんだって話だ)

雪城静帆 : (ひとまず、見てみましょう…)

雪城静帆 : →最初にいた部屋

雪城静帆 : (迎えなど、もう誰も来ないのだし)

描写 : 16

生娘の肌のように真っ白に塗られた壁が続く空間だ。

▽目星

雪城静帆 : CCB<=52 【目星】 Cthulhu : (1D100<=52) > 84 > 失敗

雪城静帆 : ●失敗
→POW13との対抗

雪城静帆 : RES(13-13) Cthulhu : (1d100<=50) > 33 > 成功

雪城静帆 : 18

探索者は、1冊の本が落ちているのを見つける。内容は[王女アリアドネーの恋とダイダロスの助言]。何冊かあるタイトルのうちの1冊のようだ。
・・・

雪城静帆 : (確かそれは迷宮の)

雪城静帆 : (…赤い糸の語源)

描写 : ・・・
[王女アリアドネーの恋とダイダロスの助言]
テーセウス一行はクレータ島に到着すると、ミーノース王の前に連れて行かれました。側にいた王女アリアドネーはテーセウスに一目惚れ。

「あの方を助けたい。ミノタウロスに殺されてしまったら、いやミノタウロスを退治してほしい。でも、退治しても、あのラビリンスからはけっして出られない。どうしたらいいの......」
ミノタウロスは、牛頭と人間の身体を持つ怪物。そのおぞましい出生からダイダロスが作った、決して出られないラビリンスに閉じ込められていました。

アリアドネーはダイダロスに相談しました。
「ねえ、ダイダロス、ミノタウロスを倒した後、ラビリンスを出る方法を教えて」
「王にはわからぬよう、テーセウスに剣を渡しなさい。入り口で王女様が糸の端を持って、彼にこの糸玉を持たせます。ミノタウロスを倒したら、その糸をたどって出口に戻るよう伝え、一緒にお逃げください」

ダイダロスはそう言うと、アリアドネーに糸玉を渡しました。

雪城静帆 : (…この先、どうなるんだっけ)

雪城静帆 : (この国の神話はすぐに裏切られるから…、……夢があるんだか、ないんだか)

雪城静帆 : (………おかあさん、そう言ってたな…………。…お母さん)

雪城静帆 : 「…もどろう」

雪城静帆 : →横の道

描写 : 19

横の道に進むために、またマッチをつける。

ぼう、と燃えたマッチが床に落ち、床に炎の線を作っていく。
それはさらに別れた2つの道のうち右の道に向かっている。もう1つの道は真っ暗だ。

→ 右の道に向かう

描写: 20

マッチをまた擦る。
そこは本棚の幾つかある場所だ。

雪城静帆 : CCB<=60 【図書館】 Cthulhu : (1D100<=60) > 56 > 成功

雪城静帆 : 22

1冊の本をみつける。タイトルは[炎の王]。

雪城静帆 : (また本…)

描写: [炎の王]
クトゥグァ、フサッグア、 炎の吸血鬼は、 炎の王と呼ばれることが時々ある。
この地球上ではほとんど知られていない存在の一団ではあるが、彼らは疑いなく邪悪で、おそらく重要でもある。

もっとよく知られているグレートオールドワンであるクトゥルフやその着属と同じなのだ。

われわれは、炎の王がフォーマルハウトの中にある火と灰の世界に棲んでいることに感謝するべきかもしれない。
フォーマルハウトは、 空で最も明るい星の一つであり、地球からわずか 23光年離れたところに位置している。

みなみのうお座の中にそれはある。 フォーマルハウトという言葉はアラビア語で 「魚のロ」を意味する。

しかし、古代の書物、 特にペルシャのオスタネスが書いた『魔術師の知恵』には、 クトゥグアとその管属が昔地球に棲んでいた可能性が語られている。

同書は、 まだ冷えつつある地球に到来し、 旧き神と戦って封じ込められるまで地球にいたと主張している。
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雪城静帆 : CCB<=59 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=59) > 79 > 失敗

