タイトル:刹那重ねて永久に往く(作者:青月七日)シナリオ作者のサイト・ツイッター
条件:特になし。死者もSAN0もいける。ロスト・引退などで人生を振り返りたい探索者向け。ただし「宇宙空間・異世界で肉体ごとロストした探索者」は不可。地球上に遺体があればいける。それが人類未踏の地だったとしても。
推奨:セッションに関係ない人生の余白に思いをはせるのが好きなPL。忘れた記憶を思い出させたい探索者
概要:KPがいなくてもテキセで遊べるさっくり30分〜1時間シナリオ。一人称小説を書くのを楽しめるPL向けのSS素材みたいなものです。
終わって楽しかったら再配布なり改変なりお好きにどうぞ。作者名はどこかに明記してもらえると嬉しいです。
終わったらログと公開してくれればいいのになと思います。
でもこれもネタバレ多そうだな。シナリオ作者、下手に読めなそう。
がたん、ごとん。音がした。
その音に誘われるように、あなたは目を開く。
がたん、ごとん。がたん、ごとん。
あなたの背中に振動が伝わる。
あたりを見渡せば、汽車の中だ。
誰もいない汽車の中、走る音だけが響いている。
窓の外には、満点の星空。
汽車は夜空を走っている。
なぜこんなところにいるのか。一体どこに行くのか。
そんなことを考える前に、軽薄なアナウンスが響く。
「さあさあ、旅を始めましょう」
「あなたがあなたにかえる旅」
「この汽車から下りるための旅を」
「さあ。さあさあ」
「この汽車の中で価値あるものは、あなたの記憶ただ一つ」
軽薄な声は言う。
あなたしかいないその車両に、響き渡って消えていく
あなたは首をかしげる。
あなた。
そう、あなただ。
あなたとは―――自分は、いったいどんな人間だっただろう?
寝ぼけたような、かすみがかった、夢のような、幻のような。
そんな曖昧な手触りの思考に、あなたは首をかしげてしまう。
その動作が「自分らしい」のか「自分らしくない」のか。
それすらも分からないままに。
あなたはなにも分からない。
自分の名前も、性格も、持っていた技能も、見た目すら。
なにもかもが、うまく思い出せない。
「次は『1番駅』次は『1番駅』
あなたの生まれた時を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
『1番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『1番駅』には、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの生まれた時の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
とうてい覚えているはずのない頃の光景が再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの生まれた瞬間を。どのように生まれ、どのような言葉をかけられ、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【生まれた瞬間〜数日間の情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『2番駅』次は『2番駅』
あなたの幼い時代を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
『2番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『2番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたが幼い頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが見聞きしているのか。覚えているのか。どんな感情を抱いていたのか。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの幼い頃の記憶を。どんな名前を呼ばれ、どのように育ち、どのような言葉をかけられ、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【0歳〜6歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『3番駅』次は『3番駅』
あなたの少年期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
『3番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『3番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたが子供の頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの幼い頃の記憶を。どのように育ち、どのような言葉をかけられ、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【7歳〜12歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『4番駅』次は『4番駅』
あなたの少年期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
12歳以上の探索者でプレイしている
探索者が12歳以下である
『4番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『4番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたが若い頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【13歳〜15歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『5番駅』次は『5番駅』
あなたの青年期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
15歳以上の探索者でプレイしている
探索者が15歳以下である
『5番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『5番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの青年期の頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【16歳〜18歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『6番駅』次は『6番駅』
あなたの青年期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
18歳以上の探索者でプレイしている
探索者が18歳以下である
『6番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『6番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの青年の頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【19歳〜22歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『7番駅』次は『7番駅』
あなたの成人期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
22歳以上の探索者でプレイしている
探索者が22歳以下である
『7番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『7番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの若い頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【23歳〜30歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『8番駅』次は『8番駅』
あなたの成人期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
30歳以上の探索者でプレイしている
探索者が30歳以下である
