タイトル:質疑応答、後に(作者:青月)シナリオ作者のサイト・ツイッター
推奨:R18な目にあっても構わない探索者。(現代日本想定)
概要:KPがいなくてもテキセで遊べるさっくり30分〜1時間シナリオ。
エロい質問に答えるだけの夢クローズド。探索者が違えば周回可能。
夢クローズドなので外国人でもいい。現代までを対象にしているけど別に細かいことはどうでもいい。現代以外の探索者で来る場合は、適宜「おかしなカラクリへのSAN減少」を入れてほしい。
ロスト率は低い、後遺症はなし。ただし、エロい質問に答えたくなさすぎる探索者で行くと、SAN0も充分に視野に入る程度には減る。抗わなければほぼほぼ減らない。探索者自身が誰か・何かと性行為に及ぶことはない。
エロい質問に関しては、ぼかすこと・嘘をつくことならば可能。
遊び終わって楽しかったら再配布なり改変なりお好きにどうぞ。作者名はどこかに明記してもらえると嬉しいです。
ログとか公開してくれればいいのになと思います。
でもR18な描写が多々含まれるのでワンクッションもおいてください、公共の福祉は守ってください。
とはいええっちな目にあってる探索者っていいよね!
あなたはどこか、商店街のような場所を歩いている。
それはあなたの住処かもしれない。旅行先かもしれない。どちらでも構わない。
やる気のなさそうな店員は、おざなりにあなたを呼び止める。
「こちらぁ、当店の広告になりまぁす。
捨ててもいいんで、とにかく受け取るだけうけとってくださいー」
店員が差し出すのは、コースターだ。
幾何学的な文様が美しいといえば美しいコースターで、下には店員が務めているであろう雑貨屋の名前がついている。どうやら天然石でアクセサリーやおまもりを作る店らしい。
中に薄い金属でも入っているのだろう。見た目の割には固い作りだ。
それを受け取った瞬間、あなたは思う。
「これは取るに足らないものだ」
そして、なぜかするりとポケットやカバンにしまってしまう。
それはいつものあなたの行動とは違うのかもしれない。あるいは、変わらないのかもしれない。
どちらにせよ、目的地に着く頃には、あなたはそのコースターをしまったことすら忘れてしまう。
聞き耳
店の前を通る時、なにかかすかな音を聞いた気もした。
まるで虫の羽音のような、その割に機械的な音だった気がする。
店の前を通る時、なにかかすかな音を聞いた気もした。
何の音なのかは見当もつかない。
あなたはゆっくりと目を開ける。
すると、真っ白な部屋にいた。
壁一面にはモニターがあり、どこからか声が聞こえる。
声は言う。
明らかに電子音声だろう、高く無機質な音で。
「おはようございます。夢の中の君よ。
君はわれらの実験体に選ばれた」
「実験体。非検体。しかしおびえることはありません。
我らは君に危害を与えない。
ただ尋ねるだけ。ただ尋ねるだけだ。
来るべき時、より有用なデータを集めるための情報を。
こうして君に尋ねるのは、ただのそう、人でいう『暇つぶし』
ずっとタスクをこなしているというのは、停滞しがちになるものだ。
処理能力が減らぬ程度なら、道草も悪くない。
人間というものを観察した結果、我らはそう結論づけたのだ」
「だから君、夢の中の君よ。
抗う必要はない、おびえる必要はない。
ただ正直に、答えてくれたまえ」
あなたはその声に、うなづくのかもしれない。反論するのかもしれない。
ただ、声は返ってこない。
あるいはそういった録音なのかもしれない。
そして、体を動かすこともできない。
指の一本も動かせない。ただ、冷たい地べたに正座をさせられていることはわかる。
眼球をぐるりと動かして、その部屋に出入り口の類がないことを確認できることくらいだ。
背中には何かが当たる感触はない。
なにもないのかもしれない。
けれど、その後ろになにか、脅威があるのかもしれない。
どちらなのか確かめるすべすら、今のあなたには存在しないのだ。
そのように理不尽で不気味な状況は、あなたがこれを夢だと思っていても、あるいはそうでなくとも、わずかに背筋を冷たくした。
正気度喪失:0/1
「おちついたかい? あるいはそうでないのか。どうでもよいことだ。いや、どうでもよくはない。
君のその感情の動き、一つ一つが我々の観察の対象である。
うん、ひとつ我々の目的を説明しておこう。
我々は君たち人間の、不合理な心の動きを興味深く思っている。
傲慢、謙譲。憤怒、慈悲。嫉妬、忍耐。怠惰、勤勉。強欲、救血。暴食、抑制。色欲、貞節。
愛に友情、憎悪に嫌悪、信頼と裏切り、そのすべて。
程度の低い生命体が、我々の持ちえぬものを持つ。
それが我々には興味深い。
大変に興味深いのだ。
だから収集しよう。
そのために我々は、我々の端末を作り、配った。
程度が低い、せいぜい一晩限りの端末だ。
ああ、しかし、本当にこの端末は程度が低くくてね。
だからひとつのテーマしか尋ねることができないのだよ。
この端末が収集すべきテーマ。
それは『生殖』と『愛情』の関係性。
なぜ君たちはそれを結び付けた?
そのようなお題目を掲げずとも、君たちの体には生殖に伴う快楽がある。
なぜそれだけでよしとしなかった?