雪城静帆 : 1d3 Cthulhu : (1D3) > 3

雪城静帆 : ▼クトゥルフ神話[+1]

雪城静帆 : (…これを見たことはないけど)

雪城静帆 : (……すごく、似たようなものを…、………。……)

雪城静帆 : (………世の中、色々なものがいるのね)

描写 : 23

暗黒が部屋全体にまとわりついている。

マッチを擦ればその暗黒もマシになるだろう。
そこにはたくさんの荷物が捨て置かれているのが見える。しかし、あなたの荷物はない。

▽聞き耳

雪城静帆 : CCB<=74 【聞き耳】 Cthulhu : (1D100<=74) > 48 > 成功

描写 : 25

荷物の中から、音の鳴っているスマートフォンを見つける。
電池は切れかけで、パスワードがあるせいで中を見ることは出来ない。
現在時刻は探索者が最後に時計を見た時刻からそこまで経っていないことはわかる。

また、同じ荷物の塊の中から1枚のパンフレットを見つける。内容は[炎の熱を感じる日本の火祭り7選!]

雪城静帆 : (なに、この突然のカジュアル)

描写: [炎の熱を感じる日本の火祭り7選!]
--- 武者行列、炎に飛び込む奇祭、ロマンチックな夜景も。---
多くの文化でそうであるように、日本人は火に神聖な力があると信じてきました。火による浄化、火勢による霊力の強化などを求め、様々な火祭りが誕生。その歴史は古く、1000年以上続くものも。

日本の火祭りの特徴は、数多くの松明を使ったり、火の中に入るなど、激しく危険を伴うものが数多くあります。また、火の美しさを味わうことのできる、幻想的な祭りも存在します。

一言に「火祭り」と言っても、歴史を感じるもの、神聖なもの、危険なもの、美しいものと様々です。
一人で?お友達と?家族と?パートナーと?ご自分の好み、一緒に体験する人に合わせ、いろいろな火祭りを体験してみてください。
・・・
また、このような落書きを見つける。
"この国が選ばれたのは古来から火に関わりが深いから?"
"それとも我々の気性のせいだろうか。わからない。"
::::::::::::

雪城静帆 : (…見るべきものはもうない)

雪城静帆 : (連絡がつかないなら、どうしよもない)

雪城静帆 : (戻って、探さないと。手がかり)

描写 : 6

後ろの道に進むために、またマッチをつける。

ぼう、と燃えたマッチが床に落ちる。床を舌が這うように、炎が伸びていく。
それはさらに別れた2つの道のうち右の道に向かっている。もう1つの道は真っ暗だ。

→ 右の道に向かう

描写 : 27

マッチを擦ればそこには、まるで教会のように整えられた空間があった。
実際は瓦礫をそれらしく整えて置かれただけのようだが、それでもここに人がいたということを感じさせる。

▽目星

雪城静帆 : (こんなところにいるヒトなんて。どうせろくなものじゃない)

雪城静帆 : CCB<=52 【目星】 Cthulhu : (1D100<=52) > 24 > 成功

雪城静帆 : 29

"祭壇"の下に、隠し扉を見つける。それを開けてみると1冊の本が見つかるだろう。
タイトルは[ヨハネの黙示録]。

雪城静帆 : (…宗教ごちゃごちゃすぎるでしょ。うさんくさい)

描写: -----------------
[ヨハネの黙示録]
内容としては、ヨハネという人物がイエス・キリストの姿に導かれてパトモス島で見た幻を描いたものだ。

世界の終わりの情景を描写したもののようにも、過去の出来事について述べたもののようにも、あるいは精神世界の出来事について述べたものにも見える。

中に、何度か読み返されたような跡のあるページを見つける。そこには以下のようにある。
・・・
"わたしは、わたしに呼びかけたその声を見ようとしてふりむいた。ふりむくと、金の燭台が目についた。
その足は、炉で精錬されて光り輝くしんちゅうのようであり、声は大水のとどろきのようであった。

