あなたは『部屋』にいた。(そら豆様)のSS風ログ。
太文字はシナリオ引用部分です。割とぞわっと怖くてとても楽しかった…
シナリオログ




















あなたは『部屋』にいた。

貴方は自分の部屋にいた。
いつもは直ぐに寝付ける体質の人でも、その日は何故か眠れず、何度も寝返りを打っては戻り、打っては戻りを繰り返していた。

【聞き耳】
CCB<=80 【聞き耳】 Cthulhu : (1D100<=80) > 4 > 決定的成功/スペシャル

《あなたは部屋の隅を1箇所確認しました。》

(…なに?)


成功→それが、部屋の左手前、丁度天井辺りから聞こえた事に気づく。

上の階の住人?それともネズミ?
それにしては、まるでノックのような音だったなぁと、貴方は思う事だろう。

電気を付けようとしても、何故か付けることが出来ない。
ようやく目が慣れ、何となく部屋の輪郭が掴めるようになった。
これで動けそうだ。

(これは…。おかしなところにいってしまった?)

貴方は音の正体が気になって立ち上がり、音の方を探しに行こうとする。
原因を調べなければ。

*耳を澄ます
【聞き耳】
貴方は目を閉じ、最初の音がした方へ耳を澄ます。
CCB<=80 【聞き耳】 Cthulhu : (1D100<=80) > 37 > 成功

成功→かすかだが、音が始まる前と、最後に甲高い『ツー』という音が聞こえる。
追加で【アイデア+10】or【知識+10】

CCB<=80 【知識】 Cthulhu : (1D100<=80) > 92 > 失敗
CCB<=70 【アイデア】 Cthulhu : (1D100<=70) > 23 > 成功

成功→これが『モールス信号』である事が分かる。調べれば、この音が何を意味するか分かりそうだ。

*携帯で調べる?

・音の正体を携帯で調べようとする

携帯は、充電していたのにも関わらず、充電が残りわずかしかない。どうやら入力して調べられるのは1回限りのようだ。
(※1度しか調べられません。じっくり考えて入力しましょう)

(これは、おかしい)
(何かに知らない間に巻き込まれた…んだろうな)
(…救援は、無理だろう)

(呼びたいけど。…充電切れは、困る)

さて、なんといれようか?
(※1度しか入れられません!慎重に入れてください!)

*『モールス信号』

『モールス信号』→モールス信号のページを見つける。
モールス符号(または、モールス信号)とは、電気信号で送る文字コードである。
短い音と、長い音の組み合わせでひらがな、数字、記号を相手に伝える事が出来る。

日本では、短い音を『トン』、長い音を『ツー』と表現する事から、『トンツー』とも呼ばれる。

これより先、壁から聞こえる音を理解する事が出来る。
そしてその下に、オカルト板へ続く広告が貼られている事に気づく。

「…ふ」
「よりにもよって、オカルト、ね…。
 オカルト。…好きね、みんな、こういうの」

オカルト板には、『部屋の四隅を見るスレ』というスレッドがおどり出ている。


*『部屋の四隅を見るスレ』を見る

部屋の四隅を見てから寝ると、幽霊に会う、恐ろしい夢を見る、金縛りにあうという都市伝説が書き込まれていた。

【目星】
実際に試した人の書き込みも多数あるようだ。
CCB<=85 【目星】 Cthulhu : (1D100<=85) > 18 > 成功
成功→一つだけ、『奴に電話をかけろ。』という書き込みがある事に気づく。


そのスレッドを見終わったすぐ下に、つい最近更新されたスレッドが出てきた。

スレッド名は『さとるくん』と書いてある。

「…王道」

「…サトル君は、四隅と関係ないでしょうに」

*『さとるくん』のスレを見る

『さとるくん』とは、ある特定の方法で呼び出すと、一つだけ、自分の質問になんでも答えてくれる、という都市伝説だ。
ただし、この時絶対に後ろを振り返ってはいけないのだという。
振り返ったら、あの世へ連れ去られてしまうのだそうだ。

