「不幸に憑いた塵」楽しかった

 ネタバレしかないプレイ日記。
 徐々に集まっていく情報。一度会ったら忘れられないNPC。がっつりくるSANチェック。なにより、集まった情報から形作られる目をそらしたい真実…。すごく、シティでやりたいことがぎゅっとしてて楽しかったです。あと中村君は癒し。




芦野 朗さん(氷水様)

 可愛いよ。このニート可愛いよ!なにが可愛いって最初嫌そうだったのにどんどん「中村ぁあああ」って面倒というかつっこみいれがてら流し流されなところ。彼が甘やかすというか一緒にいてくれるせいでこんかいの中村君ポンコツなんじゃ。いいんですかね。二人とも可愛いからまあいいか!
 礼儀正しく、人の話をよく聞き、可愛い。言動気弱系なのに、中村君には強気いうか、なんというか。本当好き。あの処刑人のスタンプ送るのめちゃくちゃ好きでした。
 しかし序盤の和み系から教団に行ってからは一転してかっこよかった。かっこいいというか。ひるまずにやることやる感じの一生懸命さ、すごく好き…。受け答えがすべて「マトモ」なんですよ…マトモに物事を判断し、真面目に結衣ちゃんにできることを考える…尊い…! あの親子の幸せがあったとしてももう終わって終わってしまったから、とあきらめるのがとても真っ当な人間。探索者というか、すごく、自分のやれることをやれる範囲でやる感じがたまりません…ぽかーんとしてる中村君に気づいて口が止まるのも含めてね。本当等身大の人間で大好きです! あと、本当最後ためらいなく気絶までいく様、一生懸命感があり萌えました。
 今度も元気に中村君とすごしてほしいし、またお会いしたいですね。ぜひ続編で。あ、引きこもりやめて藤伸と同じ事務所にきてくれてもいいですよ? 楽しいですよ!

五十嵐 斗北さん(酉様)

 中村君をカモいうから要領のいいタイプかと思ったらこれはもう明らかになんかこう、いらん苦労しょい込むタイプなんだろうな、って。好きです。にやっとしたり眉しかめたり描写もかっこよかったです。
 探索の間はがんがん聞きこんでいってもらい大変助かりました。かっこいい。かっこよかった五十嵐さん。しかしダゴンにどれだけのトラウマがあるのか。PLはちょっとほろりときました。苦労してそうだよ…キャラシの時点で幸薄そうなのに!ってなりました。これも神話技能1クリの所為なんだ。
 しかしあんなにもトラウマがあるのに、判断そのものは色眼鏡をかけずとても「しっかりした大人」だったな。と思います。焼くのに反対しないあたり若い頃過激派の香りがしなくもないけどね! 朗君との対比もありすげえ「歴戦の探索者」感がありめっちゃかっこよかったです。たまに言動可愛いけど。かっこいいから彼の書いた書記とか読んでみたいなあ…。あと彼に死者蘇生とめてもらうの楽しかったです。おねだりしてすみません。でも言いたかったんです。ありがとうございました。あの三人はヒーローにはなれない…! 誰も「代償なんてやる前からしるか!」とはいえない…でもヒーローじゃないけどかっこいいんですよ。最後天津風さんをちゃんと助け起こすし、本当色々と真人間だな、と。かっこよかった!
 今後もあのまま突き進んでほしいし、なんか、いいことあるといいね。ってぽんって肩をたたいてあげたい気もします。またお会いしたいですねえ、ぜひ続編で(大事なことは二回言う)その時はまた意見対立したいような、一緒に頑張りたいような、そんな気持ちです。

中村 健斗君

 開幕にて二人に「かも」言われる不幸な人だったのにダイス目がさらに彼を不憫にしていく。正直、推し。可愛い。しかし彼は結局何回お説教を受けたのか。署内での立場は大丈夫なのか。心配です。可愛い。
 でも途中の喧嘩止めに行くあたりとか、ちゃんと警察でもありましたね。本当愛すべきキャラでした。彼を殺すような行動をとるなんてとんでもない。続編あるなら一緒に探索行きましょうね!(笑)
 図書館の前でぽかーんとし、変な教団の中でぽかーんとし、ずっとぽかーんとしてる中村君も可愛かったです。いや、ちゃんと一緒に行動してれば全部情報伝えたよ? 伝える暇なかったんだよ。駐車禁止と速度違反のコンボは本当反則ですよ! 大好きです! シリアスで切ないシナリオにおける一陣の風のようでした!