その右手に七つの星を持ち、口からは、鋭いもろ刃のつるぎがつき出ており、顔は、強く照り輝く太陽のようであった。
わたしは彼を見たとき、その足もとに倒れて死人のようになった。すると、彼は右手をわたしの上において言った。

「恐れるな。わたしは初めであり、終りであり、また、生きている者である。
わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である。そして、死と黄泉とのかぎを持っている。」"
::::::::::::

雪城静帆 : →戻って、左の道に向かう

雪城静帆 : (…世界はあんな風には終わらない)

雪城静帆 : (幽霊はいない。神様はいない。化け物はいるけど。終わるなら大量破壊兵器とか、そんなものでしょうに。この時代)

雪城静帆 : (…あるいは、世界の終わりは……、…誰もいない部屋と)

雪城静帆 : (…たすけてっていったのに。…届かない時のことよ)

描写 : 30

マッチを擦って見てみると、そこはガラクタがたくさん置かれた部屋だ。ゴミ置き場にすら見える。

▽目星/聞き耳:同情報

雪城静帆 : CCB<=52 【目星】 Cthulhu : (1D100<=52) > 94 > 失敗

雪城静帆 : ●失敗
→▽POW17との対抗

雪城静帆 : RES(13-17) Cthulhu : (1d100<=30) > 47 > 失敗

描写 : 31

空高く黒い煙が吸い込まれていくのを見た。

循環して白い雲になるのだろうか、それならどれだけか、ここにいる同胞たちが救われるだろう。

墓を作るには土地が足りない、30人分の墓となるとそうもなるだろう。

…隣の町を燃やせば、場所はできるだろうか?

・・・
………悪夢だ。誰かが怨嗟の声を上げている。大切な人を殺した誰かを殺そうとする夢だった。
▼SANチェック0/1

雪城静帆 : CCB<=59 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=59) > 12 > 成功

雪城静帆 : 「……あは」

雪城静帆 : (あらやだ、…ずいぶんとまあ、なじみのある悪夢だこと)

雪城静帆 : (でも、ダメよ。殺しても戻ってこない。気も晴れない。その程度で。相手が死ぬ程度で、なにも終わらない。終わらせてたまるか。もっと苦痛を。もっと痛みを。それでもなお―――…一生気なんてすまないもの)

描写 : 32

ガラクタを時間をかけて、もしくは手早く退かしてみると、ひとつの円盤を見つける。
水平に置かれた円盤は、どちらの面にも絵文字が螺旋形に記されている。

絵文字は、人の顔、もしくは全身像に見えるもの、ネコ、ウシ、鳥、魚など何らかの動物に見えるものもある。

あなたは、それから囁くように聞こえる声のような音を聞くだろう。
「ねえ ねぇ、一緒に燃やしてしまいましょう。壊してしまいましょうよ」
「わたしたち きっと一緒でしょう? 誰かを手にかけたもの 手にかけられたもの きっと一緒になれるわ」

▼SANチェック0/1d3

雪城静帆 : CCB<=59 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=59) > 7 > スペシャル

雪城静帆 : 「…違う、黙れ」

描写: ぞっとして、あなたはそれから飛び退くかもしれない。それとも、壊してしまうだろうか?