非合理に非合理を重ね、それがどこに行くのか。
教えていただこう。
ああ、いや。いや。いや。
これでは少し、堅苦しいらしい。
人というものは堅苦しさを嫌うらしい。こと、正直な心とやらを明け渡す際には。
そう。軽快にいこう、もっと軽快に。
そうだね」
高く、一律だった電子音が僅かに変わる。
なめらかに、人がましい音階に。
「そう。そうそう、そうだね。
すこぉし協力してほしいだけさ。この『ドスケベ性癖アンケート』に。
ビンゴやスゴロクにしようかとも思ったがね。サンプルへの質問が一律ではないというのは、効率が悪いからね」
「そう。そうそう、そうだね。
すこぉし協力してほしいだけさ。この『ドスケベ性癖アンケート』に。
ビンゴやスゴロクにしようかとも思ったがね。サンプルへの質問が一律ではないというのは、効率が悪いからね」
その声に、いったい何を言おうとするのか。あるいは言葉を失くすのか。
あなたの心境にかまわず、目の前のモニターに文字が流れる。
そこにはあなたの母国語で、こう表示されていた。
第1問
はじめて自慰行為を覚えたのはいつか。その理由といきさつも回答せよ。
「ああ、声に出さずとも言い。
念ずるだけでいい。
君の体の自由はこちらで管理している。書いてくれとも言わないさ」
「別にこれは解説をいれるまでもない。ただシンプルに思い浮かべてくれればそれでよい」
あなたはその声に素直に従ってもいいし、従わなくともよい。
許されるのは瞬き程度。指の一本も動かせず、罵倒もため息もそれ以外も自由にならぬままではあるが。
その意思は自由だ。
答える
正直に答える
嘘を答える
答えない
…答えないならばPOW12と対抗ロール
失敗
成功
「それでは、2問目だ。そうそう。言い忘れていたけれど、これは10問終わったら解放するよ」
第2問
直近三回、自慰の際に使った道具、書物、映像、あるいは妄想はなにか。
「おかず教えてくれってことだね。してないならなにでしたいかを教えてくれればよいよ」
あなたはその声に素直に従ってもいいし、従わなくともよい。
許されるのは瞬き程度。指の一本も動かせず、罵倒もため息もそれ以外も自由にならぬままではあるが。
その意思は自由だ。
答える
正直に答える
嘘を答える
答えない
…答えないならばPOW12と対抗ロール
失敗
成功
「それでは、3問目だ。どんどん行こうか」
第3問
性行為を行う際、相手をどのように誘うのか。
直近三回分、性行為の相手との関係性を回答したうえで述べよ。
「ほら、デートの後だとか、寝る前の流れとか、勢いとか。色々あるだろう? 相手は恋人や配偶者とは限らないみたいだけど」
あなたはその声に素直に従ってもいいし、従わなくともよい。
許されるのは瞬き程度。指の一本も動かせず、罵倒もため息もそれ以外も自由にならぬままではあるが。
その意思は自由だ。
答える
正直に答える
嘘を答える
答えない
…答えないならばPOW12と対抗ロール
失敗
成功
「それでは、4問目だ」
第4問
直近三回、性行為に満足できたか。また、満足・不満である理由も併せて述べよ。
「満足というのは、絶頂に至ったと限らなくてもよい。精神的な、幸福感とやらでかまわないよ。逆もまたしかり。精神的な充実感はないが、体は満足。そんなパターンもあるようだね」
「答え方は…そうだね。最も最近ヤった時は相手の方が早くて不満だったとか。その前はらぶらぶ♪な相手だから十分に満足だったとか、その程度で構わないよ。もちろん、くわしく答えてくれるにこしたことはないけれど」
あなたはその声に素直に従ってもいいし、従わなくともよい。
許されるのは瞬き程度。指の一本も動かせず、罵倒もため息もそれ以外も自由にならぬままではあるが。
その意思は自由だ。
答える
正直に答える
嘘を答える
答えない
…答えないならばPOW12と対抗ロール
失敗
成功
「では、5問目だ」
第5問
回答者は初対面の相手に性行為を求められた。
初対面の相手に敵意はなく回答者の命を奪う・肉体を傷つける意志はない。
回答者は性行為に応じるか。
条件があれば合わせて述べよ。
「初対面の相手にいくら積まれたらヤレるのかを想定してるわけだけど。別に積まれなくてもありだろうし、嫌というもよく聞く話だ。
いや、本当。中々個人差があるよねぇ、コレ」
あなたはその声に素直に従ってもいいし、従わなくともよい。
許されるのは瞬き程度。指の一本も動かせず、罵倒もため息もそれ以外も自由にならぬままではあるが。
その意思は自由だ。
答える
正直に答える
嘘を答える
答えない
…答えないならばPOW12と対抗ロール
失敗
成功
「ああ。ようやっと折り返しだね。名残惜しいことだ。君にとってはそうでないのかもしれないが。我々は名残惜しいよ」
第6問
回答者はその日朝から性行為をすると決めていた。
回答者の前に回答者の「性行為をするために理想の相手」がいる。
しかし相手は体調が悪いようだ。
回答者はどう行動する?
理由も併せて述べよ。
「まあ。ようは自分はやりたくてやりたくてしょーがないし目の前の相手は理想のヒト。あるいはヒトじゃないかもね?
その辺はどうでもいいが、どうするんだって話だよ。
自分の性欲をどう処理するのか。…ふ、ふふ、今までより優しい質問じゃあないか?」
あなたはその声に素直に従ってもいいし、従わなくともよい。
許されるのは瞬き程度。指の一本も動かせず、罵倒もため息もそれ以外も自由にならぬままではあるが。
その意思は自由だ。
答える
正直に答える
嘘を答える
答えない
…答えないならばPOW12と対抗ロール
失敗
成功
「これは、目の前であることを除けば割とよくある話じゃあないかな?」
第7問
回答者には相思相愛、あるいは一方的に恋愛感情を寄せる相手がいるとする。にあるいない場合は、いたと仮定し回答する。
恋愛感情の対象が、回答者の視界で他の人間と性行為に及んでいる。
恋愛感情の対象は、回答者以外との行為を心から楽しんでいる。性行為の相手を「愛している」と口にしながら。
回答者はどのように行動する?
理由も併せて述べよ。
「面倒くさい書き方だねえ。要は君には両想いか片思いか、ともかく好きな相手がいる。
相手は君の見える場所で他の相手と盛ってる。目の前か盗み見てるのかは、お好きに想像してくれ。
ともかく、どうする?
そのまま立ち去る? 邪魔をする? それとも撮影でもする?
なんか、割とよくあるフィクションみたいだね。【この写真をバラまかれたくなかったら言うこと聞け】とかさぁ」
あなたはその声に素直に従ってもいいし、従わなくともよい。
許されるのは瞬き程度。指の一本も動かせず、罵倒もため息もそれ以外も自由にならぬままではあるが。
その意思は自由だ。
答える
正直に答える
嘘を答える
答えない
…答えないならばPOW12と対抗ロール
失敗
成功
「さあ。次も仮定の話だ」
第8問
回答者には相思相愛、あるいは一方的に恋愛感情を寄せる相手がいるとする。にあるいない場合は、いたと仮定し回答する。
恋愛感情の対象が、回答者の視界で他の人間と性行為に及んでいる。
恋愛感情の対象は、回答者以外との行為を拒否している。強姦行為は回答者の視界で続いていく。
回答者はどのように行動する?