?さとるくんの呼び方
@公衆電話へ行き、10円玉を入れ、自分の携帯へ電話をかける。

A留守番へ『さとるくん、さとるくん。いらっしゃいましたら、お越しください』と3回唱えて、電話を切る。

B携帯電話の電源を切り、さとるくんからの電話を待つ

C24時間以内に、電源の入っていない自分の携帯に、さとるくんから電話がかかってくる。

D『後ろにいる』と言われた時に、『自分が1番知りたい質問』をさとるくんにすると答えてくれる。
※質問は、自分が答えを知らない質問をする事。
※この時、絶対に振り返ってはいけない。

Eさとるくんは最後に一つだけ、貴方に質問を投げかける。その質問に答えること。
※この質問には、絶対に答えなくてはならない。答えないと、怒ったさとるくんがあの世へ連れ去ってしまう。
【目星】

「…そう。あの世、か」

CCB<=85 【目星】 Cthulhu : (1D100<=85) > 29 > 成功

しばらくその画面を眺めていると、目の前で新しい書き込みが書かれる。
『今、これを見ているということは、
君もアイツに魅入られたのだろう。
奴の言葉に気を付けろ。返事は1回きりだ。最後まで、しっかりと聞くんだ。』
【目星】
(※前回の目星を失敗している探索者は、目星-10の補正が入ります)

CCB<=85 【目星】 Cthulhu : (1D100<=85) > 43 > 成功
成功→『それから、部屋の隅は全て見るな。アイツに魅(ここから先は文字化けしている)』


貴方がハッとした頃には、スレッドの端からどんどんと文字化けを起こしている事に気がつく。

ここで、ぶつり、と携帯の電源が落ちた。
どうやら、電池が切れてしまったらしい。

「…もう魅入られてそうなんだけど」
「そう。まだ、先があるの」

「…そう」

*音の正体を突き止めに行こう。
【聞き耳】
《あなたは部屋の隅を1箇所確認しました。》
*音の意味を理解している場合→12ページへ

*この音が何か理解している
モールス信号であることは分かる。
そしてここの『とん、とん…』という不規則な音と音の間に、1番最初に聞いた『とん、とん、とん、とん…』という音が聞こえる。

モールス信号を調べた結果、何かの数字の羅列を表していた。
【アイデア】
CCB<=60 【アイデア】 Cthulhu : (1D100<=60) > 37 > 成功

これが『自身の携帯』の番号である事が分かる。

「…やっぱり、もう魅入られてる気がするんだけど」

ふたつの隅を調べ終えた。
まだ手がかりはないだろうか?

【目星】と【聞き耳】

「…まあ。言っても仕方ないわね」


【目星】
CCB<=85 【目星】 Cthulhu : (1D100<=85) > 17 > スペシャル
貴方の足元に何か白いものが落ちている。
拾い上げてみれば、それは1枚のメモだった。
暗い場所であるにも関わらず、何故かそのメモの内容を読むことが出来た。

『公衆電話なら、君の瞼の裏側にあるよ』

裏側に『早く僕に会いに来て』
と、書いてあることに気付く。

なんの意味か分からない。

「…まぶたの裏?」

「……目を閉じろと?」

「………そんな会いたがられても……」

CCB<=80 【聞き耳】 Cthulhu : (1D100<=80) > 89 > 失敗
失敗→部屋の右奥の天井と、右手前側の天井から、音が聞こえる。
ただ、右手前側の天井の隅は見てはいけない。貴方の本能がそう告げるだろう。

「…あとはどうしましょうか」
(助けを呼びたくても…呼ぶための道具がこれじゃあ、ね)

*天井は調べないor調べ終えた


貴方は、少し考える事にした。

その間も、音は一向に鳴り止まない。

…それどころか、徐々に変な音も聞こえ始めた。

トン、トン、トン、トン
カチカチ、カチカチ
クスクス、クスクス


じっと耐えるしかないのか…?

張り詰めすぎたのか、とても疲れた。なんだか眠い気もする…。
眠ったら、この夢から覚めるのだろうか?

