「忘れ雪」で探してきた(ネタバレ)

 ネタバレしてないプレイ日記。
 とこどころに寒いシャレを挟みつつのとても楽しいセッションでした。セッションは楽しいけどシナリオは絶望でした(誉め言葉)寒い、心が寒いよ。性癖シナリオでしたがね!




竜宮秋斗さん(サルノ様)

 とてもまじめな好青年だったなあ、って。たぶん一番マトモ枠だった。最初の突込みも常識的だった。だが気のせいだろうか。一番汚いものを見ていたような気がしなくもない。いや、みんな同じようなものかぁ!常識と落ち着きが同居するかっこいい系でした。
 そしてなにげにシナリオとの親和性が高かった。ガンガンつらい情報をぬいていた印象があります。そして折れない。すごい探索者探索者してたなあ、とかっこよかった…情報収集面ではいろんな人の失敗をなにげにフォローしていたような印象がなんとなく強いです。あと村長の家とか放火現場とかでからめて楽しかったです。頼りになりました! 
 ラスト周りはともかく、医学を持っているとしんどいなあ、となりました。めちゃくちゃ思い悩んでいた感じがして萌えるし味わい深かったです。しんどくても弱音は吐かない竜宮君は強いというか歴戦みがあるんだよなあ、と思っていました。そして戦闘の出目に翻弄されているのちょっとだけかわいかったです。もう今日はダメだがちょっとかわいかったです。あとね、最後の最後で嫌なもんをやけにはっきりみてしまうあたりもなんとなくこう、可愛そうでおいしい。シナリオに愛されていたような気がします…
 今後もあの好青年のままいってほしいような。どんどん業を積み上げていく様がみたいような。とりあえずお医者さんになった彼はとても見てみたい。次にお会いできたらケガとかなおしてもらいたい。すごく、元気でいてほしいな!

ビリー・ジェーン・ガレットさん(イッヒ様)

 愉快なノリながら「名残さんつらかったですね…」だの内臓はいらないだのとあんだかんだで優しい。っていうか、かわいい。…ずっとユキちゃんの心配してたし、口調を除くと真面目で優しいおねえちゃん感じがすごい。そしてショットガンマリッジは名言でしたね。私、ショットガンマリッジの意味間違って覚えていて気遣ってあげれなかったのが心残りです。単純に電撃結婚だと思ってた。  浴衣のヒモいつのまにかとけてるよ事件の時はかわいかったです。あと照れ隠しというかなんというかのセリフは母国語に戻るのかわいい。池に落ちそうなくだりでスペシャルを出して実によかったなあと思いましたね! 通訳(?)楽しかったです。
 ラストの真相周りでは「あ、そこで去るんだ…」とその人間らしさにきゅんとしました。自分のやることを謝らない、地に足ついた判断力。いつもの言動はあんなにふわんふわんなのに。ギャップ萌えがすごいなこの人。ユキちゃんに「名残さんに言葉を残せ」的ロールするのも好きでした。かっこよくてかわいかったよ、ビリーさん。武器は、おもしろおかしかったけど。
 全体的にテンションが高いけど判断は適格な、実にクレーバーな感じの人だったなあ、と萌えます。今度は南国のジャングルとかで、できれば蛇を追いながらお会いしたいですね!

宮守 武人さん(さく様)

 友達思いなような友達に辛辣なような。でも年の差が年の差だから仕方ない。あと「南国にいけばいいんじゃないかな」は実にツボでした。しかしシリアス時のしっかりというか、信念がある感じがとてもかっこいい。名残さんとの『友達』感が好きでした。あと序盤からなにかを警戒している感がかっこよかった。家探しの時とか超手慣れていましたよね。流れるように手袋の話するな。人んちあさるのに迷いがないなあ!と。
 情報収集はちょっと席外して帰ってきたら「おねえさんにまた会えるでしょ?」って口説てて吹きました。たらし。女性にうまいこというたらしだなこの人! …でもそんな人がラストにゆきちゃんにアレをいうってとても残酷だなと思いました。優しい口調なわけではない。でも気づかいがある。けど状況が絶望。という。あそこ切なくて好きです。お前みたいなのが大っ嫌いも含めて好き…。女を狙うのはふてぇ野郎とかもかっこよかった…!あそこで一人めちゃくちゃ色々考えさせてしまったというか、背負わせてしまい、切なくて萌える、もといおいたわしかったです。本当好き。彼には今後も名残君と仲良くしてほしいなあ…!
 全体的に決めるときにさっと決めるなんとなくまとめ役っぽい感じがかっこよかったです。なんだかいろいろな苦労の影が地味に見えるんですが、元気にやっててほしいし、またお会いたいですね!