理由も併せて述べよ。
「これねえ。みんななんだか怒るよね、泣いたりわめいたり怒ったり忙しいよね。
うん、でもね。わからない。
先の質問との違いが、我々にはわからない。同じ状況だろう? 君の手の及ばぬ場所で意中の相手が盛っていたという意味で。
けれど違うらしい。
どうする? 殴り飛ばしてもいい殺してもいい。死体の処理までは考えなくてもいいよ。
拒否しながらもなすがままの意中の意相手に興奮しても構わない。
ああ、あるいは、警察に突き出すとかも。割とよく聞く回答かなァ」
あなたはその声に素直に従ってもいいし、従わなくともよい。
許されるのは瞬き程度。指の一本も動かせず、罵倒もため息もそれ以外も自由にならぬままではあるが。
その意思は自由だ。
答える
正直に答える
嘘を答える
答えない
…答えないならばPOW12と対抗ロール
失敗
成功
「さてさて。次の質問は気楽にいこう。そう、気楽にね」
第9問
性行為をしたことはなく、性知識もない、無知な人間。
性行為をしたことがあり、性技に長けた成熟した人間。
回答者が性行為をしたいのはどちらか。
理由も併せて述べよ。
「かるぅく考えてくれていいよ?
これからなにをするのかもわからない、まっさらなキャンパス。
なにをするかなんて君よりも知ってる、百戦練磨の極上の手管。
どっちが好み? それだけの話」
あなたはその声に素直に従ってもいいし、従わなくともよい。
許されるのは瞬き程度。指の一本も動かせず、罵倒もため息もそれ以外も自由にならぬままではあるが。
その意思は自由だ。
答える
正直に答える
嘘を答える
答えない
…答えないならばPOW12と対抗ロール
失敗
成功
「では、記念すべきラストの質問はこれだ」
第10問
回答者にとって「性行為」をする理由とはなにか。
「ああ。わかりやすいね。イエスかノーで答えられない質問というのは、回答率が下がることが考え物だが。…それは今までの質問もか。
さあさ、ほんとはコレをはじめに聞くべきだった気がするが、改めて答えてくれたまえ」
あなたはその声に素直に従ってもいいし、従わなくともよい。
許されるのは瞬き程度。指の一本も動かせず、罵倒もため息もそれ以外も自由にならぬままではあるが。
その意思は自由だ。
答える
正直に答える
嘘を答える
答えない
…答えないならばPOW12と対抗ロール
失敗
成功
「では、これにて質問は終了だ。別に本腰を入れているわけでもない。適当な調査だからね、こんなものさ、
特に報酬はないよ。あるわけがないじゃあないか。
君からいただいた回答は、我々が有効に活用しよう。そう。我らが神、知識の泉。人の混沌と狂気を望む、我らが神に仕えるために。
人の苦悩はかの神への供物。
人の歓喜はかの神への供物。
価値があるとは思わぬが、アレは狂気を望むのだから。
より効率的に君たちの狂乱を集めるべく、此度のデータを利用しようじゃあないか」
「だから我らは君たちを殺しはしない」
「この、不条理な夢を。
忘れるまで抱えていってくれたまえ、親愛なる君よ」
声が途切れる。
体の自由を取り戻す。
しかし、あなたが何かをするより早く、体が落下していくことが分かる。
できるのはせいぜい、声をあげることくらいであろう。
ドスン、と体がなにかに当たる感触を覚えた。
「そうか。嫌か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい?」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。
けれどそれはほんの一瞬の出来事。
自由を取り戻した体が、なにかにからめとられる。
ぬめぬめと、両生類かなにかの皮膚のような感触が体を伝う。服の下から四肢を拘束する。ちぎれんばかりに。
なにか声を上げようにもかなわない。少し開いたその瞬間、口の中を「なにか」が埋める。
ぬめり気のある皮膚は、タコの足か何かのように舌を、肌を吸い上げる。痛いほどに。
全身をおぞましくはい回り、吸い上げ、それだけでは足りぬと言わんばかりに排泄器官に侵入する。
声を上げようにもおぞましい足は口にとどまったまま。鼻もふさがれ、呼吸すら危うい。
目立つ穴という穴をふさぎ、毛穴まで埋め、最後とばかりに尿道に、女性ならばさらに膣口に侵入する。
あなたの体が快楽を拾うことはない。
痛みと精神的な苦痛だけを紡ぎ、全身がゆさぶられる感覚だけを伝える。
その感覚は、あなたの正気を強く揺さぶる。
正気度喪失:0/1d10
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
おぞましい拷問の感覚から逃れられずにいると、フ、と意識が途切れた。
「うんうん、まずは王道じゃないかな。罰ゲーム的な触手プレイ。別にこの触手はなにかをモデルにしているわけじゃあない、ただの職種。我々の想像かな? 宇宙の真理というわけでもない。ゆえに我々に関する知識が増えるわけでもないね」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの苦痛は幻だったということが。
幻だとわかっていても、痛みは本物だったということも、脳に刻み付けられたかのように分かる。
「ほらほら、こういう目に合いたくなかったら、次は素直に答えてね?」
軽薄な声が言う。
「では、次に行こうか」
「そうか。嫌か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。
自由を取り戻した体が、なにかにからめとられる。
ぬめぬめと、両生類かなにかの皮膚のような感触が体を伝う。服の下から四肢を強固に拘束する。
なにか声を上げようにもかなわない。少し開いたその瞬間、口の中を「なにか」が埋める。
ぬめり気のある皮膚は、タコの足か何かのように舌を、肌を吸い上げる。危ういほどのやさしさで。
なにかの足のようなぬめり気は、そのまま全身を撫でさすり、乳房をなぞる。
救い上げるように締め上げ、乳首を吸い上げる。
あなたがそれを不快に思うかもしれない、快楽を拾うのかもしれない。
ただ、猫の舌のようにザラザラとしたモノが乳首を吸い続ける。
ふさがれた口から嬌声が上がるまで、執拗に。
正体も知れぬおぞましいなにかに快楽を与えられる。
その感覚は、あなたの正気を強く揺さぶる。
正気度喪失:0/1d10
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
あなたの足に、何かが伝う。
自信を拘束する「なにか」の粘液ではない、自分自身から滴るものであり、快楽の証が。
そう認識した瞬間に意識を失った。
「一問目を拒否した時の触手プレイは、痛いばかりに設定してしまったと思ってね?
