「紅い幻想の円舞曲」が最高だった(ネタバレ)

 探索あり茶番あり疑心暗鬼ありの最高に楽しいシナリオでした。あとカットインが美麗。あまりに美麗。でも美麗すぎると情緒持ってかれるからやめてほしい。最後のあの白くなったアゲハちゃんの光景ヒュエってなりました。




西園寺 光流さん(あずさ様)

 ダメだこのホスト可愛い…人が良くて可愛い。守りたい、その笑顔。みついでしまう。まずい。色々起きた時、絶対に生きて帰らなきゃいけないからという方向に思考行くのも好きでした…いい子だ。そんないい子がメガネにたぶらかされて(?)いるの草ですよね。あの発狂は実に愉快な事故でした…。ホスト力が発揮された先が…まさかの眼鏡―!(爆笑)あと、アゲハちゃんとの演奏可愛い。
 後半の探索パートで槍持って帰ってくるのPLは納得なんですがちょっと絵面はじわじわ来ました。待って。ちょっと面白い。あとちょくちょく「眼鏡は守る」とか眼鏡に熱視線あげてるの草。まって、この人かっこいいのに…かっこいいのに、発狂がすべてを邪魔してくるね!? ある意味主人公力な気もするけれど! 後割といついかなる時も常識的なコメントがかわいい。まずは自衛だったり。お風呂へのコメントだったり。かわいい。でも彼シャツを差し置いて眼鏡だけを見つめているあたりあまりにアレ。もうなにがなにやら。最後黒村さんに書き寄ろうとしたのは優しさだったのか眼鏡だったのか。もう、最高に美味しい主人公でしたよ。ちなみに最後の「兄に会えてよかったね」がなんかこう…哀愁が漂い…すごく、ほうっておけない感じで…萌え、もとい心が痛みましたね! なんかもう名刺出しても何もいかがわしくない! 本当にちゃんと話聞いてくれそう! 癒されそう! でも全部お金持つのはそれはそれでどうだと思う。彼のその後が心配です。(金銭的な意味で)

 

黒村 香さん(げそ様)

 神経質だったはずなのに出目が愉快にしていく。かわいいかよ。っていうか色々可愛いよ。オペラ歌手なこととかにからんでくれてありがとうございます! いろんな人に絡んでいく様、めっちゃかわいかった! あと樫村夫婦とのからみ、大変かわいかった! 真面目なんだなこの人。いらん苦労しょってそうだな、って思っていました!
 しかし黒村さん。赤い人を信じるの本当すごいなと思いました。すごいし、しんどい役目を押し付けてしまい申し訳ないなと思いつつ萌えました。幻覚を打ち破るリアリストかっこよかったですよ…しんどそうだったけど。そしてその流れからの土下座。人間らしくて最高だと思いました。医者だからもう助けられないのが分かると言いつつヤバイもんにすがるの、最高に人間っぽいよね! 好き!
 ラストは病室でずっと縮こまってるの可愛かったです。違う、かわいそうでした。でもちゃんと大人なことを言っているあたり医者力を感じます。頑張った。でもホスト奢ろうとするのちょっと愉快ですよね。見た目が事案。本当なにも悪いことをしていないのに色々怪しくなっていく。最初から最後まで真面目系愉快でしたね…。…彼も彼で今後が心配だなあ。

クレメンテ・ロペスさん(夜森アウル様)

 確信でボケているのか日本語の教師が悪かったのかとても微妙な愉快な人でしたね…。彼シャツってなにさ。なんで微妙に同人チックなんだ。なんで語彙が微妙に同人チックなんだ…!しかしそんなんなのにところどころ英国紳士の意地としか思えない成功の仕方するの、すごい。かっこいいね!? ギャップ的に。
 探索パートは的確なんですがたまにボケるのはなんなのか。いや、ボケだろうか。エリザベートパトリーのアレとかボケではないな。着々と武装していくのとか普通に怖かったな。でも怖いではなく頼りになるなあとなるあたりきっと真摯力だった気がします。なんかみんなはいてる時に意地ではかないしさ。英国紳士ってすごい。ショットガン撃ってるのみたいっちゃあみたかった。色々それどころじゃなかったけど。
 そしてラスト。ラスト見守るところは見守り助けがいりそうなアゲハさんにはキッチリ手を差し伸べるの、とてもかっこいいなとなりました。金と権力を…有効活用している。あと周りにアイコンタクトはかっこいいな。大人っぽくて。ってなりました。あと騒いだ時怒られたのちょっと中の人がトキメキました。大人力的に。安定感が、すごかったな…!

