「白夜の歌」をかけぬけてきた(ネタバレ)

 ネタバレしかないプレイ日記です。色々感極まってはいる。
 優しくて切なくてロマンチックでやっぱり切ない。あと、拳銃はいいものです。




高ノ宮 園美さん(のあ様)

 切なくて愉快なマダムだったなあ…序盤つい色々お任せして申し訳なかった。あと拳銃がかっこよかった。中央管理室では猛威をふるっていましたしね! ラストもなんだかんだでダメージ入っていましたよね。銃はやっぱり強いしかっこいい。銃弾6発出てきたときはちょっと笑ったけれども。
 個人的に最初の方のおのぼりさんというか観光客っぽいロールとか、お金出しているのウチなのにー、みたいな、お金持ちロールが最高でした。息子さんとは何も似ていないように見えてマイペースっていう共通点があったのかもしれない。いや。どうだろう。みたいな。でも途中の一時的発狂本当好きというか辛いというかやめてくれそのロールはplに刺さる最高です。みたいな。統括するとなんというか声色が超好きだった。
 そしてシンちゃんに歌教えるシーン最高でしたね。雑談も含め。きっとドラマチックになってる。シンちゃんに最後ハンカチあげてお父様に言及する辺りもめっちゃ好きでした。
 好きだったからもっとこの方ロール見たい気もするけど穏やかに生きていってほしい気もします! 楽しかった!

西沢 健さん(すけ様)

 クセのない設定から繰り出される味のあるセリフの数々が秀逸。彼のあふれる男気はなにかを救っていそう。まさか、まさか二回もアレを食うとは…!すごい男だ西沢さん…!オルフェにも実に友好的だったし、オカルトにいい感じにはしゃぐし、色々とすごかった…!
 要所要所でとてもいいクリティカル出ていましたよね。「俺は医者だー」が好きでした。あと最後とか本当最高でしたね! 技能の関係上とはいえ迷いなくシンちゃん守るのかっけーなと思っていました。実は最後の出目「あ。ダメかも」とうっすら諦めていました。
 全般的に「すっげーいい人で優しいんだけどなんか変な人」でしたね…ツイッターでの発言だったかもですが、「お金持ちに媚びることにします」に笑いました。この自宅警備員色々と強い。逆になぜ今まで家に収まっていたのか。かと思うと最後家を出るのを決意していたし。本当色々とおいしかった…!
 ぜひ将来的にお医者さんになってほしい。もういっそ開業して白原雇ってください。というのはどうでもいいけどまた見たいよその後の西沢さん。

シンちゃん

 可愛い切ない可愛い畜生おいていきたくなかった…! どうみても人間じゃないしやっぱり人間じゃなかったし現実世界には連れていけないんじゃないのかなあという予感はあったんだけれど。やっぱりいざ別れるとなると切ないし悲しい。でも無理やりつれていくとアレなら、やっぱりつれていかなくて…よかったんですね…
 最初色々もの知らずぽいからさあー。お父様の意思とか伝えなきゃダメかなーって思って色々見聞きさせましたけどね…それがラストにつながったと思うと切ないなあやっぱり。一人ぼっちじゃないけど。オルフェはいるけど。
 清楚なぼたんさん。とつっこんだりしたけど実に可愛かったしいたいけだったし守りたかった。しかしもう…守る必要もなくなってしまいましたね…強くなったね、シンちゃん…
 むしろ迷走するPLに困っている感じがあってそこも可愛かったよシンちゃん…元気にいきてね…復旧した世界で会いにいきたい…!

シナリオ関係

 最初はまあぜんぜんわけ分らないなりに、地図を見た瞬間嫌な確信はありました。過去か未来か平行世界かは知らないけどここは壱岐島だ。自分から気づいたらSANチェック軽くならないだろうか。と。…まあ無駄なあがきでしたね色々と!
 いや本当、最初は色々と考えていましたが。なんというか、世界全体に美しくも「もうすでに積んでいる」感がパなかったので。途中から真相推理は投げてたなあ。流れに身をまかせていた。シンちゃんはたぶんアレでお腹壊さないってことは人外なんだろうけど、助けてくれたし。オルフェは謎生物だけど、シンちゃんの言うこと聞くなら悪いもんじゃないだろう。みたいな。シンちゃんにあれこれ聞かせるかは微妙に迷いましたが、シンちゃんの誕生日がパスワードだしさ…シンちゃんもシンちゃんでなにもわかっていない感があったしさ…ちゃんと知らせなきゃダメかなー、と。お父様は切なかったんですね。でもちょっと猫かわいがりしすぎだったんじゃないっすか。シンちゃんは…シンちゃんは自分で物事を考えられるいい子だったよ…!
 描写といい音楽といい実に綺麗でしたね…ひんやりと寂しい世界を歩いているイメージ。いや。道中は割と愉快だった気もしますが。浮かんでいる情景はずっとシーンとしたちょっと物悲しい世界でした。…だからシンちゃんおいていくの嫌だったんだよぉ! 彼女の意思を尊重したいからしたけどぉ!
 シンちゃん…シンちゃんあんな…意思とか薄弱な感じだったのに…最後に道を決めてしまった…大人になったね…とほろりと来ました。
 ロール的にはまた会えるみたいなことを言ったけど! PL的にはたぶん現代ではシンちゃん動いていないんだろうなあ! と思っていたので! もう切なさマッハですね。本当残ろうかと迷いました。虚になりそうだなと思ってやめましたが! ならないなら残ればよかったなあ! 一緒に新世界を作ろうよ…
 それにしても綺麗で重厚なシナリオな割に小ネタ遊び心ありましたね。なんだったんだ、あのちょっとムカツク研究者。なんだったんだ、あのクトゥルフの時計とか、謎のあのなんか、あのすごいのとか。メタぁ。クスッときて楽しかった。
 赤い花の描写とか最後のシンちゃんとか切ないくせに希望をちらちらと美しくちらつかされるのが辛い。なんていうか、こう。あああ。ってなる。あの子はずっと一人で歩いていくんだろうか。いや一人と一匹だけど。旅路で世界が回復するにつれて鮮やかなあんなものやこんなものを見られるといいなあ。本当にさ…本当にさ…最初なにもわかっていないっぽかったから「ちょっと大丈夫かこの子」って気持ちで見てたんだけどさ…歌を頑張って覚えようとするし、最後自分で決めてしまうし…本当に…親子の愛と娘の成長物語でしたね。すごく、綺麗だった。でもほろりともくる。
 楽しくも美しいシナリオを回してくださったKPと、楽しい旅路をくれた参加者に感謝を。またなにかしようね! 次は私そろそろKPしたいなあ!
2017/01/23
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