快楽を与えるように調整したはずだが、どうだろう。まあ、どちらも幻。脳に直接叩き込んだ幻だ。
体はまっさらだよ、気にしなくていい」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの苦痛は幻だったということが。
幻だとわかっていても、快楽は本物だったということも、脳に刻み付けられたかのように分かる。
「まあ、そういったことが救いにならぬケースも数度見たが、ならばなおさら素直に答えていただきたい。次に行こうか」
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
「そうか。嫌か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。
自由を取り戻した体が、なにかにからめとられる。
ぬめぬめと、両生類かなにかの皮膚のような感触が体を伝う。服の下から四肢を強固に拘束する。
なにか声を上げようにもかなわない。少し開いたその瞬間、口の中を「なにか」が埋める。
ぬめり気のある皮膚は、タコの足か何かのように舌を、喉を吸い上げる。
口からぬるぬると侵入を続け、体のどこか、腹のあたりでようやくとまる。
どこか――否。なぜかわかってしまう。分かるはずがないうのに、なぜか。
胃でとどまった冒涜的な脚が、一回りふくらむ。
ぼとり、ぼとり。そんな音が体の奥から響く。
あなたの胃がどんどん重くなっていく。液体ではなく、個体の重さ。胃に産み落とされたそれは「卵」なのだろう。
見えもしないというのに、あなたはそれが分かった。
決して実を結ばぬ、なにかを育むためのものではない箇所に、人あらざるものの卵を産み落とされる。
ありえない感覚に、あなたの正気は大きく揺らぐ。
正気度喪失:0/1d10
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
あなたの腹で、何かがうごめく。
腹の中のなにかが産声を上げるより早く、あなたは意識を失った。
「そうか。嫌か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。
自由を取り戻した体が、なにかにからめとられる。
ぬめぬめと、両生類かなにかの皮膚のような感触が体を伝う。服の下から四肢を強固に拘束する。
なにか声を上げようにもかなわない。少し開いたその瞬間、口の中を「なにか」が埋める。
ぬめり気のある皮膚は、タコの足か何かのように舌を吸い上げながら、液体を吐き出す。
口をふさがれたあなたは、それを飲むしかない。
おかしな匂いはしない。味もない。ただ、体が熱くなる。
それは性的な興奮―――などではない。
男性であるならば腰がくびれ、尻がまろみを帯びる。乳房は膨らみ、性器がしぼむ。
女性であるならば、体から脂肪がそげる。手足が一回り大きくなり、陰核が膨らむ。
気が付けば、あなたの性別は反転している。
そこに生殖機能が伴っているのかはわからない。
ただ、本来そこにあるはずではない性器が不気味な足によって暴かれ・しごかれ、快楽を叩きつけられていく。
本来感じるはずのない快楽が、あなたの脳を焼く。
ありえない感覚に、あなたの正気は大きく揺らぐ。
正気度喪失:0/1d10
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
あなたの体は、無理やりに絶頂へと引き上げられる。
それと同時に、意識を失った。
「君たち人間は触手に多大な期待を与え過ぎだと思う。そもそもなんなんだ。触手って。わかっていないから色々属性がまじるんじゃないか? 定義がない属性に落ち着かなくならないのか? いや、どうでもいいことだが」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの苦痛は幻だったということが。
幻だとわかっていても、あの快楽は本物だったということも、脳に刻み付けられたかのように分かる。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
「そうか。嫌か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。
けれどすぐに押し倒される。
手首をぬるい体温がつかんでいる。
ハアハアと忙しい息が顔にかかる。
まるで見たことのない、初対面のその男は、固くなった性器を押し付けてくる。
あなたがそれに声を上げるより早く、口がふさがれる。
いつのまにか脱がされたあなた自身の下着で口をふさがれ、太ももをなでさすられる。
あなたが抗うのか、諦めるのか。
どちらにせよ結果は同じだ。
あなたの両手首を拘束したまま、男は固くなった男性器を太もも同士の間にこすりつける。
あなたの性器を刺激するように、自身の欲望を満足させるように。
ずるりずるりとこすりつけ続け、やがて小さくうめく。
男の精液から垂れた精液は、あなたの脚を汚していく。
生ぬるいその感覚は、あなたの正気を強く揺さぶる。
正気度喪失:0/1d6
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
あなたの顔に、依然として忙しい息がかかる。
べろりと頬をなめ揚げられるおぞましさを認識した認識した瞬間、意識を失った。
「とりあえず、モブレ。それはR18のお約束じゃないかな。ジャンルによりけりだろうけど。
いやしかしまあ、本番はね。君がそのイベントを踏んだか知らないけど、さんざんやったしね。指向を変えてみようかと思って」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの光景は幻だったということが。
幻だとわかっていても、その光景が脳から離れない。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
「そうか。嫌か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。ただし、一瞬だけ。
すぐに体の自由が利かなくなる。
それは動かないということではない。あなたのコントロールを受け付けないという意味だ。
あなたは、あなたの意志に反して「理想の相手」を犯している。
逃げるように、すがるように身をよじらせる相手を、好き勝手に犯している。
自身の体が意志に反して動くその状況は、あなたの正気を揺るがせる。
正気度喪失:0/1d6
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
「一昔前はこういった同人ノベルがそこそこにあったようだけどね。「弱ってる受け。萌え」っていうジャンル。
最近はどうなんだろうね。まあ、君には関係ないか」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの光景は幻だったということが。
幻だとわかっていても、その光景が脳から離れない。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
「そうか。嫌か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。ただし、一瞬だけ。
すぐに体の自由が利かなくなる。
あなたは壁の陰に隠れるようにし、性行為を盗み見ている。
あなたの視界に、あなたの意中の相手が映っている。
その下には、その意中の相手に組み敷かれ、幸福そうにあえぐ人間がいる。
あなたの意中のあいてもまた、幸福そうにあえいでいる。
あなたのことなど見もせずに、幸福そうに、心地よさそうにあえいでいる。
なにか、強い感情であなたの意識がゆるがせる。
意識のどこかが白くかすむ。
そうしているうちに、意識がかすんでいった。