雪城静帆 : 「私の同類は、この世でたった一人だけ。…あなたなんかじゃない」

雪城静帆 : (…壊す?…は少し、怖いか)

雪城静帆 : (怪しい物は、触らないのが得策だもの…)

雪城静帆 : 「…ああ、そうだ」

雪城静帆 : 「…この世でも、あの世でも。私の『おんなじ』はたった一人。…そのうえで、私はもう二度と、誰とも一緒になんてならない……!」

雪城静帆 : ●最初の部屋に戻る

雪城静帆 : (…残りは一つね)

雪城静帆 : →前の道

描写 : 36

前の道に進むために、またマッチをつける。

ぼう、と燃えたマッチが床に落ちる。きらきらと輝く炎が探索者を誘うだろう。
それはさらに別れた2つの道のうち左の道に向かっている。もう1つの道は真っ暗だ。

→右の道に向かう

描写 : 37

進み、マッチを擦る。灯りは小さく、周りはぼんやりと暗い。

雪城静帆 : CCB<=74 【聞き耳】 Cthulhu : (1D100<=74) > 68 > 成功

雪城静帆 : 39

がさがさと紙の束を掻き分ける。
こつりと手に当たったのはノートパソコンだ。画面を開けると、あるWebページが開いている。内容は[火炎崇拝]について。
他の画面を開こうとしてもロックがかかっていて、できない。

描写: [火炎崇拝]
火炎崇拝とは、火・炎を神格化して崇拝の対象とすること、あるいは火を神聖視し、または神の象徴と見て宗教儀式に用いることなどをいう。

これらは世界のいろいろな宗教に広く見られ、次のような火の属性に基づくものと見られる。

人間の日常生活に必要不可欠であるが、その一方で人間を死にも至らしめる恐ろしい存在である。

炎は、不浄なものを焼き尽くし清浄にする。闇を照らし善または智恵の象徴とされる光の源である。常に上に燃え上がり、あるいは燃やしたものを煙として立ち上らせることもあるだろう。

・・・

描写 : メモとして以下の追記がある。
"ユダヤ教では神ヤハウェはしばしば火のイメージで語られた(出エジプト記の燃え盛る柴や、ヘブライ人を導く火の柱など)。
キリスト教でも聖霊が「炎のような舌」(使徒行伝)に例えられている。"
-----------------
それを読み終えたあと顔を上げると、そこには真っ黒な扉がある。
扉には五芒星の上に炎の印が描かれており、厳重に閉められているようだが、手で開けることも出来そうに見える。

雪城静帆 : (…開ける前に、他の場所もみておきましょう)

雪城静帆 : (結局、「ここはおかしい場所」としかわかってないし)

雪城静帆 : →戻って、左の道に向かう

描写 : 45

マッチを擦る。美しく青い炎の先が、舌のように壁を舐めていく。
手記が数冊、落ちている。

▽図書館

雪城静帆 : CCB<=60 【図書館】 Cthulhu : (1D100<=60) > 33 > 成功

描写 : 49

手帳の1冊に、ある文章を見つける。
[Living Flame of Deepest Black]。英語で書かれてはいるが、上から日本語訳をされている。それぞれ別の字である。
-----------------
[Living Flame of Deepest Black]
つまり、生ける炎の創造をもたらしたのは、 宗教団体「炎をもたらすもの」である。
彼らは、恐ろしい力を使用して宇宙からクトゥグァを呼び出し、すべての都市を破壊しようとした。

生ける炎はクトゥグァの召喚に失敗し、 代わりにその火の要素の一部が地球に呼び出された恐ろしい産物である。
クトゥグァの燃え上がる混沌から引き裂かれたこのクリーチャーの唯一の思考と目的は、即座に周囲のすべてを発火させて焦熱地獄を現出することである。

このようなクリーチャーの存在を暗示した「エイボンの書」の作者でさえも、この存在を召喚したり東縛したりするのに十分な呪文を知らなかった。

歴史における自然災害には彼らが関係している。

雪城静帆 : CCB<=59 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=59) > 36 > 成功

雪城静帆 : ▼クトゥルフ神話[+2]

雪城静帆 : ▽POW20との対抗

雪城静帆 : RES(13-20) Cthulhu : (1d100<=15) > 24 > 失敗

描写 : 50

小さい頃出会った少年が大人になって村に帰ってきた。
祝杯として、村長の家に隠されていたワインを持ち出した。
いけないこととはわかっていたけれど………それの報いなのだろうか。

村が、燃えている。地獄のように色づいた村を見て、彼は静かに笑っていた。

・・・
………それはきっと、誰かの悪夢だった。
▼SANチェック0/1

雪城静帆 : CCB<=59 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=59) > 84 > 失敗

[メイン] system : [ 雪城静帆 ] SAN : 59 → 58

雪城静帆 : (これはつまり、復讐を考えた者たちの…回顧録か何か?)