シナリオ関係

 丁寧につくられたシナリオを丁寧にまわしていただいたなあ、という印象だし。今回探索者のバランスが妙に良かったと気がします。でも忘れられない言葉があるんだ。「博物学は草をはやす技能じゃないんですよ」どこだっただろう。でもふさふさしてた。一部草がふさふさしてた。誰だよ寒いシャレを言ってたの! 楽しかったです!

 導入というか、名残君については最初「この人シナリオ中に衰弱してぶっ倒れてそうだあ…」って思っていました。思えば「未成年に手を出したのか」の時めっちゃ出した心当たりがあったのか。そうか。かわいそうなことをした。ちゃんと籍を入れる予定だったなら別に不誠実じゃないだろうに。名残君。思い出すとしょっぱなから幸が薄く。この人ひたすら気の毒だな。そりゃあ里帰りしただけで婚約者が死ぬなどと思わないよ。仕方ないよ。強く生きてね。って思うんだ。
 ゆきちゃんはあれですね。割と最初から死んでいるんだろうなって気はしていたし。部屋でなお死んでいるんだなぁとしんみりしたし。すごくしんみりしていたんですがあれですね。ひたすら気の毒だし、なにも悪いことはしていないし、ユウト君が全部悪いと思うんですが。それにしたってなんというか、うん。ちょっと。いい子。すぎるよね。完璧にポジション兄なんだろうな。でも彼女が「兄としか思えない」ってちゃんといってもやっぱりああなった気がするのでやっぱりユウト君が悪いと思うよ。…最後の描写がきれいで普通にしんみりしたので、こう…幸せになってほしかったな……。
 六花ちゃんは序盤から何も疑っていませんでした。立場的に無意識に情報リークくらいはしちゃってるかもな。って思ったけど。やっぱりしてたのか。噂話がなあ。あまりにあからさますぎるし、あからさまにおばちゃんが無責任っぽいし、宮守さんの心理学も心理学でしたからね…。普通にいい子なんだろうな、って思ってた。しかし妊娠についてはまったくもってノーガードだったので彼女のエコー写真と名前のエピソードは「うぐ」ってなりました。青月さんそういうの弱いので…性癖だし弱いので…。っていうかKPがノリノリだったよね、彼女…火のないところに煙ではなく放火する勢いはいいセリフだったね…その通りだったし…ああいう元気なのがラストアレなのは、来る…!
 ユウト君はその。うん。うん。状況からみて真っ黒黒すけでておいでだからまあ、意外ではなかったんですが。意外ではなかったけど。思った以上に気持ち悪いな、って。思った以上に話通じないな、って。本当気持ちの悪い男だったなあ…司法に預けたかった…証拠が大きすぎるし持ち運ぶの大変そうだなあ村人いるし。って思ったけど写真くらいとっておいけばよかったな…心神喪失待ったなしだろうけど…!妄想の世界から帰らせたかったなあ! 最後ユキさんからのユウト君へのメッセージでも録音してもらおうかと思ったんですけどね! あの声を残すのもユキちゃんがかわいそうな気がして言えなかったです!