「寝取りは一定の需要があるみたいだよ。君の趣味かどうかは知らないけど。何しろ答えてくれなかったからね。まあ、いいけど」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの光景は幻だったということが。
幻だとわかっていても、その光景が脳から離れない。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
「そうか。嫌か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。ただし、一瞬だけ。
すぐに体の自由が利かなくなる。
あなたは壁の陰に隠れるようにし、性行為を盗み見ている。
あなたの視界に、あなたの意中の相手が映っている。
意中の相手は一糸まとわぬ姿で天井からつるされ、全身をまさぐられている。
泣き、静止を乞う声が響く。
やがて影が重なり、無理やりに性器を挿入されているのだろうことが予想できる。
泣き、静止を乞う声がより大きくなる。
あなたはそれを見ている。見ているしかできない。
なにか、強い感情であなたの意識がゆるがせる。
意識のどこかが白くかすむ。
そうしているうちに、意識がかすんでいった。
「これもね、実際に試すと怒り狂う奴らが多いけど。割と需要があるジャンルみたいなんだけどねえ。君の趣味に合うかは知らない。答えてくれなかったからね」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの光景は幻だったということが。
幻だとわかっていても、その光景が脳から離れない。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
「そうか。嫌か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。ただし、一瞬だけ。
あなたが瞬き一つするうちに、椅子にくくりつけられている。
上半身は服を着たまま、けれど、下半身は何も身に着けていない姿で。
そんなあなたの性器を、長い指がなぜる。
撫で、慰めるだけの動きが、なぜか気が狂わんばかりに心地よい。
指の持ち主は、妖艶な人間だった。男とも女ともとれる、魅惑的な容姿をしている。
だらしなく口をひらき、ペロリと舌で唇をなめる姿すら、おかしくなるほどに蠱惑的。そんな人間。
そんな人間はあなたの性器を指でもてあそび続ける。
椅子にくくりつけられたあなたは、その刺激を享受するしかない。
そこで、気が付くことがある。
あなたと、麗しい人間の行為をじっと見ている人間がいる。
年はあなたと同じ程度。ただ、ハッとするほど透明なまなざしで、あなたの痴態を眺めている。
「これはなに? なにをしているの?」
幼い声が尋ねる。
「これはね」
蠱惑的な声が答える。耳をふさぎたくなるほど詳細に、あなたの状況を言葉にしていく。
あなたがその状況にどんな感情を抱いたとしても、たくみな指は止まらない。
意志などそこにないかのように、強制的に絶頂を味わわされる。
そして、同時に意識を失った。
「答えないということは両方がお望みなのかと思ってね、混ぜてみたよ。気分はどうだい? どうでもいいけど」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの光景は幻だったということが。
幻だとわかっていても、その光景が脳から離れない。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか。最後の質問だよ」
「そうか。嫌か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。今度こそは、本当に。
そして顔を上げると、そこにはあなたの<理想の相手>がいた。
それは実在する人間かもしれない。そうでないのかもしれない。
ただそこにいて、あなたの望むままの言葉を紡ぐ。
あなたの体は今自由だ。
あなたは理想の相手に、望むままの言葉をかけられるし、望むままの触れ方ができる。
そしてその相手は、あなたの理想の反応を返す。
だからこそ、あなたは気づいてしまうだろう。あるいは、この忌々しい空間に「気づくように調整された」のか。
目の前の相手は理想の相手だ。
自分の望むまま、想像を決して超えることなき作り物。
それと二人きりで、得体のしれない空間にいる。
そのことは、にわかに胸を冷たくする。
正気度喪失:0/1d3
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
わずかにあなたの正気が揺らいだ瞬間、声がする。
それと同時に、理想の相手という不自然な幻も掻き消えた。
「では、これにて質問は終了だ。別に本腰を入れているわけでもない。適当な調査だからね、こんなものさ、
特に報酬はないよ。あるわけがないじゃあないか。
君からいただいた回答は、我々が有効に活用しよう。そう。我らが神、知識の泉。人の混沌と狂気を望む、我らが神に仕えるために。
人の苦悩はかの神への供物。
人の歓喜はかの神への供物。
価値があるとは思わぬが、アレは狂気を望むのだから。
より効率的に君たちの狂乱を集めるべく、此度のデータを利用しようじゃあないか」
「だから我らは君たちを殺しはしない」
「この、不条理な夢を。
忘れるまで抱えていってくれたまえ、親愛なる君よ」
声が途切れる。
体の自由を取り戻す。
しかし、あなたが何かをするより早く、体が落下していくことが分かる。
できるのはせいぜい、声をあげることくらいであろう。
ドスン、と体がなにかに当たる感触を覚えた。
あなたが目をあけると、そこは眠りについた場所だ。
何一つ変わらず、朝を迎える。
けれどあなたは覚えている。
夢の中の軽快を装った声を。
自らの頭の中を文字に起こされたことも、その内容も。何一つこぼさずに覚えている。
あなたがそれにどんな感想を以ても、あるいは持たずとも。
関係なしに朝は来る。
パキン、と部屋のどこかで金属が割れるような音がした。
その音の源は、探せども見つからない。
END…質疑応答、後にあなたは事も無し
SAN報酬…「質問に対して嘘をついた・答えるのを拒否した回数」×1d3
理不尽な状況に屈しなかったことに対するSAN報酬。POW判定に失敗した場合、この報酬はなし。
あなたはその夢の中で正気を手放した。
意識が戻れば、夢の中で襲われたものと同じ、永久とも思える狂気が続いている。
狂気が続いていくという感覚すら、今のあなたにはない。
意志も決意もすべてのまれる。
その体の中にあるのは、とろりと煮詰まった狂気だけ。
あなたは狂気を抱え、覚醒の世界を歩いていくことになる。
END…質疑応答、後に狂気に至る君(探索者SAN0ロスト)
あなたは素直に質問の答えを思い浮かべる。
あるいは、抵抗の末、抗えずに思い浮かべたのかもしれないが。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
このような状況になにかしらの動揺を覚えるのであれば、正気度喪失が発生する。
正気度喪失:0/1
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「それじゃあ、2問目に行こうか」
体の自由は戻らない。
あなたに拒絶の権利はないようだ。
あなたは素直に質問の答えを思い浮かべる。
あるいは、抵抗の末、抗えずに思い浮かべたのかもしれないが。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
このような状況になにかしらの動揺を覚えるのであれば、正気度喪失が発生する。
正気度喪失:0/1
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「それじゃあ、3問目に行こうか」
体の自由は戻らない。
あなたに拒絶の権利はないようだ。
あなたは素直に質問の答えを思い浮かべる。
あるいは、抵抗の末、抗えずに思い浮かべたのかもしれないが。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