荒井親子

 日記と机から出てくる状況がただただ辛い。地味に夫婦の寝室が「夫婦の寝室」のままなのが辛い。父の寝室ではない。まだお母さんは心の中にいるんだなあ。ってなる…とても辛い。一度は不幸にめげずに立ち上がったお父さんが二度目には勝てなかったのが辛いんですよ…しかもさあ…恨む人がいないのが辛いよね…飲酒運転野郎が悪いんだけどさあ…死んだ男には何もできない。別エンドの行動がひたすら辛い。お父さん…二度目の不幸には勝てない設計なのかお父さん…!
 結衣ちゃんの状況はまあ予想はしていたんですが。…予想はしていたんですが。結衣ちゃんの意思が欠片もないのを望んでいたので実に辛かったですね。いえ、あれが「意思がある」状況か微妙ですが。…でもさあ。本当なぞっているのか。そして探しているのか。見つけると触ってしまうのか…って…。辛い。
 あまりに普通で、けれど間違ってしまって、それがああなって。すげーやるせなくて好きです…本当好き…

シナリオ

 序盤で事件の情報たくさんでてきたので「よーしきっとこれは順繰り順繰りに回れってことだね!」って深く考えずに回っていたんですがアレですね。実は回っている最中なにがおこっているのかよくわかりませんでした! ただ眼鏡がやばいという情報だけはヒシヒシと伝わってきて、「え、見えちゃダメなの?」「眼鏡に何か反応するの?」「えー?」ってなっていました。そして大体うすらぼんやりと図書館でつながった。具体的になにがおこっているかわからんけど、やることは分かった。みたいな。あの瞬間が、とても楽しい。

 最初カルタゴスのあれの効果忘れてたんですが。図書館がめっちゃ経年劣化してるじゃないですか。「あ、これ開くだけで年食うあの呪われたアイテムだ」って思い出しひえってなりました。シナリオによる、シナリオによるけどあれで呼び出しちゃったとしたらもう探索者の手に負えなくない?という。戦闘どこで使うの?え?ってなりました。そしたら案の定でしんみりしましたよ…まったくもう…この手のやるせない背景PLは大好き!探索者は嫌いだけど!「ああもうなんで私の前に現れるガキはどうしてそう親なんてものをそこまで慕う!」って内心きれていました。八つ当たりしてごめんね黒石さん。でも実際結構あなたのせいだろう黒石さん。でもPLは大好きだよ黒石さん。

