病院で目覚めた私の手に、不気味なミサンガがあった。
 あの日のことを、あの屋敷を。
 そしてなにより、あの涙を。
 忘れるなといわれた気がして、ゾクリとした。

彼女を想う

 あの少女に導かれ、病院で目覚めた日から―――
 どのくらいたったのかは、曖昧だ。
 だって、あれからあいろんなことがあいまいで。
 確かなことは―――ミサンガが。
 あの日の証のように、ミサンガが。私の手に。いつまでも。捨てようとしても、ここにある。

 カチリカチリと、スマートフォンをいじる。
 あの少女の声は、もう、聞こえない。
 でも。  成仏なんてしないっていった。
 あの人は死んでしまった。
 あの子も死んでしまっていった。

 みんなみんな、死んでしまっていた。あの場所。

 私も、一緒にいた人達も、死んだはずで。
 出も生きててて。
 でも。でも。でも。

 ああ―――
 もう、なにが本当か、嘘か。わからないの。

 ぼんやりと部屋の天井を見つめる。
 頭が痛い。心が痛む。
 でも、お腹は減るし、眠れば健やか。
 まったくもって、順当に生きてる。
 ああ、こんなに痛いのに。
 私はたぶん、全然平気で。本当に、滑稽なくらい今日を生きていて。
 歌とか口ずさむと、やっぱり楽しくて。

 楽しいことが、どこかで後ろめたい。

 腕にまいたミサンガをにぎりしめる。
 一度ははずして、でも、結局こうしてまいているミサンガ。
 これをくれた少女を思いだす。
 あの子は、あの人は。

 今。どうしているのだろう。


 ということでめっちゃ悩んでいるようですがこの子まだSAN値余裕しゃくしゃく。つまりエアトラウマ。
 もしなにかで続投したら今度こそ誰かを助けなきゃとか思うかもしれませんが。

 しかし楽しいセッションでした。
 あと実にダイスがあらぶりすぎなセッションでしたね!お兄ちゃんどいてソイツ殺せないを思い出しました。お兄ちゃんのせいで殺されかけてたけど。渡辺さんが。
 渡辺さんには本当に申し訳なかったなあと思います。途中で半分寝てるし悪手をひいたっぽいですし本当申し訳ない。あのシャンデリアそれ用だったんだねー。へへへ、みたいな…
 うん。本当に色々と面白いしまたいつかやりたいシナリオでした。改めて他の参加者様と、KP様へ勘者を。
2016/07/17
 目次