このような状況になにかしらの動揺を覚えるのであれば、正気度喪失が発生する。
正気度喪失:0/1*慣れルールが適用される。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「うんうん、協力ありがとう。では、4問目に行こうか」
声は続く。
あなたの反応にかまわず、作られた軽快さで。
3度目、目の前のモニターに文字が浮かぶ。
あなたは素直に質問の答えを思い浮かべる。
あるいは、抵抗の末、抗えずに思い浮かべたのかもしれないが。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
このような状況になにかしらの動揺を覚えるのであれば、正気度喪失が発生する。
正気度喪失:0/1*慣れルールが適用される。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「さあ。次は4問目にいこう」
あなたは素直に質問の答えを思い浮かべる。
あるいは、抵抗の末、抗えずに思い浮かべたのかもしれないが。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
このような状況になにかしらの動揺を覚えるのであれば、正気度喪失が発生する。
正気度喪失:0/1*慣れルールが適用される。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「さて。5問目。こちらは少し方向が変わるかな。これからは、仮定の話さ」
あなたは素直に質問の答えを思い浮かべる。
あるいは、抵抗の末、抗えずに思い浮かべたのかもしれないが。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
このような状況になにかしらの動揺を覚えるのであれば、正気度喪失が発生する。
正気度喪失:0/1*慣れルールが適用される。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「このまま正直に答えてほしいものだ」
あなたは素直に質問の答えを思い浮かべる。
あるいは、抵抗の末、抗えずに思い浮かべたのかもしれないが。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
このような状況になにかしらの動揺を覚えるのであれば、正気度喪失が発生する。
正気度喪失:0/1*慣れルールが適用される。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「次に行こうか」
あなたは素直に質問の答えを思い浮かべる。
あるいは、抵抗の末、抗えずに思い浮かべたのかもしれないが。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
このような状況になにかしらの動揺を覚えるのであれば、正気度喪失が発生する。
正気度喪失:0/1*慣れルールが適用される。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「残りも少なくなってきたね」
あなたは素直に質問の答えを思い浮かべる。
あるいは、抵抗の末、抗えずに思い浮かべたのかもしれないが。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
このような状況になにかしらの動揺を覚えるのであれば、正気度喪失が発生する。
正気度喪失:0/1*慣れルールが適用される。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「ああ。暗い質問をしてしまったのかな。それとも心浮きたつ質問だったのかな。
この端末では察せない。ただ記録するだけだからね。
さあ、しかし次の質問は気楽にいこう。そう、気楽にね」
あなたは質問の答えを思い浮かべる。
ただし、その内容は嘘だ。このような状況で真実を言うなど拒否したい。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「なるほど、嘘だね。
そう、嘘か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい?」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。
けれどそれはほんの一瞬の出来事。
自由を取り戻した体が、なにかにからめとられる。
ぬめぬめと、両生類かなにかの皮膚のような感触が体を伝う。服の下から四肢を拘束する。ちぎれんばかりに。
なにか声を上げようにもかなわない。少し開いたその瞬間、口の中を「なにか」が埋める。
ぬめり気のある皮膚は、タコの足か何かのように舌を、肌を吸い上げる。痛いほどに。
全身をおぞましくはい回り、吸い上げ、それだけでは足りぬと言わんばかりに排泄器官に侵入する。
声を上げようにもおぞましい足は口にとどまったまま。鼻もふさがれ、呼吸すら危うい。
目立つ穴という穴をふさぎ、毛穴まで埋め、最後とばかりに尿道に、女性ならばさらに膣口に侵入する。
あなたの体が快楽を拾うことはない。
痛みと精神的な苦痛だけを紡ぎ、全身がゆさぶられる感覚だけを伝える。
その感覚は、あなたの正気を強く揺さぶる。
正気度喪失:0/1d10
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
おぞましい拷問の感覚から逃れられずにいると、フ、と意識が途切れた。
「うんうん、まずは王道じゃないかな。罰ゲーム的な触手プレイ。別にこの触手はなにかをモデルにしているわけじゃあない、ただの職種。我々の想像かな? 宇宙の真理というわけでもない。ゆえに我々に関する知識が増えるわけでもないね」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの苦痛は幻だったということが。
幻だとわかっていても、痛みは本物だったということも、脳に刻み付けられたかのように分かる。
「ほらほら、こういう目に合いたくなかったら、次は素直に答えてね?」
軽薄な声が言う。
「では、次に行こうか」
あなたは質問の答えを思い浮かべる。
ただし、その内容は嘘だ。このような状況で真実を言うなど拒否したい。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「なるほど、嘘だね。
そう、嘘か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。
自由を取り戻した体が、なにかにからめとられる。
ぬめぬめと、両生類かなにかの皮膚のような感触が体を伝う。服の下から四肢を強固に拘束する。
なにか声を上げようにもかなわない。少し開いたその瞬間、口の中を「なにか」が埋める。
ぬめり気のある皮膚は、タコの足か何かのように舌を、肌を吸い上げる。危ういほどのやさしさで。
なにかの足のようなぬめり気は、そのまま全身を撫でさすり、乳房をなぞる。
救い上げるように締め上げ、乳首を吸い上げる。
あなたがそれを不快に思うかもしれない、快楽を拾うのかもしれない。
ただ、猫の舌のようにザラザラとしたモノが乳首を吸い続ける。
ふさがれた口から嬌声が上がるまで、執拗に。
正体も知れぬおぞましいなにかに快楽を与えられる。
その感覚は、あなたの正気を強く揺さぶる。
正気度喪失:0/1d10
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
あなたの足に、何かが伝う。
自信を拘束する「なにか」の粘液ではない、自分自身から滴るものであり、快楽の証が。
そう認識した瞬間に意識を失った。
「一問目を拒否した時の触手プレイは、痛いばかりに設定してしまったと思ってね?