 本当途中から「カルタゴスの書をどうにかしなきゃいけないのかあれどうにもできないだろまだ阻止できるのかなぁ…」って思ったら阻止できないといわんばかりのお家が出てきてびびりましたよね。「扉ありませんよ」はCoCびっくりセリフの10本指くらいに入ります。ないの?まじで?なして? ええー?ええー?っていう。玄関に扉がないはさすがに確認しないよぉ! 誰も気づけないよ! あれはシナリオの山場。
 まあ、それはさておき。本当どこになにがあるか分からなくてあの家の探索最高スリリングでしたね…なんか私トイレばっかりみていましたが…いや、ないとは思うけどさ…? あるかもしれないじゃん、あったら悔しいじゃん…トイレにはなにもないって先入観で見逃したら悔しいじゃない!でした。まあ、やっぱりなかったけど。うん。やっぱり重要なものはお部屋にあるよね。当たり前だね。私ハロさんに違うの回していただいたときもトイレ探してたんだよなあ。トイレマニアかよ。っても思いました。とてもどうでもいい。
 セッション中雑談タグで言っていたんですが私本当あの手の背景がツボでしんどくて好きです辛い…。探索者も「頑張り屋さんの子供」がいらっとするキーワードだったので後々の行動がああなりました…ええこだなあ…本当ええこだなぁ結衣ちゃん。シナリオ読んだらやっぱり彼女が触ってしまったのかお父さんに。悟ってたけど辛い。辛い…。
 そんな感じにつらかったからねー? 太陽の塔が案外まともな団体でほっとしたけど辛い解決策しか浮かばなくてすげー辛かったです。っていうか、辛いのになれすぎましたかね。発想がなかったです。時間旅行で彼女を救済。彼女を成仏させるかお父さんをよみがえらせて冒涜的にすごさせるか彼女を人間に戻す(きっと冒涜的)だと思っていましたよ…でもPLが思いついてしまったら探索者は確実にやるのであれでよかった…良かったんですよ…
 話が前後しますが、太陽の党の人達実にいいキャラでした。狂信者なんて信じられるかというPLの病をこう、なんかこう、逆手にじゃないけど「そうとはかぎらなーい!」ってしてくれる感じで、超好きです。あと黒石さんも好きですよ、うん。私は好き。太陽の党に頼る言った時すげー本当は頼りたくなかったですからね!「うーん。手詰まりだしカルタゴスを読むしかないのか? ……あまりよくない考え方だが、カルタゴス読むのがクリア条件なら『後遺症の確率が高い』と注意書きいれる気がするなハロさんが書かれたシナリオなんだろ? てこさんも後遺症の情報出すタイプのKPだったな…?…カルタゴス読むのが必須とは思えない…っていうか、ギリシャ語は辞典があってもきついな…?PL視点じゃなくてもこの本を読むの恐ろしいよな禁じられた言葉なんて出ているもんなあ…」って思って。そう思うと、黒石さんがやたらと愉快だったし、寄贈しているものがマトモだし、決めつけるのはよくないのかなー、って。めちゃくちゃなやみながら頼りました…。頼ってよかった。ダゴス様にお会いできてちょっとテンションあがりました。神格に会えるとやっぱりテンションあがりますよね。阻止するのも大好きですが、テンションあがりました…! まあもたらされた情報にはテンション下がりましたがね! やだあもう可愛そうな子供に引導渡すのは嫌だ―! 大好きだけどー! みたいな。
 しかしお父さんの日記がなあ。とても悲痛だったからなあ…、しーらない!っては言えないしね…うん…幸せにはしてあげられなかったけど、安らかにはしてあげれたなら…いいなあ…しかしシナリオ読むとどのエンドも実にツボいしタイトル回収がかっこいい…タイトル回収聞くの大好き万なのであれもテンションがあがります…。
 テンションはあがるけど、やっぱりラストは辛いんですよ(繰り返す)だってさ。お父さんもそりゃあ無理ないよなあ。しかも彼のしたこと自体は誰かを死なせる意思なんてないから今の状況がとても辛い。あの子だってなあ。丁寧に眼鏡の情報出ているってことはさあ。お父さんを求めてるだけだしなあ…しかもずっと泣いているんだ…嫌だ…つらい…誰だこの背景考えたの…大好きです…ってなりました。呪文のコストが結構ギリギリなことも含めてすごい楽しかったです、ラスト。あの状況で気絶するって発想に至れなかったので「そうか…すべてを託す系でめっちゃかっこいい…」ってなりました。かっこよかった。あの時のお二人かっこよかった! 終始ぽかーんとしてる中村君は可愛かった! いやあ、本当いいラストでした! 切なくてやるせなくて冒涜的で、でも探索者がかかわって解決いうか、終息には向かう物語…好きです。これは絶対回す。

 改めて、素敵なシナリオまわしていただいたKPと濃くもシリアスなロールが素敵だった参加者に感謝を。またなにかしらでご一緒できたらうれしいです。
 2018/07/02
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