『8番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『8番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの大人の頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【31歳〜40歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『9番駅』次は『9番駅』
あなたの壮年期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
40歳以上の探索者でプレイしている
探索者が40歳以下である
『9番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『9番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの大人の頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【41歳〜50歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『10番駅』次は『10番駅』
あなたの壮年期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
50歳以上の探索者でプレイしている
探索者が50歳以下である
『10番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『10番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの50代の頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【51歳〜60歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『11番駅』次は『11番駅』
あなたの高齢期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
60歳以上の探索者でプレイしている
探索者が60歳以下である
『11番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『11番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの60代の頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【61歳〜70歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『12番駅』次は『12番駅』
あなたの高齢期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
70歳以上の探索者でプレイしている
探索者が70歳以下である
『12番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『12番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの大人の頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【71歳〜80歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『13番駅』次は『13番駅』
あなたの高齢期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
80歳以上の探索者でプレイしている
探索者が70歳以下である
『13番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『13番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの80代の頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【81歳〜90歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『14番駅』次は『14番駅』
あなたの高齢期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
90歳以上の探索者でプレイしている
探索者が90歳以下である
『14番駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『14番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの90代頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【91歳〜100歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
「次は『15番駅』次は『15番駅』
あなたの高齢期を振り返る駅にございます」
軽薄な声が、響く。
100歳以上の探索者でプレイしている
探索者が100歳以下である
『15駅』に着くが、汽車から下りる者はいない。
あなた自身も、降りる気になれない。そのことを不思議に思うこともない。
手足を動かそうという気にもならない。ひどく、頭が重いことがけが分かる。
ぼんやりとした意識で、窓の外を見るしかできない。なにか、暗示でもかかっているかのように。
窓の外、『15番駅』にも、白い幕が張られていた。
ぱちり、瞬きをすると、白い幕に映像が映る。
そこには―――あなたの老いた頃の光景が広がっている。あなたの目線から見た、あなたの世界だ。
その日々をいつものあなたが思い返しているのか、いないのか。どんな感情を抱いていたのか。
どんな日々をすごしていても、再生されていく。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたの過ごした日々の記憶を。どのような行動を選び、どのような会話を交わし、どのような顔をしていたのか。
あなたの体は、脳は覚えている。
【100歳〜150歳までの情景描写・心理描写を、PLが望むだけどうぞ。一人称小説書くと思ってください(肉体・SAN0共に、ロスト描写は上映されない)】
がたん、ごとん。
汽車がまた走り出す。
遠のいていく光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
軽薄なアナウンスが再び響く。
「―――様の記憶の支払いを確認しました」
「次の駅へと参りましょう」
この探索者は単純に長寿である
この探索者は人外要素がある・後遺症がある影響で長寿である
「どうやらあなたはずいぶんと長い時を生きているようだ」
「そしてそれは、人非ざる知識・血肉の所為だ」
「ああ。それはいけません」
「それは私の目的に沿わない」
「いいえ、あなたが自身を人と自認しているのであれば、私の目的の糧になる」
「私はすべてを知りたいのだ」
軽薄な声は続く。
軽薄で、決まりきった言葉を、ほんの少し崩して。
軽薄で、滑稽な台詞を重ねていく。
「私の目的は神に至ること」
「そのために、人の生き死を収集しましょう」
「百億の魂の命の記録を、那由他の魂の人生を」
「収集し、観測し、そうして私は命を知る」
「無限の人生の記憶を見聞きするのは、神の視点にほかならぬ」
「だからあなたをこの汽車に乗せた」
「眠りに落ちる刹那の時間。その刹那を切り取った、この汽車の上に」
「あなたとの刹那を数多重ね、私はいつか永久になる」
「だから、あなた。
あなたの協力に感謝しましょう」
「またいつか。その人生が終わったのであれば、またここに迷い込んでくれることを祈って―――」
がたん、ごとん。
汽車が行く。
かすみのような、夕暮れのような。薄明るい闇に包まれながら、あなたの意識はゆっくりと遠のいていった。
あなたはふと窓を見る。
満点の星空はそのまま。ただ、ほんの一瞬だけすべての星が消える。
窓ガラスが黒く染まり、汽車の中の明かりだけがあなたを照らす。
だから、見えた。
あなたの頭を覆うのは、機械だ。
一体何に使うのか。こんなものを乗せていたのでは、頭が重くて当然だ。
機械からはコードが伸びている。
もしも立ち上がったところで、このコードを引きちぎらなければ、きっとどこにもいけなかったであろう。
がたん、ごとん。
汽車の音が響く。
この汽車は、どこにいくのだろう?
自分は、どこに行くのだろう?