雪城静帆 : (あら、まあ。…期待に沿えなくて申し訳ないけど。私、まだ途中だから。こんなところでくすぶってられないの)
描写: 51

幼馴染と見る、村の唯一のお祭のキャンプファイヤーが好きでした。彼は、初めて好きになった男の子だったんです。

…逃避はいけませんね。村が燃えているのですもの。

炎がぱちぱちと上がっていて、彼はどこにもいなくて。

こんなことで、嫌いになりたくなんて、なかったな。

・・・
ぽたりと涙が落ちる。
悪夢を見ていた。
▼SANチェック0/1

雪城静帆 : CCB<=58 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=58) > 14 > 成功

雪城静帆 : (はじめて好きになった男の子、か……)

雪城静帆 : (嫌いになんて、なりたくなかった。そんなの、当たり前だけど)

雪城静帆 : (……でも、しかたないじゃない)

雪城静帆 : (誰か知らないけど)

雪城静帆 : (…まちがったことをしたら、その人のことを嫌いになるのは、当たり前でしょう)

雪城静帆 : (……わたしに、そういうことをおしえてくれたのは。お母さんと、お父さんと、それと……)

雪城静帆 : 「……どうでもいいことね。私の家は、さすがに燃えてない」

雪城静帆 : 「…これは私じゃない、私の記憶じゃない」

描写 :
あなたが顔を上げると、聖浄な火が燃え盛っていた。マッチから落ちた火が、その扉を指している。
扉は手で押し開くことが出来そうだ。

雪城静帆 : →扉に入る

描写 : 52

部屋に入ると、マッチを擦る必要はなかった。
9本の燭台の間。
腰に、足までたれた布を巻き、その上から金の帯をしめている人のような姿の者がいた。

その髪の毛は、雪のように白い羊毛に似て真白であり、目は燃える炎のようであった。

探索者はそれに恐怖することはないだろう。彼は口を開く。

「ようやくここまでたどり着いたか。いや、ラッキーだったなぁ、人間」
「何がって? もちろん、犠牲者になる前に私に会えたからだ。うん、うん、無事そうでなにより。精神の方は知らないが………」

「さて、まあここまで来たんだからおおよその予感はあるんじゃあないかな? ないのならないで結構。」

それで、どうしたい?
男は探索者に聞くだろう。

「解決したいか、帰りたいか。どちらでも叶えてやろう。まあただの気まぐれだ、そう構えることはないぜ」

雪城静帆 : (…あれはきっと、私ではないものの記憶)

雪城静帆 : (私ではない、苦しくて仕方ない人の記憶)

雪城静帆 : (私じゃない。同じでもない。…でも)

雪城静帆 : (…哀れで可愛そうで助けてほしくって)

雪城静帆 :→「解決したい」

***

雪城静帆 : (…ごめんね、由良君)

雪城静帆 : (……危なそうだったら、逃げるから。だってほら、私、逃げ足だけは早いでしょう)

雪城静帆 : 「かわいそうで哀れったらしくて助けてほしくて誰かに八つ当たりしてばかり………」

雪城静帆 : 「…そういうものを助けられないなら、私が生きてる意義がない」

雪城静帆 : 「死にたくて死にたくて殺したくてそれでも生きてる意味が、まだ。…それ以外にみつかってないの」

雪城静帆 : 「…解決したい」

描写 : 56

「え〜っ、奇特だなあ、やめとけよ。まあそういうのが人間の間で流行っているのは分かるけども。」

そんなふうに軽く言いながらも、探索者に対して微笑んだその男は、来るか? と手を差し出す。
機嫌は良さそうだ。

雪城静帆 : →手を取る

雪城静帆 : 「……」

雪城静帆 : (私が死んだら、きっと由良君は腹を立てる。他人のためならなおさらだろう。……でも)

