「新シキ世界/アウター・プロトコル」が今もじわじわつらい

 ネタバレしかないプレイ日記。
 とりあえず初ちゃんがかわいくて胸が苦しい。探索者はたぶんもっと胸が苦しい。
 


八神初さん(福田様)

 かわいい。怪しいと思ってたけど。かわいい。目覚めたら恋人と名乗る神経太いな!って思ったけど。ダイスですからね。そして初ちゃんだからね。言うよね。本当普段通りなんだよな。って思いました。でも地味な違いが不安。そしてオーバーリアクションでかわいい。本来は動き回りそうだなぁ、初ちゃん。ことあるごとに手をつなぎたがるのかわいいよ。人前でも照れないのすごいよ。どんな付き合い方してたんだ。って思いました。あの二人の付き合ってる期間、幻だったけど。というかあの三日間しか初ちゃんが存在せず加茂井が元の世界から来たならあの猫下着は…矛盾を感じないために必要なアイテムだったのかと思うと…爆笑しますね! 後かたくなに帰りたくないの可愛いよ! もう一緒に寝よう! 寝たかった! あの野郎! 無駄な抵抗を…!
 そして二日目もじわじわ怪しいとは思ってたんだけどさあ。やっぱりかわいいじゃん。お蕎麦屋さんでしれっとアイスを頼むおねだりっぷりがかわいいよ。あの二人のデートって大概あんな感じなんでしょうね。動じな過ぎて怖いところもあったけど。夜もあまりにかわいく。あんなの惚れるしかないだろって思いました。でもあのお酒を飲んで「楽しいことしたい」って言ってたのの裏を考えると…とてもつらい。自分は消えるってわかってたのかぁ…。つらい。それで惚れ直させるって言ったのか。男前。寝てるのベッドにひっぱるとか本人がしたいことかと思うとちょっと複雑になるけど。かわいい。
 三日目はこう…確かにお助けNPCだと思っていたけどさ!って気持ちでしたね。もういかにして彼女に笑ってもらうかにすべてを込めていた気がします…でも銃を取り出してなにもないが無理がある…そしてSANチェック強ぉい…!って思った。というかどの初ちゃんでもどの状況でも精神分析は頭なでるのかぁ。そんなんだからこんなんになるんだよ。って思った。
 消えるのが確定してからはなんか世界系のヒロインのようだったなぁ…と。まあ世界系のヒロインみたいなもんだよなあ。加茂井にとって認識できる世界が初ちゃんだけだもん。二人の世界だったもん。オリジナルへの嫉妬を特に口にしないのが妙につらいですよね…。しかたないね、って感じで。満足しちゃってる感じで…どこか別の世界でしあわせになってるといいですね、あの二人…。
 帰ってきてからは本当変わりなくてほっとしたんですが。なぜ好きな子の前で性癖披露大会をしなきゃいけないのか。いや、別におかしいことじゃないんですが。でも気まずいよ。なぜなら加茂井の本来の性癖とは微妙にずれてるし。枯れ果てていたから。目の前の初ちゃんが最高に好みと言える明るさもないから…! しかもあの話の前後で膝に乗せ始めるのかと思うと笑うしかない。最初から最後までバカップルだった。