自分。
自分、自分。
自分の―――名前は?
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「自分自身の名前」を思い出す。
この際、今までの秘匿値×10%のプラス補正が発生する。
あなたはふと窓を見る。
満点の星空はそのまま。ただ、ほんの一瞬だけすべての星が消える。
窓ガラスが黒く染まり、汽車の中の明かりだけがあなたを照らす。
だから、見えた。
あなたの頭を覆うのは、機械だ。
一体何に使うのか。こんなものを乗せていたのでは、頭が重くて当然だ。
機械からはコードが伸びている。
もしも立ち上がったところで、このコードを引きちぎらなければ、きっとどこにもいけなかったであろう。
がたん、ごとん。
汽車の音が響く。
この汽車は、どこにいくのだろう?
がたんごとん、がたんごとん。
汽車の音が、響き続けている。
PL目線での回答で構いません。
この探索者は死亡していますか?生存していますか?
この探索者は生存している
この探索者はSAN0で生存・あるいは植物状態など、体を動かせない状態にある
この探索者は死亡している(SAN0が原因の死亡もここに含まれる)
がたんごとん、汽車は走り続ける。
がたん、ごとん。
がたん、ごとん。
音にまぎれて、声が響く。
例の、軽薄な声だ。
「この汽車にはまだ先があるのです」
「終わりの駅が用意されているのです」
「けれどあなたは、まだいけないようだ」
「この汽車の動力は、あなたの記憶。ああ、奪っているわけではありません。
見ることでこの汽車は力を得る。ただそれだけ」
「けれど――――あなたにはこれ以上の記憶がない」
「あなたの人生には先がある」
「まだまだ冒涜的なことに巻き込まれる、その先が」
「例え冒涜的なことに巻き込まれることから下りたとしても、その先が」
「ならばまだ足りない」
「私の目的の糧には、足りません」
「私はすべてを知りたいのだ」
軽薄な声は続く。
軽薄で、決まりきった言葉を、ほんの少し崩して。
軽薄で、滑稽な台詞を重ねていく。
「私の目的は神に至ること」
「そのために、人の生き死を収集しましょう」
「百億の魂の命の記録を、那由他の魂の人生を」
「収集し、観測し、そうして私は命を知る」
「無限の人生の記憶を見聞できれば、そこは神の座であるでしょう?」
「だからあなたをこの汽車に乗せた」
「眠りに落ちる刹那の時間。その刹那を切り取った、この汽車の上に」
「あなたとの刹那を数多重ね、私はいつか永久になる」
「だから、あなた。
あなたの協力に感謝しましょう」
「またいつか。その人生が終わったのであれば、またここに迷い込んでくれることを祈って―――」
がたん、ごとん。
汽車が行く。
がたんごとん、汽車は走り続ける。
がたん、ごとん。
がたん、ごとん。
音にまぎれて、声が響く。
例の、軽薄な声だ。
「この汽車にはまだ先があるのです」
「終わりの駅が用意されているのです」
「けれどあなたは、まだいけないようだ」
「この汽車の動力は、あなたの記憶。ああ、奪っているわけではありません。
見ることでこの汽車は力を得る。ただそれだけ」
「けれど――――あなたにはこれ以上の記憶がない」
「あなたの人生には先がある」
「例え心が壊れても、例え指の一本も動かせぬとしても、その先が」
「ならばまだ足りない」
「私の目的の糧には、足りません」
軽薄な声は続く。
軽薄で、決まりきった言葉を、ほんの少し崩して。
軽薄で、滑稽な台詞を重ねていく。
「私の目的は神に至ること」
「そのために、人の生き死を収集しましょう」
「百億の魂の命の記録を、那由他の魂の人生を」
「収集し、観測し、そうして私は命を知る」
「無限の人生の記憶を見聞できれば、そこは神の座であるでしょう?」
「だからあなたをこの汽車に乗せた」
「眠りに落ちる刹那の時間。その刹那を切り取った、この汽車の上に」
「あなたとの刹那を数多重ね、私はいつか永久になる」
「だから、あなた。
あなたの協力に感謝しましょう」
「またいつか。その人生を使いつくしたのならば、またここに迷い込んでくれることを祈って―――」
がたん、ごとん。
汽車が行く。
がたんごとん。汽車の音が響く。
それにかぶさり、軽薄な声が響く。
軽薄で、今までより熱を孕んだ、不気味な声が。
「さあ。―――様。あなたはここが最後の駅です」
「覚えているでしょう? 覚えておられないのかもしれない。どちらでも構わないのです」
「さあさあ。思い出しましょう」
「あなたの人生、その終わりの光景を!」
がたん、汽車が止まる。
終わりの駅には、なにもない。
車内の証明も落ち、あなたは闇に包まれる。
真っ暗な闇の中、ぼんやりと光が浮かぶ。先ほどまでは夜空があった場所に、月のように。
その光の中で、見る。
あなたの命が終わる瞬間を。
それは、あなたが覚えているのかもしれない。覚えていないのかもしれない。
その死は自然なのかもしれない。不自然なのかもしれない。冒涜的なのかもしれない。
ただただ、あなたが死ぬ間際までの光景が見える。聞こえる。
あなたの目を通した、あなたの視界のままに。
あなたが思い出せずとも、あなたの体は覚えている。
あなたが死んだということを、あなたの体は、脳は覚えている。
【死亡時の状況描写・心理描写をPLの気のすむまでどうぞ】
汽車はもう動かない。
目の前の光景に、あなたは何を思うだろう?