雪城静帆 : (あの人は、どう思うのかしら。…守りたかったと、嘆くのかしら)

雪城静帆 : (……私を殺したものを、恨むかしら。恨んで、苦しくて…同じところに、来てくれるかしら…………)

雪城静帆 : 57

「じゃあ行こう、準備をしなくちゃな」

彼はあなたの手を取り、どこからが出現した扉を開けてその向こうへと入っていくだろう。

描写 :
58


目を閉じ、少しして開けると、見たことも無い場所だった。

そこは農民が住む封建時代風の都市で、たくさんの小さな小屋と、きちんと囲われた農場が混ざり合って立っている。

町自体は川岸にある丘のいくつかの上に造られているようだ。
家は上階が張り出していて、屋根がとんがっている。狭い通りは丸石が敷かれ、かなりすり減っている。

「ここは中間地点。ほら行くぞ」

男はそんなふうに言いながら、進んでいく。

描写 :
59


そうしてたどり着いたのは、縞璃環の城であった。

その巨大な建物へと、男は軽々と入っていく。
無数の広間と塔は果てしなく続く。
その壮大さを楽しむ余裕は探索者にあるかもしれないし、ないかもしれない。

「まあ人間で言うマンションみたいなもんだな。俺たちは一人でいることができるように囲まれた壁の内側にある塔にいる………」

指をさされたそれぞれの塔は、居住者の好みに合うように設計されているようだった。

人間の目には堪えることがほとんど不可能な、燃える輝きで満たされた塔。美しく輝く、光そのものの塔。あるいは毒々しい香りが耐えない塔もあるだろう。
▼SANチェック1/1d4

雪城静帆 : CCB<=58 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=58) > 38 > 成功

[メイン] system : [ 雪城静帆 ] SAN : 58 → 57

雪城静帆 : 「……気持ちが悪いですね」

雪城静帆 : CCB<=52 【目星】 Cthulhu : (1D100<=52) > 38 > 成功

描写 : 61

中央に、一際大きな塔があるのが見える。
それを眺めていると、男がこのように言う。

「あの城は会合場所だな。俺たち全員に共有されてる。あれには誰も住んでいなくて………壁を越えて権力を振るうやつもいない。」

雪城静帆 : (どうでもいいことをペラペラと喋る)

雪城静帆 : (実在する神様なんて、化け物だ。そんなものの事情なんて知らない)

雪城静帆 : 「俺たちは集会を開いて、さまざまな問題について議論し、意見を戦わせることもよくある。あとは、訪問者に応対することもあるな」
「で、自分のファンと個人的な話がしたくなったり、魔術をこっそりと行ないたくなったりしたなら、通常は自分の塔で行う。今回は後者だ。さあ、行くぞ」