(見るな、といわれたなら。これ以上見るのはやめましょう)

(書き込み主がこちらを害する可能性もあるけど…それよりも、「さとるくん」よ)

(…この流れならホンモノでしょうね)

(…まぶた、か)

【アイデア】
CCB<=60 【アイデア】 Cthulhu : (1D100<=60) > 34 > 成功

アイデア成功

『公衆電話なら、君の瞼の裏側にあるよ』

あなたはふと、メモの内容を思い出す。
瞼の裏側、ということは…。

(目を閉じる。…それしかなさそう)

*布団に入り眠る

貴方は布団に入り、目をつぶる。

すると、今まで寝付けなかったのが嘘のように、貴方の意識はまるで誘われるように落ちていった。






ハッとして目を覚ます。
そこは見知らぬ場所だった。


硬い地面と砂利の食い込む感覚に不快感を覚えながら、体を起こしてみると、どうやら道路の真ん中に倒れていたようだった。

夜の道路を街灯が照らしているが、数がまばらであり、街灯から少し外れると、そこから先は光が届かない暗闇が広がっていた。


【目星】or【聞き耳】

CCB<=85 【目星】 Cthulhu : (1D100<=85) > 36 > 成功

40

*どちらか成功している

貴方は、ふと視界に四角い箱を見つけたかもしれない。
または、『こっちだよ』と、誰かに声をかけられたかもしれない。


導かれるまま進んでいくと、そこには公衆電話が置いてあった。

「…久々に見た」

*公衆電話へ近づく→41ページへ
*公衆電話に近づく

公衆電話は、長年使われたように所々塗装がはげ落ちたり、蜘蛛の巣が張っていたりしていた。

*公衆電話を調べる

【目星】

CCB<=85 【目星】 Cthulhu : (1D100<=85) > 42 > 成功

成功→
公衆電話は、外見そこ古びてはいるものの、中の公衆電話も電気がついている。
電話をかけることは出来そうだ。

ふと、茂みの中に丸まった紙を見つける。
広げてみれば、そこには10円玉が入っていた。
紙には『お金を忘れたおバカさんへ』と書いてあった。

「…寝る時にお金はもってこないでしょうに」

*公衆電話に入る
貴方は誘われるまま、公衆電話の中に入る。
公衆電話に入ってふと、そういえば…と、
*携帯はどこ?
お金はあるけれど、携帯を忘れてしまった。
慌てて服の中を漁ると、ポケットの中から、紙に包まれた大きめな何かが出てきた。

広げる前に、何か文字が書いてある事に気づいた。
『電話は1度きり。悔いのないように。』

広げてみると、中身は携帯だった。
広げた紙を見てみれば、『携帯も忘れちゃったおバカさんへ』と書いてある。

携帯を試しに動かしてみるが、電源も入っており、ちょうど、『さとるくん』のスレッドが開いている状態になっていた。

「………」


*電話をかける

あなたは、10円玉を公衆電話に入れる。
恐らく、かけられるのは1度きりだろう。

さて、誰に電話をかけようか?

(…ここで大切な人に、とかやったら、届くのかしら、電波)
(………。やめましょう。10円しかない)

*自分の携帯にかける

*自分の携帯にかける


貴方は、『さとるくん』のスレッドに書いてある通りに、自分の携帯に電話をかける。

そして言葉を紡ぐ。
「さとるくん、さとるくん。いらっしゃいましたら、お越しください。」 

間違えずに3回唱え、携帯の電源を切る。

特に行く宛も無いため、そのまま公衆電話に立ち尽くしていると、手元の携帯から、聞き覚えのある音楽が流れる。


携帯の着信音だ。
画面には「非通知」とだけ記され、通話を開始するボタンが赤く光っていた。


ボタンを押すと、

『僕、さとるくん。今、きさらぎ駅にいるよ。』

と聞こえ、ぶつり、と通話が切れた。


その後も繰り返し電話が鳴り、

『今、○○駅にいるよ。』

『今、近くのコンビニの前にいるよ。』

『今、暗い道路を歩いているよ。』



『今、
君の後ろにいるよ。』
電話の声が、二重に聞こえた、気がした。

CCB<=(18*5) 【POW】 Cthulhu : (1D100<=90) > 66 > 成功

「絶対に振り向いてはいけない」
「質問をしなくてはいけない」

あなたはふと、スレッドに書いてあった言葉を思い出し、振り向きたい気持ちをぐっとこらえた。

そして、あなたは質問をさとるくんに投げ掛ける。

(そんなの、きまってる)