そもそも、アレが自分の記憶だと、確信することはできるだろうか?
出てきた姿を、呼びかけられた名前を、自身のもの自信が持てるだろうか。
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「秘匿値」を1プラスする。
アイデア成功の場合、この駅で見た記憶を自分自身のものだとしっかりと認識できる。
あなたがどんな感情を抱こうと、目の前の光景は変わらない。
動くこともできない。死んだことを思い出した以上、どこにも行けない。
次第に、あなたの頭の中、この汽車で見た光景が、いくつも蘇る。
それは自分の記憶だと確認を持てるのかもしれない。持てないかもしれない。
ただ、自分の記憶として再生されていた。
自分。
自分、自分。
自分の―――名前は?
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「自分自身の名前」を思い出す。
この際、今までの秘匿値×10%のプラス補正が発生する。
あなたの頭の中、この汽車で見た光景が、いくつも蘇る。
それは自分の記憶だと確認を持てるのかもしれない。持てないかもしれない。
ただ、自分の記憶として再生されていた。
自分。
自分、自分。
自分の―――名前は?
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「自分自身の名前」を思い出す。
この際、今までの秘匿値×10%のプラス補正が発生する。
あなたの頭の中、この汽車で見た光景が、いくつも蘇る。
それは自分の記憶だと確認を持てるのかもしれない。持てないかもしれない。
ただ、自分の記憶として再生されていた。
自分。
自分、自分。
自分の―――名前は?
「1d100」を振り、その出目が「探索者のアイデア」以下の場合は「自分自身の名前」を思い出す。
この際、今までの秘匿値×10%のプラス補正が発生する。
あなたは自身の名前を思い出す。
記憶の再現の中で、何度も聞いたのかもしれない。
あるいは、ちっともきかなかったのかもしれない。その名を。
それを皮切りに、すとんと納得する。
ここで見た光景は、すべて真実。
すべて、自分の歴史だ。
そう認識できることが、あなたにとって幸いか、不幸か。
あなたがそれを考えるより早く、意識が遠のく。
夜明けのような、ひどく鮮烈な光に包まれて、あなたの意識はゆっくりと遠のいていった。
朝。
あなたは何事もなかったかのように目覚める。
否、何事もなく目覚める。
少しおかしな夢を見た気がする。見た気がするが。それだけだ。
あなたが体を起こし、一歩踏み出すと、チクリと痛みが走る。
その痛みの理由を探しても、どこにもない。
何かを踏んだのだろうが―――跡形も残っていないのだから。
あなたは目覚め、動き出す。
いつものように、歩いていく。
END1・A:生者の目覚めは鮮やかに
報酬:SAN+1 夢の中とは言え、あなたは「理不尽な状況で自分を保った」のだから。
また、探索者が望むのであれば「アイデアに成功した夢の光景」を記憶していても構わない。
シナリオ背景
あなたは自身の名前を思い出せなかった。
記憶の再現の中で、何度も耳にしたのかもしれない。
あるいは、ちっとも耳にしなかったかもしれない。その名を。
それを皮切りに、すべてが揺らいでいく。
ここで見た光景は、すべて真実。
本当に自分なのだろうか。
その揺らぎが、あなたにとって幸いか、不幸か。
あなたがそれを考えるより早く、意識が遠のく。
夜明けのような、ひどく鮮烈な光に包まれて、あなたの意識はゆっくりと遠のいていった。
朝。
あなたは何事もなかったかのように目覚める。
否、何事もなく目覚める。何も覚えていない。
あなたが体を起こし、一歩踏み出すと、チクリと痛みが走る。