倉羽 亜華葉さん

 可愛い。立ち絵が一粒も二粒も美味しい。でも幸薄そうだなあって思ってた。やっぱり幸が薄いじゃん! もう! 好き! しかし突然縮んだ理由がこちらの目の錯覚だとは思いませんでした。もう目に映るものが何も信じられない。
 序盤の人見知り感は普通にかわいいなと和んでいました。誰に会いたいんだ。と色々不穏さを感じてはいたけれど。そんなことより「心臓の病気で死にそう」って思っていました。胸の描写がなきゃ最後絶対心臓を止める発想に至らなかったのでメタ的にありがたみがありましたが。
 ラストは本当に…本当に心臓止めたくはなかったんですが。メタ的にもロール的にも。でもなあ。メタというか、情を捨てて情報を整理するとそれが一番安全そうだったんですよね…。あと私は「結局心臓に問題残ったままはアレかな…」みたいなのもありましたし。でも情でやりたくなかった。もう音楽家の大事にしてる楽器とか命みたいなものだろうしそれでいいんじゃないかなあっていうのもありましたし! しかし描写を聞いて「ああ…勇気を持ててよかった…」となりました。四人でつかんだ勇気だった。本当によかった。本当に…。本当に悪魔にそそのかされたのがアレだったんだねえとなったので今後静かに生きていってほしいです。お兄ちゃんはもう。お兄ちゃんはもう。お兄ちゃん! 探索者はすぐ死ぬから仕方ないよねえ! 自衛官だし仕事でも死にそうだねえ! もう!(言葉にならない)(ラストの描写キレイでした)いや、本当心臓刺した時は死んでしまったとしか思わなかったので生きててよかった!生きてて!よかった! 目覚めた時の「兄に会いに行ったんです」はヒエってなりましたが! 遺体も残らなかったのかよぉ! もう! これだから探索者は!

倉羽 紅雅さん

 最初は別に疑ってなかったし。なんならアゲハちゃんが縮むまで別に疑っていなかった。最初の妹気遣ってるのとか普通に好きだったよ! 心臓が悪いって聞いた時「これはこのシナリオでどうにかしないとアゲハさん死んでしまうのでは?」って不穏さを感じたけどさあ。和んで…いたよ…。ええー。ええー。えええー。ってなりましたよ…アゲハさんつれていかれた時は…。しかし正体あらわしてから思えば割と律儀ですね。ちゃんと悪魔のルールにのっとってるのとか「テェミさんのシナリオは作りが堅剛だな…」って思いました。からかわれているのかと思ってた。こっちの反応見てるんだと思ってた。ごめんね、誤解してたよ。でも割とこいつ悪いことしてるよね。やっぱり謝らない。
 ちなみに彼を倒せる気はまったくしなかったので本当戦わなくてよかったです。だって攻撃通じなそうじゃん…。いや、ナイフが出てきたときは考えたんですが…考えたんですが…。どっちも信用できなかったもんなあ…! 推奨に戦闘が入ってたらやってたかもしれない…!
 最後心臓をアレした時煽られるというか、なんというかされた時はイラっとしましたが、悪役というか悪魔ってそういうものですよね。魅力的でしたよ。立ち絵は前半の方が好きだったけどね! お兄ちゃんはかっこよかったんだろうなあ…!
 最後にご褒美やるよと言われた時PLは「微妙に怖いな…」って思ったけど探索者はどう考えても頷いてしまうので頼みました。いや、本当。報酬くれるとは。思わなかったよ。ありがとう、ありがとう。いや、やっぱり感謝したくない。嫌だ憎々しい。アイツ、憎々しい!

樫村夫婦

 最初は欠片も疑っていなかった。料理も疑っていなかった。というか。異変が起きた時も「ただの被害者かな…」と思いました。なんかにとりつかれていると思ってたよ! 結構自発的じゃん! 結構ひどいやつじゃん! ところであの赤い人達、それだけのことをされても樫村夫婦を連れて行こうとしないあたり、いいひとでしたね…。
 ワインの下りとか本当和みでしたよ。オシドリ夫婦でしたね。…オシドリ夫婦だったのは本当なのかな。諸々から考えるに。地下のアレを見てもあんまり疑っていなかったんですけどね。最後赤い人達の言ったことが何も嘘じゃないとなるとね。あれ?あの夫婦真っ黒?とあそこで初めて思いましたよ…。
 うん…すべてを知った後だと色々できるのこの人達だけなんですよね…レコードは彼らのものっていってましたしね…。古いのに色々とキレイな理由もすべてが嘘だからかあ…。本当ほんわかに騙された。いい意味で詐欺だった…! 管理人室でもう自分たちでやってると言ってたもんなぁ…。…でも推しでした。