『ここから出るにはどうしたらいい?』

あなたの問いに対し、さとるくんは優しく返事をする。

「そうだね。君は質問を用意出来た。ひとまず帰る為の条件を1つ満たしたよ。
後は、僕の質問に答えるだけ。…返事次第では、君を返せなくなっちゃうけど。」

ふふっと、笑う声が聞こえる。
その声に、悪寒が走るのを感じる。
(1/1D2のSANチェック)
CCB<=85 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=85) > 17 > スペシャル
SAN : 85 → 84

(これは、間違えたら死ぬのでしょうね)

*質問を終えた後

『じゃあ君の質問に答えた事だし、次は僕からの質問ね!

この質問には「はい」か「いいえ」で答えてね!』

さとるくんは急に明るい、弾むような声で続ける。



『..キュル蝦佩..キュルキュル.寐キュル盧..キュル..帰りたい?』



あなたは思わず自分の耳を疑うだろう。
帰りたい?の前の言葉は、まるでカセットを早送りにしたように、キュルキュルと音を立てていたからだ。

CCB<=80 【聞き耳】 Cthulhu : (1D100<=80) > 72 > 成功
成功→『かお』と『みる』という単語が聞こえた...。気がする。
ただで帰してくれる訳ではなさそうだ。
追加で【アイデア】
CCB<=60 【アイデア】 Cthulhu : (1D100<=60) > 95 > 失敗

失敗で、特に何も思い出さない。

*質問に答える

『さぁ、これは「はい」か「いいえ」で答えてね!』

声を弾ませながら、さとるくんは貴方の返事を待っている。

あなたは...

(アレは聞かせないための話方。嫌な予感はするけれど)
(もう質問はできないし、一応帰すとは言われている)

(…帰りたいかと。聞かれた以上は……ノーというのも、危険、か?)

*質問に『はい』と答える


『そうかそうかー!分かった!じゃあ、「顔を見た後帰して」あげるね!』

さとるくんは、まるで嬉しそうに声を弾ませる。

そしてその直後、体が金縛りにあったように自由が効かなくなった。


『ご褒美に、黒幕の顔を少し見せてあげるよ。』


意志に反して、体がゆっくりと入口の方に振り返る。

そしてあなたは見てしまうだろう。
電話ボックス越しの、その姿を。


身体中が鱗に覆われ、瞳のあったであろう部分は眼球が落ち窪み、その周りには黒い輪が出来ていた。

携帯電話を持つ手は水かきがついており、その姿は、この世のものとは思えない生き物だった。

【1/1D10のSANチェック】

(…やっぱり、罠ではあったのか…)

CCB<=84 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=84) > 48 > 成功
SAN : 84 → 83

(気味が悪い)
(…まあ。…帰してくれるなら、いい)

『初めまして。「元」依代さん。
僕がさとるくんだよ。
これは約束だからね。君を元の世界に帰してあげるね。

でも、残念だなぁ。君も、

同じ姿にしてあげようと思ったのに。』


その言葉を紡ぐと、ニィっと、さとるくんの口角が釣り上がる。
さとるくんの濁った瞳に、一瞬だけ『それ』が映り込むのを、あなたは見逃さなかった。


鱗だらけで、目が落ちくぼみ、水かきのついた、自分の姿を。
(1D2/1D4+1のSANチェック)


CCB<=83 【SANチェック】 Cthulhu : (1D100<=83) > 52 > 成功
1d2 Cthulhu : (1D2) > 2
SAN : 83 → 81

(…あら。思ったより、<積み>が近かったのね)

『また、食べ頃になったら会いに来るね。

僕の 大事な「元」依代さん?』



意識が暗転する直前、優しく囁くようなさとるくんの声が聞こえた気がした。

探索者は、アラーム、もしくは眩しい光で目を覚ます。
どうやら、自分は元の世界に帰ってこれた、らしい。

今まで見ていたのは夢、だったのだろうか。

夢であってほしいな、という願いと共に、探索者は元の日常へ帰って行くだろう。

☆ノーマルエンド『破滅への1歩』

「嫌。食べられてなんてあげない」
「…あなたの糧なんて、絶対に嫌」

「…さて。…仕事、いかなきゃ」