快楽を与えるように調整したはずだが、どうだろう。まあ、どちらも幻。脳に直接叩き込んだ幻だ。
体はまっさらだよ、気にしなくていい」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの苦痛は幻だったということが。
幻だとわかっていても、快楽は本物だったということも、脳に刻み付けられたかのように分かる。
「まあ、そういったことが救いにならぬケースも数度見たが、ならばなおさら素直に答えていただきたい。次に行こうか」
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
あなたは質問の答えを思い浮かべる。
ただし、その内容は嘘だ。このような状況で真実を言うなど拒否したい。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「なるほど、嘘だね。
そう、嘘か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。
自由を取り戻した体が、なにかにからめとられる。
ぬめぬめと、両生類かなにかの皮膚のような感触が体を伝う。服の下から四肢を強固に拘束する。
なにか声を上げようにもかなわない。少し開いたその瞬間、口の中を「なにか」が埋める。
ぬめり気のある皮膚は、タコの足か何かのように舌を、喉を吸い上げる。
口からぬるぬると侵入を続け、体のどこか、腹のあたりでようやくとまる。
どこか――否。なぜかわかってしまう。分かるはずがないうのに、なぜか。
胃でとどまった冒涜的な脚が、一回りふくらむ。
ぼとり、ぼとり。そんな音が体の奥から響く。
あなたの胃がどんどん重くなっていく。液体ではなく、個体の重さ。胃に産み落とされたそれは「卵」なのだろう。
見えもしないというのに、あなたはそれが分かった。
決して実を結ばぬ、なにかを育むためのものではない箇所に、人あらざるものの卵を産み落とされる。
ありえない感覚に、あなたの正気は大きく揺らぐ。
正気度喪失:0/1d10
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
あなたの腹で、何かがうごめく。
腹の中のなにかが産声を上げるより早く、あなたは意識を失った。
あなたは質問の答えを思い浮かべる。
ただし、その内容は嘘だ。このような状況で真実を言うなど拒否したい。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「なるほど、嘘だね。
そう、嘘か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。
自由を取り戻した体が、なにかにからめとられる。
ぬめぬめと、両生類かなにかの皮膚のような感触が体を伝う。服の下から四肢を強固に拘束する。
なにか声を上げようにもかなわない。少し開いたその瞬間、口の中を「なにか」が埋める。
ぬめり気のある皮膚は、タコの足か何かのように舌を吸い上げながら、液体を吐き出す。
口をふさがれたあなたは、それを飲むしかない。
おかしな匂いはしない。味もない。ただ、体が熱くなる。
それは性的な興奮―――などではない。
男性であるならば腰がくびれ、尻がまろみを帯びる。乳房は膨らみ、性器がしぼむ。
女性であるならば、体から脂肪がそげる。手足が一回り大きくなり、陰核が膨らむ。
気が付けば、あなたの性別は反転している。
そこに生殖機能が伴っているのかはわからない。
ただ、本来そこにあるはずではない性器が不気味な足によって暴かれ・しごかれ、快楽を叩きつけられていく。
本来感じるはずのない快楽が、あなたの脳を焼く。
ありえない感覚に、あなたの正気は大きく揺らぐ。
正気度喪失:0/1d10
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
あなたの体は、無理やりに絶頂へと引き上げられる。
それと同時に、意識を失った。
「君たち人間は触手に多大な期待を与え過ぎだと思う。そもそもなんなんだ。触手って。わかっていないから色々属性がまじるんじゃないか? 定義がない属性に落ち着かなくならないのか? いや、どうでもいいことだが」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの苦痛は幻だったということが。
幻だとわかっていても、あの快楽は本物だったということも、脳に刻み付けられたかのように分かる。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
あなたは質問の答えを思い浮かべる。
ただし、その内容は嘘だ。このような状況で真実を言うなど拒否したい。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「なるほど、嘘だね。
そう、嘘か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。
けれどすぐに押し倒される。
手首をぬるい体温がつかんでいる。
ハアハアと忙しい息が顔にかかる。
まるで見たことのない、初対面のその男は、固くなった性器を押し付けてくる。
あなたがそれに声を上げるより早く、口がふさがれる。
いつのまにか脱がされたあなた自身の下着で口をふさがれ、太ももをなでさすられる。
あなたが抗うのか、諦めるのか。
どちらにせよ結果は同じだ。
あなたの両手首を拘束したまま、男は固くなった男性器を太もも同士の間にこすりつける。
あなたの性器を刺激するように、自身の欲望を満足させるように。
ずるりずるりとこすりつけ続け、やがて小さくうめく。
男の精液から垂れた精液は、あなたの脚を汚していく。
生ぬるいその感覚は、あなたの正気を強く揺さぶる。
正気度喪失:0/1d6
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
あなたの顔に、依然として忙しい息がかかる。
べろりと頬をなめ揚げられるおぞましさを認識した認識した瞬間、意識を失った。
「とりあえず、モブレ。それはR18のお約束じゃないかな。ジャンルによりけりだろうけど。
いやしかしまあ、本番はね。君がそのイベントを踏んだか知らないけど、さんざんやったしね。指向を変えてみようかと思って」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの光景は幻だったということが。
幻だとわかっていても、その光景が脳から離れない。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
あなたは質問の答えを思い浮かべる。
ただし、その内容は嘘だ。このような状況で真実を言うなど拒否したい。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「なるほど、嘘だね。
そう、嘘か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。ただし、一瞬だけ。
すぐに体の自由が利かなくなる。
それは動かないということではない。あなたのコントロールを受け付けないという意味だ。
あなたは、あなたの意志に反して「理想の相手」を犯している。
逃げるように、すがるように身をよじらせる相手を、好き勝手に犯している。
自身の体が意志に反して動くその状況は、あなたの正気を揺るがせる。
正気度喪失:0/1d6
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
「一昔前はこういった同人ノベルがそこそこにあったようだけどね。「弱ってる受け。萌え」っていうジャンル。
最近はどうなんだろうね。まあ、君には関係ないか」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの光景は幻だったということが。
幻だとわかっていても、その光景が脳から離れない。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
あなたは質問の答えを思い浮かべる。
ただし、その内容は嘘だ。このような状況で真実を言うなど拒否したい。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「なるほど、嘘だね。