 改めてシナリオの感想を言うとアレですね。しょっぱな実に閉鎖的な村にいかにもな村長がいてテンションあがりました。あからさまに倉があたりだったので話していたら「〜時から準備に行くんですよ」とか言ってくれるかと思ったけど。自動イベントだったのか。そうか。じゃあ無視して部屋をみればよかったな、って今は思うんですが。きっと話してなかったからずっともやってしたからしかたなかったんだ。なんの成果もなかったけれど!
 犬についてはねえ。犬が嫌いな神話生物なんだっけ。っと割とピンときていませんでした。ユウト君の部屋でようやく気付いたよ。本当にやり返された!昨日のをやりかえされた!うわあん!って思いました。くそ!王道な胸糞悪さだなあ! ミ=ゴってそういうところある! いつもそういうところある! このミ=ゴ! カニお化け! って思いました。犬にかまれて死ぬ様はちょっと胸がすっとしました。なんだかんだで強いしさ、ミ=ゴ。普通にやっては倒せないよね。ミ=ゴ。全員重火器餅きちんと回避とっていればあるいはいけなくもないのかな。でもバイオ装甲が鬼畜使用だからやっぱり無理だよ。AFなしでは。だからやっぱりすっとしたね! あの子は私の中でコロッケです。あとあそこの村長の壊れた機械調のロール、普通に気持ち悪かったです!(誉め言葉)
 しかし一番驚いたのは宿の放火ですね。うん。観光客の話もあったから、警察がアテにならないのは予想していましたよ? 妨害も予想してたよ。でも。そんな、だって! またイッヒさんと燃えるなんて! ちょっとまって! 初同卓で狂信者のオーブン焼きを作ったあの日から大正のアレは最後大炎上してるわ某天災の人に燃やされるわそういえば某チョッキ先輩が燃えた火元もイッヒさんの探索者だわ! 待って! もしかしてイッヒさんと同卓して燃えていない探索者の方が少ないのでは!? なんなの!? こんなに一緒に燃えている人他にいませんよ!? いや、それはともかく。本当燃えるとは思わなかったわ。今回放火への備えノーガードだった。まさかあの時点の最善手が蛇ハンターの宿探索だなんて。本当に…考えていなかった……。
 あ、でも祭りが実はなにもなかったのもびっくりしたといえばしましたね。でもよく考えたらもうミ=ゴは消えたんだもんねえ。そうか。祭りは…祭りは本当生贄のためだけだったのですね。ちょうどよかったんだろうなあ。でも祭りを見ていて泥つけられる描写見ている時はヒエっとはしましたよ。だってCoCの水辺ですよ。なにかあるもん。いつもなにかあるもん。しかたないんだ。祠の情報見たとき「…あれ?」ってなったけど。でもやっぱり、疑っていたよ。なにかあると…。なにもなかった。思ったよりなんでもなかった。
 しかし祭りが全然裏なかったことを除くと、いい意味で予想を裏切らない話運びだったなぁ、と。ユキちゃんの部屋本当不穏でしたよね…。もう明らかに手遅れです。とても悲しいです。という。犯人というか、黒幕はもう完璧にユウト君だろうと思っていたので。その辺は素直に情報を追っていたのですが。分かっているけど悲劇を追うって気が重いよなぁ…という。気が重かった(楽しい)
 村長は隠ぺいしているだけかなー、って思ったらミゴだったなあ、という感じですね。あの放火の時「聞き覚えはない声ですね」っていう感じだったので。てっきりまだあっていない村長息子の仕業だと思っていたんだけど。アレ、催眠受けた偉い人だったんでしょうねえ…。ひどい話だ。
 ユウト君の部屋はあれですね。お前いい加減にしろよって感じですね…。あとアレ見つかったらどうなったいたのだろう。見つからないイベントだったのだろうか。なんにせよ「戦闘技能降ってくるべきかな…」と思いましたね! ふふ! 探索としてはともかくいい加減にしろって感じだし、アクセサリのビーズが散らばっている時の絶望感ぱなかったからですね「あきらかに形見」「あまりに形見」「これ名残さんに渡すのか…」って思っていました。もっとすごい形見あったけどね! 本当キレイなシナリオだった…。

 そう、キレイでしたよ。脳缶との感動の再会シーン。もう部屋に入った瞬間嫌な予感しましたがね! もう! 予想以上にユキちゃんがいい子でつらいし、あ、これ善意が残酷だ…。あまりに脈がないんだ…彼の恋は始まることなくご臨終だったんだね、という…。ていうかユキちゃんお願いだからちょっとは恨みごといって。いたたまれない。本当いい子だな。怖いよ。これは惚れるよ。仕方ないよ。そしてこれはどうあがいても友達どまりだよ! でもユキちゃん悪くない!…と胸がいっぱいになりましたね。…本当誰が悪いかつーとユウト君だけどなんというか、なんというかですよねえ…
 彼女の遺体に関しては「そうか…消えてしまうのか…」となりました。シーンはキレイだし、話は好きなんですが。これは…ユウト君逮捕するアテがなくなったな、って。あの抜け殻の遺体だけで充分っちゃあ十分なわけですが。なんというか、あそこで「あー、これ逮捕endはないシナリオな気がする…」という雰囲気を強く感じました。でも好き。最後の名残君と彼女の描写、とても素直に好き。…あんまりにきれいだったからせめてきれいに終わっておけよ! もう! すごくやるせないけど!あまりにやるせないけど! どろっとしてひやっとしてSAチェック多くて大好きでしたよこのシナリオ! 探索個所いっぱいあるのも楽しかったですしね!
 全体的に、和やかさでは隠せない不穏さが実に味わい深いシナリオでした。一泊おいてじわじわくるダメージ。脳缶はいつだって僕たちのトラウマなんだ。本当王道にトラウマ装置だよ。
 改めて、素敵なシナリオ回していただいたKPと、一本筋が通りに通った参加者に感謝を。また何かしらでご一緒できたらう嬉しいです。
 2018/12/15
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