シナリオ関係

 序盤のほのぼの(?)から後半のガチホラーが見事だなと大好きでした。ホラーというか。本当に、クトゥルフクトゥルフしてたな、と。やだよー。地下の変なもの嫌だよー。CoCの悪い人達すぐに地下に怖い物しまう!
 というか、序盤から地味に色々なことが不穏なんですよね。なんでキレイな屋敷でこけたり変な本があったりするんだよ…。なんなんだここ…なんなんだここ! 前半は屋敷そのものが呪われているんだと思っていましたよ! 夫婦は疑っていなかった! NPCは特に疑っていなかった! 悲しい! だってご飯の描写とか、めっちゃおいしそうだったじゃないですか…あれが罠というのは…素直に何も考えなかった。シナリオ読んで気づいたけど、お兄ちゃんのフリした悪魔がアゲハちゃんを止めたの、アレが食うもんじゃなかったからか…! いい仕事しやがって!(錯乱)
 ところで前半は自分の出目が妙によく、逆に不安になりました。怖いよぉ。だってこのシナリオ戦闘想定されてないっぽい…じゃあなんか違うダイス目で命運が決まるんだ…怖い…怖い…って思っていました。ちょっと違ったけどとりあえず生きて帰れた。よかったよかった。
 あと音楽がモチーフなシナリオだとつい色々深読みしてしまいますよね。曲に意味はあるのかな、とか。あると言えばあるし本筋には関係なかったのか…そうか…好き。でも絵本は割とシンプルに状況を示していたのかぁ、…本当、すなおーに考えればいいシナリオだったんですね…アゲハちゃんを殺すのが心情的に死ぬほどしんどうし悪魔を刺したくなるだけで…。

 アゲハちゃんが縮んだ事件は本当「何が起きた!?」となりました。彼女に何かあるとは思ってた。あんなことがあるとは思っていなかった。いや、マジでびっくりした。でもそっか、夫婦がびっくりしてないのは彼女が縮んだと思っていないからか…そうか…。…そうかあ…(本当よくできてるなとうなってる)
 そこからの後半探索パートは純粋にワクワクしました。ハラハラもしたけど。キレイだったものが人皮むくとあんなんってシンプルに楽しい。いや、探索者は何も楽しくなかったでしょうけど。地下の拷問器具とはうぉう…ってなりましたよ…。うぉうってもなるし、あれ?これ悪魔がすべての現況にしてはおかしいな…?ともなりましたよね・悪魔がああいうことしてるなら悪魔を殺す道具があるわけないし。でもあのナイフ、別に意味ないんだもんね。夫婦、本当道化だったんだな…被害者…気の毒なうえに無駄死になのか…意味があればいいってもんじゃないけど…本当やるせない話ですね。
 それにしても黒も赤もずっと信用できなかったんですけどね。途中で出てきた突然の白は「なんなのよ!」ってなりましたね。いやマジ何なのよ!雪!?って思ってたら最後アゲハちゃんが白くなっていて崩れ落ちそうになりました。白を殺したくない。白、心境的に殺したくない…!
 でも本当にまとめると黒はどうしても信用できなかったんですよ…都合よすぎて。あと黒は角のある男かと思っていましたし。赤は赤い人達だとは思ってなかったです。純粋によくわかってなかったです。わかってなかったけど角のある男ではないっぽいし…なんか…どっちかっていえば黒よりは赤かな、と…。しかも黒は筆跡があやしい! もうあの時の筆跡鑑定大変ありがたかったですよ! ありがとう!
 地下の魔法陣使う発想はなかったです。怪しいし。誰を使うんだって話だし。そうかしかし夫妻でいけたのか。それに気づいていたらちょっと迷った気がしなくもない。気がしなくもないけど微妙に怖いな。魔法陣の正体、全然情報でなかったからな…!そういうものは触ると危険ですからねえ!
 いや、本当集めた情報を組み合わせるとアゲハちゃんを殺せば確実にかえれそうなのがしんどかったです。PL目線的にも探索者目線的にもしんどい。でも個人的にどうしても悪魔に喧嘩売りたくなかったので…。なんか…なんか本当、つらかった!
 本当ずっと腕をつぶせばいいと思っていたんですけどね! 話し合っているときに気づいてしまったんですよ!「あれ…これロスト率高いってことは…もしかして、歌う…?」と…。芸術家が歌わない保証なんてどこにもないな、と…。結果的に当たっていましたね、思考の経緯は瞑想してたけど。音楽の神VS音楽の神とか割と真面目に考えていましたしね。いや本当。いや本当によかった…。  でも悩みに悩んで悩みぬいた結果たどり着いた結果があれですごい楽しかったです…やりきったぜ。って感じになった。すごく、報酬をもらった気がする! すごく、達成感がやばかったです!
 ラストの病院ロールもね。色んな事がキレイにつながってすごく気持ちがよかったです…。アゲハちゃんは思っていたより頑丈な子だった。そしてホストクラブをめぐるみんなのやり取りがあまりに楽しいい。EDタイトルと相まって最高に美しかったです! 美しかったです!
 改めて、楽しいシナリオ作って回してくれたKPとめっちゃ話し合いはかどって楽しかった参加者に感謝を。また何かしらでご一緒できたらうれしいです。
 2020/08/1
 目次
 探索者詳細