その痛みの理由を探しても、どこにもない。
何かを踏んだのだろうが―――跡形も残っていないのだから。
あなたは目覚め、動き出す。
いつものように、歩いていく。
END1・B:生者の夢がおぼろでも
報酬:特になし。今回のシナリオのことは、欠片もあなたの記憶に残らない。
シナリオ背景
あなたは自身の名前を思い出す。
記憶の再現の中で、何度も聞いたのかもしれない。
あるいは、ちっともきかなかったのかもしれない。その名を。
それを皮切りに、すとんと納得する。
ここで見た光景は、すべて真実。
すべて、自分の歴史だ。
自分の歴史であり―――現実の自分は行き止まりだ。
そう認識できることが、あなたにとって幸いか、不幸か。
あなたがそれを考えるより早く、意識が遠のく。
薄闇のようなほのかな光に包まれて、あなたの意識はゆっくりと遠のいていった。
朝。
あなたの体に朝日が差し込む。
けれどあなたがそれを認識することはない。
あるいは、認識していても動けないのかもしれない。
あなたはなにかしらの理由で、どこにもいけない。ものを考えることもできない。
それが、覚醒の世界におけるあなたの真実なのだから。
パリン、とどこかでなにかが割れる。
あなたがそれを認識することは、ない。
END2・A:崩れた夜に夢を見た
報酬:特になし。あなたはロスト済みなのだから。
ただ、なにかをきっかけにSAN0から回復した場合、今回の夢を覚えているのかもしれない。
シナリオ背景
あなたは自身の名前を思い出せなかった。
記憶の再現の中で、何度も耳にしたのかもしれない。
あるいは、ちっとも耳にしなかったかもしれない。その名を。
それを皮切りに、すべてが揺らいでいく。
ここで見た光景は、すべて真実。
本当に自分なのだろうか。
自分は―――こんな風にものを考え、何かを見ていると認識することすらできなかったはずなのに?
足元が揺らいでいく。
その揺らぎが、あなたにとって幸いか、不幸か。
あなたがそれを考えるより早く、意識が遠のく。
薄闇のようなほのかな光に包まれて、あなたの意識はゆっくりと遠のいていった。
朝。
あなたの体に朝日が差し込む。
けれどあなたがそれを認識することはない。
あるいは、認識していても動けないのかもしれない。
あなたはなにかしらの理由で、どこにもいけない。ものを考えることもできない。
それが、覚醒の世界におけるあなたの真実なのだから。
パリン、とどこかでなにかが割れる。
あなたがそれを認識することは、ない。
END2・B:崩れた朝の光景
報酬:特になし。あなたはロスト済みなのだから。
シナリオ背景
あなたは自身の名前を思い出す。
記憶の再現の中で、何度も聞いたのかもしれない。
あるいは、ちっともきかなかったのかもしれない。その名を。
それを皮切りに、すとんと納得する。
ここで見た光景は、すべて真実。
すべて、自分の歴史だ。
自分の歴史であり―――自分は死んだのだ。
そう認識できることが、あなたにとって幸いか、不幸か。
あなたがそれを考えるより早く、意識が遠のく。
一寸の光もない闇に飲まれて、あなたの意識はゆっくりと遠のいていった。
朝。
あなたの体は、土の下。あるいは炎の中かもしれない。水の中かもしれない。
誰かに惜しまれているのかもしれない、誰も見つけていないのかもしれない。
あなたがそれを知る術はない。
覚醒の世界の中、死者にできることなど。なに一つないのだから。
END3・A:黄泉への坂の餞に
報酬:特になし。あなたはロスト済みなのだから。
あなたの意識がある限り、今回の夢を覚えているのかもしれないが。データ的な意味はない。
シナリオ背景
あなたは自身の名前を思い出す。
記憶の再現の中で、何度も聞いたのかもしれない。
あるいは、ちっともきかなかったのかもしれない。その名を。
自分はいったい、なんだったのだろう。