シナリオ関係

 最初は新シキ世界にいったと思っていたわけですが。そしてあの加茂井君が本物かどうかあやしいというか。それこそシナリオのためだけに生まれた何かしらかと思いましたか。そうかあ、こうなってくるかあ、と素直にうなりました。ご、ごめんねいつももてあそんで…でも基本的に幸せになってほしいと思ってるから…!あともてあそんでるのはダイスだから…!って2重の意味で胸が痛むシナリオでした。あと初ちゃんかわいい。
 1日目というかしょっぱなに関しては「原作というか現実世界にまぎれこんでしまった探索者」なのかな、と思っていたんですが。本当違和感あるんですよね、初ちゃんの状況。あまりに元気なんですよね。本当マジなんで。…あれを見た時「ここでは元の世界の悲劇はない」「そういう世界で暮らさないか」って言われるのかなとめちゃくちゃ警戒しました、実は。
 そしていきなり死んだときは「これは死んだせいで加茂井は記憶を失っているのでは? そういう、セーブロード的な感じになってしまったのでは…?」と思ったんだけど。覚えてるんだよなあ。まるっと1日覚えてるんだよなあ。隣の初ちゃんがかわいいのも覚えてる。こいつ記憶をなくす前の自分に嫉妬し始めてそうだなとも思ってた。…のは、ともかく。
 色々原作再現名の分かってくると素直にワクワクしますね。いや、ワクワクしてる場合じゃないんだけどさあ。捜査だけであまりに危険がなく進んでいくから、これはもう探索者が知らないうちに色々事態が進行していて、後手に回るの前提なのかなー、って…。何か止められるのはラストだけなのかなぁ、って。じゃあもう隣にいる口説き直してくれるらしい愛らしい生物と戯れててもいいのかなぁ、って。あんなことに。
 というのはちょっと冗談だけど。あからさまに神話生物からんでたんでねー。もうマトモに解決はできなそうだな、と思っていたし。やっぱり初ちゃんの状況の相違はかなり気にかかりましたねえ…。色々と。そう思ったら家はばっちりあのままで笑いましたけどね…同居しはじめてからのセッション4回目くらいで明かされる衝撃の真実。ワンフロアぶちぬいた豪邸。実家もかねているにしてもあまりにでかい。加茂井はよく正気を保ったな。御厨さんのあれこれに関して。って思った。
 そうして和んでいるときにキーパーから連絡くるじゃん? キーパーってなんやねん。って思うよね。そして洋館があれじゃん? あれっていうか、ニャル様の影が隠れてないじゃん? やだおうち帰る。って思った。でもおうちがない。いやあるけど。おうちが!洋館を出たらどうにも戻れなそうだったよ! 笑う! 洋館に閉じ込められると思ってたなぁ、という気持ちと「そういえばMAPに電波塔がある。つまりここのイベントが残ってる」って気持ちが混ざり合い不思議な気持ちになりました。ミ=ゴが出てきてふっとんだけど。
 いやだって、ミ=ゴですよ。無理でしょ。素手で倒すの。逃げられないというアナウンスが入った時点でこれはなにかしらの負けイベントだと思ってたよ! 例の刑事さんが助けてくれるのかと思ってたよ! 逆だったよ! 刑事さんニャルかよ! あ、でも言われてみればしっくりくる…!って思いました。あとミ=ゴの出目が良すぎる。初ちゃんが死ぬ姿一生忘れられないんだろうなって思います。あれは…うなされる。そしてあんなことされた状況であの刑事さんと協力できないよ…協力できる感じじゃなくなるよぉ…!
 そして真実が分かってからはまあ、色々と疑問に思ってたところが消えはしたけど飲み込めない。え、そうなの?目の前の初ちゃんいつものじゃないの? というかこの限りなくパチモンくさい加茂井本物か…、どっちもコピーというか、並行世界的なアレかと思っていましたよ…。え、違う立場なのが痛い…胸が痛い…。
 メタ性については「そっか、上位への反乱か。王道だね」って感じで非常に飲み込みやすかったのですが! 本当に! 初ちゃんが同じ立場じゃなかったのが痛いというかヤダヤダこっちの初ちゃんとも幸せにくらすぅ…というか…PLがモンペになったし、加茂井は何とも言えない気持ちになりましたね…「え、そんなこと言われても。無理。信じられない」と思うし。「え、こいつが作り物なら俺も作り物だから特別扱いされれる理由が分からない」「というかコイツが落ち込んでると胸が痛い」みたいな。あれ? あいつあの状況でなお初ちゃんのことしか考えてない…のか…!?
 ラストの処理に関しては「うん、宣言だけでダイスふらなかったもんね。なにかもう一段あると思っていたよ!と思いました。しかし結局ダイスをふらなかった。割と親切なニャル様。と言いたいところですが山場はニャル様へのゲーム的なSANチェックだったのだな、と…わあいニャル様にしては良心的なSANチェックだー。生きれるぅ…と…ひやっとしました。やっぱりヒヤッとはしました。とりあえずVSニャル様に関してはニャル様じゃなく彼女の名前を呼べたのでそれで満足ですよ…彼的には彼女は「上位に喧嘩うる邪神」ではなく「おかしな主張をしおかしな力を使う人間」なので…、名前で呼びたかったんだ。
 そして邪神を返してからがむしろ本番だった。分かっていたんだ…初ちゃんが生き残らないだろうこと…PLには…。でも探索者は認めるわけにはいかなかったんだ…好きだから…好きだからぁ…!
 記憶残すか残さないかのアドリブは最高に興奮しましたありがとうございます! PLは残したくない。けど加茂井的にはあのまま初ちゃんが消えるのは嫌だ。え、残す? のーこーす…?とい…そもそもこいつ上位世界認めてないのに記憶戻った自分をそのものだと認識できるかな。消えた初ちゃんがこんなに好きなのに? 無理じゃね? 自分も元とはもう違うとか言い出さない?…という気持ちになりまして。そうなった結果、天真爛漫な方の加茂井君も怖いこと言いだした。そうか。仕方ないね。初ちゃんが好きだからね。目の前で死なれたり消えられたりつらかったんだね。って思いました。やってて楽しかったですけどね。「あの八神初は俺のだよ」。元の初ちゃんにも渡したくない。元も自分にはもっと分けたくない。

 帰ってきたからまあ、一瞬ひやっとしましたが何事もなく日常を続けられそうで安心しましたよ…。加茂井は上位の存在がどうのこうのはさほど信じないんじゃないでしょうか…。彼、元々無意識に神を信じているから。神は自分たちを助けてくれない敵な意味で。世の中格差ありすぎるからそういうのコントロールしてるのがいるとしか思えない的な意味で。いいこと続くと悪いことあるんじゃないか的な意味で。ということで幸せになると不安になる情緒不安定です。ははは。

 シナリオ全体の感想としてはメタなことをどう受け止めるかがロールできて楽しかったけど本当NPCは別立場なの考えなかったな、と。新規なら間違いなく考えたんですけどね。盲点だったね。その中でも一等かわった存在、継続探索者がすごくじわじわ来ますね。継続だからつらかった…都合よく作られた存在が痛かった…! …元の加茂井も「こいつ俺に都合がよすぎて怖い」ってたまに思ってるけど…! そして三日間の加茂井も「うん…都合がいいなとは…思った」みたいなところあるけど…! ともかくつらかったしその分楽しかったです! 鉄塔の上で最終決戦で花があるしね!
 改めて、素敵なシナリオ回してくれてありがとうございます。またこの二人でどっか行きましょうね…今度は二人でいれるのを…今度は二人でいれるやつを…!  2019/11/15
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