雪城静帆 : 「ファンじゃありません」

描写 : 60

男が入っていく塔には流れ石の広間がある。
そこでは炎が常に燃えている。

探索者が入った時、そこにいた聖職者は一心不乱に、美しく清らかな炎の揺らめきを見続けていた。
聖職者は男の姿を見るとうやうやしく頭を下げて、そして去っていく。

「それじゃあ、その炎をよく見てみるといい。ここは俺のホームだからな、閉じ込められた1柱を滅ぼす術くらい与えてやれる」

探索者はそう言われて、その炎の中をじっと見つめるだろう───

描写 :62

そこに居たのは、炎に包まれた姿で描かれた、炎を自由自在に起こす男だった。

男は上半身裸で燃え盛る炎に包まれており、ハンサムで、ほほ笑んでいる。
彼の手ずから与えられる美しい炎はあなたを包み込み、そうして暖かく手招くだろう。

雪城静帆 : -----------------
探索者は以下の呪文を得る。
・・・
[生ける漆黒の炎の追放(シナリオオリジナル呪文)]
この呪文は、[生ける漆黒の炎]を永久的に追放する呪文である。
この呪文を唱えるために特別な方法はいらないが、清らかな炎の前で唱える必要はある。
コストとして払うマジックポイントは[1d6]、正気度喪失は[2d5]である。
また、これを使えるのは1度きりである。
-----------------
▼SANチェック0/1d2
▼クトゥルフ神話[+1]

雪城静帆 : CCB<=57 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=57) > 7 > スペシャル

雪城静帆 : ▼クトゥルフ神話[+1]


雪城静帆 : 「…ここから出してやったら、あなたはこの不毛なことを止めるでしょう?」

雪城静帆 : 「…は、精々恩に着てくださいよ。どいつもこいつも。あなたがなにかは、結局よくわかりませんけど……」

雪城静帆 : 「私に『同じ』などと二度と言うな。私の道ずれは、一人でいい」

雪城静帆 : コストとして払うマジックポイントは[1d6]、正気度喪失は[2d5]である

雪城静帆 : 1d6 Cthulhu : (1D6) > 2

[メイン] system : [ 雪城静帆 ] MP : 13 → 11

雪城静帆 : 2d5 Cthulhu : (2D5) > 6[5,1] > 6

[メイン] system : [ 雪城静帆 ] SAN : 57 → 52

[メイン] system : [ 雪城静帆 ] SAN : 52 → 51

雪城静帆 : CCB<=75 【アイデア】 Cthulhu : (1D100<=75) > 37 > 成功

雪城静帆 : 1d10 Cthulhu : (1D10) > 8

雪城静帆 : 反響動作あるいは反響言語(探索者は周りの者の動作あるいは発言を反復する)

雪城静帆 : 63

炎を見ていた。 
影との境も曖昧なその場所で、何もかもを飲み込む炎を見ていた。聖浄な炎が、黒く暴れる炎の牛を呑み込んでいく。
誰にも見つからないぼやけた場所で、炎はひとつになり、混ざりあっていく。

「さあ、おかえり」

描写 :
かちん。
どこかで、鍵が開く。
描写 :
64


あなたは気づけば、冷えた夜のベランダに立っていた。

闇の中、顔をなくして、形をなくして、輝きを見ている。
にじんではじけるような炎がどこか、遠いギリシアの地で消えたのがわかった。

あなたは空を見上げる。
小さな星を好きにつなげて、誰も知らないぼやけた時間に形を作っている。

かちん、と、どこかで鍵が閉じる音がした。
もうこの地に、火災事件が産み落とされることは無いだろう。


CoCシナリオ「九樂」
■エンドD-『九樂』
→探索者生還

雪城静帆 : -----------------
[生還報酬]
・SAN値[+2d10]
・鍵開け[+2d10]

雪城静帆 : 「…人って、死んだら星になるんでしたっけ」

雪城静帆 : 「…馬鹿みたいな発想よね、それ。お母さんも、お父さんも、墓の下よ」

雪城静帆 : 「……さて。だいふくにご飯、あげなきゃ」




感想
 不気味で不条理で楽しかった。しかしこいつ、同類って言葉嫌いだな。「私と同じ気持ちを分かる人なんていない」「いないからこんなにみじめで苦しい」みたいな。由良君のことは「同類」と思ってるけど。お互い、黒い思いを分かち合えないというか。「わからないことを誰より分かってるから一緒にいれる」みたいな感じな気がします。
 雪城はよい子。良い子に戻りたい悪い子。誰もかもを疑って恨んでる自分にダメージ受け続ける系、よいこ。
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