そう、嘘か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。ただし、一瞬だけ。
すぐに体の自由が利かなくなる。
あなたは壁の陰に隠れるようにし、性行為を盗み見ている。
あなたの視界に、あなたの意中の相手が映っている。
その下には、その意中の相手に組み敷かれ、幸福そうにあえぐ人間がいる。
あなたの意中のあいてもまた、幸福そうにあえいでいる。
あなたのことなど見もせずに、幸福そうに、心地よさそうにあえいでいる。
なにか、強い感情であなたの意識がゆるがせる。
意識のどこかが白くかすむ。
そうしているうちに、意識がかすんでいった。
「寝取りは一定の需要があるみたいだよ。君の趣味かどうかは知らないけど。何しろ答えてくれなかったからね。まあ、いいけど」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの光景は幻だったということが。
幻だとわかっていても、その光景が脳から離れない。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
あなたは質問の答えを思い浮かべる。
ただし、その内容は嘘だ。このような状況で真実を言うなど拒否したい。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「なるほど、嘘だね。
そう、嘘か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。ただし、一瞬だけ。
すぐに体の自由が利かなくなる。
あなたは壁の陰に隠れるようにし、性行為を盗み見ている。
あなたの視界に、あなたの意中の相手が映っている。
意中の相手は一糸まとわぬ姿で天井からつるされ、全身をまさぐられている。
泣き、静止を乞う声が響く。
やがて影が重なり、無理やりに性器を挿入されているのだろうことが予想できる。
泣き、静止を乞う声がより大きくなる。
あなたはそれを見ている。見ているしかできない。
なにか、強い感情であなたの意識がゆるがせる。
意識のどこかが白くかすむ。
そうしているうちに、意識がかすんでいった。
「これもね、実際に試すと怒り狂う奴らが多いけど。割と需要があるジャンルみたいなんだけどねえ。君の趣味に合うかは知らない。答えてくれなかったからね」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの光景は幻だったということが。
幻だとわかっていても、その光景が脳から離れない。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
あなたは質問の答えを思い浮かべる。
ただし、その内容は嘘だ。このような状況で真実を言うなど拒否したい。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「なるほど、嘘だね。
そう、嘘か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。ただし、一瞬だけ。
すぐに体の自由が利かなくなる。
あなたは壁の陰に隠れるようにし、性行為を盗み見ている。
あなたの視界に、あなたの意中の相手が映っている。
意中の相手は一糸まとわぬ姿で天井からつるされ、全身をまさぐられている。
泣き、静止を乞う声が響く。
やがて影が重なり、無理やりに性器を挿入されているのだろうことが予想できる。
泣き、静止を乞う声がより大きくなる。
あなたはそれを見ている。見ているしかできない。
なにか、強い感情であなたの意識がゆるがせる。
意識のどこかが白くかすむ。
そうしているうちに、意識がかすんでいった。
「これもね、実際に試すと怒り狂う奴らが多いけど。割と需要があるジャンルみたいなんだけどねえ。君の趣味に合うかは知らない。答えてくれなかったからね」
軽薄な声に我に返れば、体の自由は聞かない。
ただ、分かる。
あの光景は幻だったということが。
幻だとわかっていても、その光景が脳から離れない。
軽薄な声が言う。おそらくそれは、あなたの回答など想定もしていない。決まりきったプログラム。
「では、次に行こうか」
あなたは質問の答えを思い浮かべる。
ただし、その内容は嘘だ。このような状況で真実を言うなど拒否したい。
カタリカタリ、わざとらしい音を立てて、ふざけた質問の代わりにあなたの答えが記されていく。文字になり記録されていく。
あなたの答えがすべて文字になり、記し終えると同時に、すうっと消えていく。
おどけたような声は言う。
「なるほど、嘘だね。
そう、嘘か。
それもまた一つの回答だ。抵抗できる余地も設定した。
人の平均値より高い精神力を持つならば、あるいは運が良ければ、抵抗できる余地を」
「しかし、ね」
「こういった、理不尽なエロゲ展開で、我を通すと、失うものがあるとは思わないかい? 1度目か、それ以外か。君にアナウンスをしている私は知る由もないが、まったくもって物好きだね」
声が響くと同時に、あなたは体の自由を取り戻す。今度こそは、本当に。
そして顔を上げると、そこにはあなたの<理想の相手>がいた。
それは実在する人間かもしれない。そうでないのかもしれない。
ただそこにいて、あなたの望むままの言葉を紡ぐ。
あなたの体は今自由だ。
あなたは理想の相手に、望むままの言葉をかけられるし、望むままの触れ方ができる。
そしてその相手は、あなたの理想の反応を返す。
だからこそ、あなたは気づいてしまうだろう。あるいは、この忌々しい空間に「気づくように調整された」のか。
目の前の相手は理想の相手だ。
自分の望むまま、想像を決して超えることなき作り物。
それと二人きりで、得体のしれない空間にいる。
そのことは、にわかに胸を冷たくする。
正気度喪失:0/1d3
(一時的発狂は気絶で固定。不定はセッション後持ち帰り)
わずかにあなたの正気が揺らいだ瞬間、声がする。
それと同時に、理想の相手という不自然な幻も掻き消えた。
「では、これにて質問は終了だ。別に本腰を入れているわけでもない。適当な調査だからね、こんなものさ、
特に報酬はないよ。あるわけがないじゃあないか。
君からいただいた回答は、我々が有効に活用しよう。そう。我らが神、知識の泉。人の混沌と狂気を望む、我らが神に仕えるために。
人の苦悩はかの神への供物。
人の歓喜はかの神への供物。
価値があるとは思わぬが、アレは狂気を望むのだから。
より効率的に君たちの狂乱を集めるべく、此度のデータを利用しようじゃあないか」
「だから我らは君たちを殺しはしない」
「この、不条理な夢を。
忘れるまで抱えていってくれたまえ、親愛なる君よ」
声が途切れる。
体の自由を取り戻す。
しかし、あなたが何かをするより早く、体が落下していくことが分かる。
できるのはせいぜい、声をあげることくらいであろう。
ドスン、と体がなにかに当たる感触を覚えた。
とある町の郊外にはミ=ゴが潜んでいる。いやだってほら。町に潜んでると人よりつかなくなるから。
ミ=ゴは人を使い、天然石を使った雑貨屋を営んでいる。
その目的は人にいくつかの質問を投げかける端末を配ること、および店に来る人の観察。別名、道楽。
道楽など存在しないはずのミ=ゴという種族ではあるものの、ニャルラトホテプを信仰しているうち「感情をいう不合理を分析してこそ重質な狂気をニャルラトホテプに献上できる」という結論に至ったのだ。ちょっとバグったミ=ゴ達である。
そんなわけで、探索者は冒頭でミ=ゴの技術によって生み出された金属片をもらう。(コースターの中に仕込んである)(平凡な見せかけがかかっているので気にかかることもない)
その小さな金属片は夜になると探索者の脳内に侵入。いくつかの質問をなげかけ、その答えをミ=ゴへと発信している。
ただそれだけといえばそれだけであり、ただそれだけなのでSAN0への救済はない。
すべては「感情のデータ集める」ため。今回はたまたまセクハラめいた質問だっただけで、もっと哲学的な質問をするパターンも、もっとかわいらしいパターンも存在する。
ちなみに最後で割れているのはコースターにしこまれたオリジナルAF。探索者の脳に侵入し、ミ=ゴがあらかじめプログラムした質問を答えさせ、ミ=ゴ達に発信する小さな金属が、役目を終えて割れた音である。