あの記憶は自分のものであるのに、自分のものであるはずなのに。
意識がちぎれるように乱れていく。
ただ、再現された死の感覚のみがリアル。
悪夢のように、現実のようにリアルだ。
その感覚が、あなたにとって幸いか、不幸か。
あなたがそれを考えるより早く、意識が遠のく。
一寸の光もない闇に飲まれて、あなたの意識はゆっくりと遠のいていった。
朝。
あなたの体は、土の下。あるいは炎の中かもしれない。水の中かもしれない。
誰かに惜しまれているのかもしれない、誰も見つけていないのかもしれない。
あなたがそれを知る術はない。
覚醒の世界の中、死者にできることなど。なに一つないのだから。
END3・B:黄泉への坂を一人往く
報酬:特になし。あなたはロスト済みなのだから。
シナリオ背景
本シナリオの背後にいるのは、神を目指す魔術師である。
魔術師はそれなりに優秀だったため、ミ=ゴのオーバーテクノロジーの恩恵にあずかっている。魔術師がミ=ゴに提供しているのは魔術師が儀式に使う予定で確保してた鉱物。ミ=ゴが喜ぶあれ。それを掘り当てられた上に契約もできた、幸運1クリ狂信者だったのである。
そのオーバーテクノロジーというのが、夢で出てくる「頭にそなえつけられたおかしな機械」だ。
あれは夢ではわかりやすい姿をとっているが、現実世界では視認できないレベルに小さな金属片。魔術師はそれを各地の水源にバラまいている。探索者は人生のどこかのタイミングで、それを飲み込んでいる。ED描写でふんずけてるのも、これ。SAN0探索者が夢の中で一応思考と一応行動ができるのもこの機械のおかげ。SANを1だけ供給してくれてる。まだまだ元気な探索者がロクな行動をとれないのも、この装置の所為。常時「支配」が飛んできてるみたいなもの。まあKPレスで自由な行動してもらうのは不可能に近いだけだけど!
この小さなチップの役割は『宿主の記憶を読み取ること』ただ一点。『本人も忘れていたとしても関係ない』あたり、ミ=ゴの力。ごめんミゴ。いつも便利に使って。でもミ=ゴには人を使う余地があるんだ。ごめん。本当にごめん。
魔術師が人々の記憶を収集している理由はシナリオ内で語った通り。魔術師は人々の一生を知ることで、自身が完璧な存在になれると信じている。不定で。
なお、そのチップが起動する条件は『探索者の意識がない』ことと『世界各地を放浪する魔術師が、探索者の30q圏内に現れた時』である。
この30q縛りは『夢を送る(基本P291)』の条件の一つ。本来は呪文の使い手との対抗ロールが発生するが、KPレスシナリオにつき導入で自動失敗している。
ただし、この『夢を送る』は亜種である。「夢送る」は本来ただおかしな夢を見るだけだが、今回のシナリオでは「記憶の再現の場」としての役割を持つ。記憶を再現し、収集し、魔術師の持つ受信機へと送っている。
ロスト探索者も参加できる理由は簡単。この装置にとって眠りも永眠も同じだ。遺体が残っているのであれば。
この夢と記憶の収集は、ほんの一瞬のできごとだ。
例えば、体ごとつぶれる一瞬。たとえば、心臓が止まった直後。その永眠の直後でよいのだから。
たとえ夢の世界での出来事が死亡の原因だったとしても、遺体があればそれでよい。海に沈んだのであっても、魔術師の30q圏内で沈んだのであれば魔術の圏内だ。土葬ならばよりよい。火葬だったとしても、燃え尽きる一瞬前があればいい。
だからこのシナリオは「異世界・宇宙空間で肉体ごと消え失せた」者以外参加できる。死んだのが宇宙でも遺体が地球にあればOK.しかし狂気山脈でロストした探索者とかだと魔術師すげえなということになる。飛行機にでも乗ってたと思ってほしい。
まあ要は死ぬ間際の夢である。納得してもらえるととても嬉しい。
私は「セッションで使わねえよこんな設定考えても」という光景を、たくさんの人に書いてほしいから!